第一章「3人の冒険 始まり」
‐…ラッシュ達が冒険の旅をしている現在からだいぶ前のお話。 ある土地に有名な剣術の達人がいました。そこからこの話は始まります。…とある青年の伝説への始まりの話。
‐精霊の地 アシュタ村
シュン「師匠ー!」
師匠と呼ばれた男「シュンか。また修行に来たのか?」
シュン「はい!やっぱり強くなりたいですし…玄孫師匠お願いします!」
玄孫「…仕方あるまいな」
‐玄孫はアシュタ村一の剣術の使い手で弟子などつくることなどなかったが、シュンの強さを見込み剣士に育て上げた。一方シュンは小学を卒業したばかりの12歳。にもかかわらず剣術を身に着けて行き玄孫も驚くほどの強さにまで成長した。
玄孫「ショウやカイは元気か?」
シュン「はい。二人とも元気ですよ。たまに遊びますからね」
玄孫「なら、今日の晩二人を連れてワシの家まで来い」
シュン「師匠の家ですか?」
玄孫「うむ。親にはワシから言っておこう」
シュン「わかりました」
玄孫「…そろそろ…あいつらも…」
‐…
シュン「おーい!ショウ、カイ!」
ショウ「シュン…?今日は修行の日じゃないのかい?」
シュン「修行してきたよ!…それで、ショウとカイに話があるんだ」
カイ「話?なんだろうね」
‐ショウとカイはシュンの親友で小さいころからの仲良し。シュンは武闘派でショウは頭脳派、カイは援護派と別れている。ショウが戦略を立てそれをもとにシュンが戦い援護をカイがするということになる。
ショウ「夜に玄孫さんの家に?」
カイ「小学卒業した記念をもらえたり?」
シュン「それは、わからないよ。でも、行こう!」
ショウ「そうだな」
‐そして夜
シュン「師匠ー」
玄孫「シュン。来たか」
ショウ「こんにちわ、玄孫さん」
カイ「こんにちわ」
玄孫「ショウにカイ。よく来たな」
カイ「話ってなんですか?」
玄孫「うーむ。お前たち。小学を卒業したよな?」
ショウ「はい」
玄孫「三人で旅に出てみないか?」
シュン「旅?」
玄孫「シュンもだいぶ剣術が身についている。ショウもカイも成長している。三人の力を試してみないか?」
シュン「俺はいいと思う」
ショウ「俺もいいと考えてたよ」
カイ「もちろん、俺もさ」
玄孫「ふむ、では決まりだな。しかし簡単な旅ではないぞ?」
ショウ「百も承知さ」
玄孫「…よろしい。ここから北にそびえるオーロトの村にワシがある宝石を隠した。それを持ってくることが目的じゃ」
シュン「簡単だね?」
玄孫「…道中には魔物がいる。危険だからな」
シュン「魔物?
玄孫「うむ。ショウ、カイ。そしてシュン。健闘を祈る」
シュン「了解です!師匠」
ショウ「お任せあれ」
カイ「楽しみだねー!」
‐まさかこの冒険が俺たちの最後になるとも思いはしなかった…。