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電球カレシ  作者: よはる
6/6

〜ちょっと小休止 おまけ2〜

「これからよろしくね電球さん」の挿絵が人間バージョンです。

挿絵を人間にしただけで、普通の乙女ゲームに見えてくるので不思議。


「朝食の準備ができたわよ~みんな起きてきて~」


男性のアナウンスでびっくりして起きた。な…なに?!

そうして、跳ね起きた私。

挿絵(By みてみん)


「…そういえば、私、東京にひっこしてきたんだった…。」


なんだか、眠ったのにものすごく疲れてるかんじ…。


「何度起こしても起きないんだなお前。」

突然現れた豆電球がふわふわ私の目の前で浮かんで、喋りかけてきた。


「!!!きゃぁ…むぐっ」

驚きに叫ぼうとした瞬間、豆電球に口を塞がれた。


「おい!もうそのくだりは昨日しただろ?!昨日の今日で叫ぶと、お隣さんに頭のおかしいやつって思われちゃうぞ。」


そうだ、私は昨日、喋る電球がいるこの寮に引っ越してきたんだった!?


「豆電球…あなた、なんでここにいるの?!」


「豆電球じゃなくて、一菱豆太(いちびしまめた)!豆太って呼んでくれよ。」


「豆太くん…。なんで、あなたは私の部屋に無断でいるの?」


「無断って…。そもそも、後から来たのはお前の方なんだからな!!オレのほうが先輩なんだぞ!!」

なにやらプンスカ怒りだした。弟もこんな怒り方してたっけなぁー。なんて、二度寝の睡魔が襲ってきて、思考もボケはじめたところで、


「はぁ〜。昨日言ってなかったっけ?オレはこの部屋も担当してる豆電球なんだよ。他にも色々持ち場あるけど、ようはこの部屋は俺の職場ってわけ!」


その言葉に、私はとてつもない衝撃をうけた。

「う…嘘…。やっと…やっと一人の部屋が持てると思ったのに、これじゃあ弟といた前の環境と一緒じゃない…」


「弟ってなんだよ!」

自分が小さいことを気にでもしているのか、ちょっと怒り気味で言い返してくる豆太くん。全然怖くない。


「おはよう。マキムラさん。二人とも楽しそうだね!」

今度は、おっとりとした低い声が玄関の方から聞こえる。中型電球のライトさんだ。

「マキムラじゃなくて、牧野(まきの)です」

ムスッとした顔で、中型電球さんがいる玄関の方を向いて答える。


「え?あー。ニホンゴムズカシイデスネー。」


急に外国人訛りの日本語で答えるライトさん。

そんなことより、私にはプライベートというものはないのだろうか…。



「嘘付け!ライトさん俺より日本語も日本も詳しいくせによく言うぜ」

ライトさんは、オシャレな電球だから外国の輸入品だと思ったけど、豆太くんより日本語うまいらしい。


「この階で朝食にむかってないのは牧村だけだ。食いっぱぐれたくなければ行った方がいいと思うぞ。」


今度は蛍光灯の高峰(こうみね)ケイさんが、私の部屋の玄関の入り口に寄りかかりながら、バカに言い聞かせるような声色で言った。

ちなみに私は、まだ寝癖全開、パジャマである。電球と言っても男性にこんな姿をみられるなんて。


「ってえ?ここの寮の朝食って、食いっぱぐれるの?」

男性に寝癖全開、パジャマ姿をみられたことよりも、気になる言葉が勝った。

「「「・・・・・・なんというか…壮絶だ」」」


先ほどの軽快なトークをしていた3人?3個は一変して、重苦しい空気に変わった。


挿絵(By みてみん)

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