『前門の虎・後門の狼』水上シン
作品情報:『前門の虎・後門の狼』(水上シン/ビブロス)2002年
うむう、前回から何と3ヵ月以上も経ってしもた。。
今回は『前門の虎・後門の狼』。
題名がこれである必要性を感じないです。しょっぱなから大辛口ですが。
主役は徐鉄と狼。虎さんは烈虎、いることはいますが脇役。重要な脇役ではありますが、題名にまでなるほどの地位を与えられてはいませんね。
他のタイトルの方がいいと思います。
さて肝心の中身。
こちらはそこそこいいとこいってます。そう思ったからこそ取り上げてるんだけどね。
役人一行が山賊退治に出かける話。そこでお決まりのパターン、役人さんがた、山賊の美形にメロメロ。お決まりなんだけど、それ以上のエピソードを見せてくれるので合格。(何エラそうに
ストーリーは書いちゃうと興ざめなのでクローズに。ただ、勧善懲悪の黄門様ではないのがいいですね。
どうして山賊にならなければいけなかったのか、そこからどう抜け出すか、そういった部分が丁寧に描かれていきます。
個人的には呵斗くんの心がとても胸に焼き付いていますね。脇役だけど。
ちょっと鋭いタッチの線なので、もしかしたら好き嫌いが分かれるかも。でも一読の価値あり。
次回は……できるだけ頑張りまーす。