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散文詩 48 「旬」
日々、心に残ったことを文字にしてみた
「旬」
近所には農家がいくつかあり、玄関先で取れた野菜を売っている。
我が家の食卓の野菜は、ほぼご近所で収穫されたものだ。
ほうれん草はほうれん草の味がするし、虫にいっぱい食われているものもある。
美味しいし、食べている気がする。
新鮮だから、生きているものを食べている気がする。
葉っぱも生きている。命が体に入ってくる気がする。
しかし残念なことに、美味しい野菜は一年に一時期しか食べられない。
茄子が終ると大根が始まる。リーフレタスが終ると白菜が始まる。
一期一会。ひとつの野菜を一年中食べることはできない。
だからこそ美味しい。
だからこそ有難い。




