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ニルヴァルク世界乃書:タラトット
タラトット。
それはいつから呼ばれ始めた名か。
永き時の流れの中で呼ばれ始めたのか、
あるいはその響きと共に
世に立ち現れたのか。
それは定かではない。
だがその名は畏怖の対象となった。
その姿は決まりがあるようでいて
定まらないようにも見えた。
明らかな異質さ、
固有の特色を備えた個体も
存在した。
だが、共通の仕組みもあり、
何より、それが現れれば
人々は瞬時にかの化け物と認識した。
様々な岩があれど岩と認識するように。
様々な木があれど木と認識するように。




