『ニューヨーク・ニューヨーク』 羅川真里茂
作品情報:『ニューヨーク・ニューヨーク』 羅川真里茂(白泉社・全4巻)
いきなりアメーリカに飛びました。
羅川真里茂さん、『赤ちゃんと僕』などでも有名な漫画家さんですね。
さて、日本史が主食、というか日本史偏食一辺倒な私がどうしてこの作品を取り上げたのか。
それには深い訳がある……ようなないような。
この作品はボーイズラブというより、ゲイの漫画と言った方がしっくりくる気がします。何が違うんだ、と言われるとどうにも困るのですが。
偏見に遭って大変な苦労をし、それでも強く想い合うケインとメル、激しくケインとぶつかり合うケインの母親の心の揺れ動き、誘拐事件、そして穏やかなラスト。
我が家には絶対に手放さないけれど手に取れない作品が二つあります。それが前回取り上げた『Hybrid Child』と、この『ニューヨーク・ニューヨーク』。
その理由は両者で全く異なります。『Hybrid Child』はあまりに哀しすぎて、そしてこの『ニューヨーク・ニューヨーク』はそのラストの静かな陽だまりが切なくて。
『ハイブリッド~』は悲劇、『ニューヨーク~』はハッピーエンドと言えるでしょう。ハッピーエンドなのにどうしてここまで苦しいのか。これは何度も考えてみたのですが、解らん。強いて言うなら、静かな感動の、その振れ幅が広すぎて、心がかき乱される、とでも?
等身大の彼らの姿が生き生きと描かれるこの作品、BLに興味のない人、漫画が嫌いな人にもお薦めしたい1作です。
ちなみにこの作品にテーマ曲を勝手につけるなら……
槇原敬之さんの『Taking The Central Course』です。
次回は……何書こう? 未定です。。