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父は本当の愛を見つけたらしい  作者: 雷ライ
〜サラ〜
32/33

クズは治らないから

アリアの一件が解決したが次なる問題が私を待っている。


父の隠し子問題だ。


正直、父の隠し子を探し出したらきりがない気がする。


父は一途だが飽き性だ。


記憶力が良く関係を持った女性は全て覚えているらしいが、それだけではニナの父親ではないという証拠にはならない。


むしろ、誘惑されれば既婚だろうが、婚約者がいようが関係なしに手を出す野郎だ。

信用はない。


このことはグレイ兄様にも報告済みだが、トム曰く万年筆が折れたらしい。


取り敢えず、父を捕まえてから考えるそうだ。


あの人、今回の件を手紙で伝えられて、グレイ兄様に帰ってくるように言われているにも関わらず姿をくらましている。



この件に関しては完全にマクレル家の問題なので、

皆様に手伝っていただくわけにもいかない。


憂鬱だ。











数日後、グズだなぁと思っていた父はやはりクズだった。



無事に兄様に捕獲されたらしいが、捕獲された場所は現在の恋人の家だった。


兄様は父が恋人に甘えているところに乗り込んだらしく、気持ち悪がっていた。


恋人に対しても示談金的なものを渡し、父との関係を切るようにいったらしいが、恋は盲目的に盛り上がっていたようで受け取りを拒否されたらしい。


それに対して兄様はまた頭を抱えていた。


兄様がストレスでハゲてしまいそうだ。


そんな兄様からの手紙をもらった私は、王都にあるマクレル家の屋敷に戻ってきていた。


部屋に入ると父とグレイ兄様、セドリックがいる。


兄様は優雅にソファーに座って紅茶を飲んでおり、

セドリックはお菓子に手を伸ばしていた。


父は手と足を縛られ、床に転がっている。


「ではさっそく、今回の件についての話し合いを始めようか」


兄様はそんな父を気にすることなく、話し始める。


一応、伯爵なのだがそれでいいのか。


「まず、父上はニフィア・グラアムという女性をご存知ですか?」


グラアム?

ニナの母親の名前がニフィアということは知っていたが、家名持ちだなんて初めて聞いた。


家名を持つのは貴族だけだ。


「手紙にも書いたけど知らないよ。それよりコレ解いてくれないかなぁ」


父は眉を下げて言う。


「本当ですか?元グラアム男爵のご令嬢だったようですが」


兄様は父の要望をを無視して話を続ける。


グラアム男爵と聞いて父が黙りこむ。


なんか嫌な予感がしてきたぞ。


「調べたところ、17年前に一度グラアム男爵家に泊まられているそうですが」


手元の書類を見ながら言う兄様。

そんな兄様に対して


「アレは薬盛られたんだよ!気づいたら知らない部屋で寝ていて、隣に知らない女性がいたから慌ててエリーシャの影に頼んで、部屋の確認とか血に薬入ってないか確認したんだよ。そうしたら入っていたから騎士団に頼んでグラアム男爵家を調査してもらったんだよ」


と反論する父。


結果としてグラアム男爵家は、花の模様を持つ貴族に対しての殺人未遂として男爵と夫人は処刑され娘も貴族社会を追放されたらしい。


私は驚きのあまり言葉が出ない。


「父上はそのとき隣で寝ていた女性の顔と名前はわかりますか?」


父は首を振る。

そして顔がだんだんと蒼白になっていく。


「もしかして……」


「えぇ、そのもしかしてです。そのとき父上の隣で寝ていた女性がニフィア・グラアムです」







読んでいただきありがとうございます。


少し短めでしたが、書き終わっているところまで投稿しました。


また少し間が開きます。

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