同じ感覚
「動き始めました、ウイルスが」
「動き始めた!?動くだけであんな音なるのか?どんな化け物だよ!」
「今の音はポータルのセキュリティが破壊された音です。おそらく最後のセキュリティが破壊されたのでしょう」
「最後のって、そしたらもう…」
「はい。喋ってる時間はもうありません。今すぐ向かいましょう!」
ーーーーーーーーーーー
「あそこです」
「ああ」
例のポータルの真下まで来てみたが、ポータルまでは軽く10メートルはある。エルンは飛べるようだからいいが、俺の身体能力は現実となんも変わらない。
「エルン、俺はどうやってあれに入ればいいんだ?」
「任せてください」
エルンが何かをいじり始める。
(あれは、空中ディスプレイか?)
「はい、終わりました!」
「終わったって、何も変わってないぞ」
「とにかくその場でジャンプしてみてください」
「ジャンプなんてしたって届くわけ…」
「うわぁぁぁぁ!!?!?」
自分の力とは別の、強力な力に吹き飛ばされたような感覚。空中に投げ飛ばされる感覚。だが不思議にことに空気抵抗のようなものは感じなかった。
そんなことを考えているのも束の間、全身が歪な光に包まれ、溶けていくような感覚に襲われる。
(これは。そうだ、ここに来た時と同じ感覚)
(そして間違いない、ここは…)
読んでいただいた方、ありがとうございます。次回からは1話の文字数を今の一章分ほどにさせていただきます。これからもよろしくお願いします!




