〜ちょっと小休止 おまけ2〜
「これからよろしくね電球さん」の挿絵が人間バージョンです。
挿絵を人間にしただけで、普通の乙女ゲームに見えてくるので不思議。
「朝食の準備ができたわよ~みんな起きてきて~」
男性のアナウンスでびっくりして起きた。な…なに?!
そうして、跳ね起きた私。
「…そういえば、私、東京にひっこしてきたんだった…。」
なんだか、眠ったのにものすごく疲れてるかんじ…。
「何度起こしても起きないんだなお前。」
突然現れた豆電球がふわふわ私の目の前で浮かんで、喋りかけてきた。
「!!!きゃぁ…むぐっ」
驚きに叫ぼうとした瞬間、豆電球に口を塞がれた。
「おい!もうそのくだりは昨日しただろ?!昨日の今日で叫ぶと、お隣さんに頭のおかしいやつって思われちゃうぞ。」
そうだ、私は昨日、喋る電球がいるこの寮に引っ越してきたんだった!?
「豆電球…あなた、なんでここにいるの?!」
「豆電球じゃなくて、一菱豆太!豆太って呼んでくれよ。」
「豆太くん…。なんで、あなたは私の部屋に無断でいるの?」
「無断って…。そもそも、後から来たのはお前の方なんだからな!!オレのほうが先輩なんだぞ!!」
なにやらプンスカ怒りだした。弟もこんな怒り方してたっけなぁー。なんて、二度寝の睡魔が襲ってきて、思考もボケはじめたところで、
「はぁ〜。昨日言ってなかったっけ?オレはこの部屋も担当してる豆電球なんだよ。他にも色々持ち場あるけど、ようはこの部屋は俺の職場ってわけ!」
その言葉に、私はとてつもない衝撃をうけた。
「う…嘘…。やっと…やっと一人の部屋が持てると思ったのに、これじゃあ弟といた前の環境と一緒じゃない…」
「弟ってなんだよ!」
自分が小さいことを気にでもしているのか、ちょっと怒り気味で言い返してくる豆太くん。全然怖くない。
「おはよう。マキムラさん。二人とも楽しそうだね!」
今度は、おっとりとした低い声が玄関の方から聞こえる。中型電球のライトさんだ。
「マキムラじゃなくて、牧野です」
ムスッとした顔で、中型電球さんがいる玄関の方を向いて答える。
「え?あー。ニホンゴムズカシイデスネー。」
急に外国人訛りの日本語で答えるライトさん。
そんなことより、私にはプライベートというものはないのだろうか…。
「嘘付け!ライトさん俺より日本語も日本も詳しいくせによく言うぜ」
ライトさんは、オシャレな電球だから外国の輸入品だと思ったけど、豆太くんより日本語うまいらしい。
「この階で朝食にむかってないのは牧村だけだ。食いっぱぐれたくなければ行った方がいいと思うぞ。」
今度は蛍光灯の高峰ケイさんが、私の部屋の玄関の入り口に寄りかかりながら、バカに言い聞かせるような声色で言った。
ちなみに私は、まだ寝癖全開、パジャマである。電球と言っても男性にこんな姿をみられるなんて。
「ってえ?ここの寮の朝食って、食いっぱぐれるの?」
男性に寝癖全開、パジャマ姿をみられたことよりも、気になる言葉が勝った。
「「「・・・・・・なんというか…壮絶だ」」」
先ほどの軽快なトークをしていた3人?3個は一変して、重苦しい空気に変わった。




