ミーナの成長
長兄が亡くなって3日後、お葬式が行われナノカさんも出席した。
「どうでしたか? お葬式?」
「混乱でした・・・・・・。」
帰ってきてナノカさんに聞いてみたらこの返答である。
「有力候補の長兄が亡くなって他の兄弟にとってはチャンスでしょう? 壮絶なアピール合戦が行われて・・・・・・。ただ死に方が死に方でしたから関係者からは『バチが当たったんじゃないか?』、『呪われているんじゃないか』とかヒソヒソしてましたよ。」
「やり過ぎましたか?」
「いいえ、長兄の自業自得ですから、ロイさんのせいではありません。実際この数日間は魔獣の襲撃もありませんし。」
ナノカさんて強いなぁ・・・・・・。
「ご両親はどうでしたか?」
「お父様もお母様も直接、長兄の死を見てたみたいですから、相当なショックを受けてお母様は倒れて寝込んでいてお父様はかなりやつれた様子でした。」
そりゃあ目の前で悲惨な死に方をしたんだからショックを受けるに決まっているだろう。
「これで少しは傲慢な性格が治れば良いんですけどね。」
ナノカさんは苦笑いして言った。
「ア、イ、ウ、エ、オ。カ、キ、ク、ケ、コ。」
「ミーナ、大分文字が書ける様になって来たな。」
「ウン! ミーナ、モジ、カケレルヨ。」
ミーナが文字の勉強を初めて数日が経過、簡単な読み書きは出来る様になった。
ミーナは学習能力が高くてすぐに覚える。
勿論、村の子供達の影響もある。
僕が家にいない時はお隣さんがミーナの面倒を見てくれているんだけど、お隣さんの子供がミーナを遊びに誘ってくれている。
ミーナも遊ぶのが楽しいみたいだ。
毎日、僕に笑顔で報告してくれる。
日々、成長していく姿を見て僕も嬉しい。
この村に来て正解だった、と思う。




