37話
「それでは、開始!!!」
合図がでて、僕は相手の懐に近づくよういっきに距離をつめる、が、
「なっ!」
目の前に突然、火の弾丸が飛んできた。
「くっ」
すぐに顔をそらし、火の弾丸をかわす、つーと頬から、血が流れた。
「へー、かすったとはいえよくかわしたね、当たっていたら、君顔面焼かれて終わっていたよ」
ロンはへらへらと笑っている。
完全になめられているな、さっきの魔法、詠唱したにしても早すぎる。開始直前で詠唱していたのだろう。
【ファイヤーレイン】
またも、自分が怯んでいるうちに、ロンが詠唱し魔法を発動させる。
「上から下への攻撃、これはたえられるかな」
弾幕と呼べる火の玉が雨のように降りかかってくる。攻撃範囲も広い、よけるのは無理そうだ。
【ウォーターホール】
すぐに、魔法を唱える、火属性に強いのは水属性、僕の体を覆うドーム状にできた水の塊。降ってきた火の玉は、じゅわっと音をたてて蒸発した。そしてしばらくして、おさまる。
「君も魔法使うんだ、変な形をしているけど、それも剣なんだよね、てことは、君は、魔法剣士かな?でも残念だったね」
背後から、殺気が、まずい。
ガッ、キーーン!!
刀でロンの剣を受け止める。
「おかしいな、完全に隙をついたと思ったんだけどな、まいいか、実は僕も魔法剣士なんだよ、剣も魔法もお手の物、それに比べ、君の剣筋は軽すぎだよ」
「しまっ」
軽く受け流され、溝を蹴られ、吹き飛ばされた。
壁にぶつかり、大きな音を響かせ、さらに崩れた壁の影響か上から瓦礫が降ってきた。
「ねー、今ので死んだ?死んじゃったのかな?」
はー、少しなめていた。瓦礫の下敷きにされ、身動きができない状態だ。
「拓也様!!がんばってください!」
あれ、アリス?応援してくれている。
「嬢ちゃんあきらめな、あんな状態で抜け出せねぇって」
「そうだぜ、抜け出せたとしても、ロンの奴にこてんぱにされるだけ」
「ねぇ~、ドンこれもう決着ついたんじゃない」
「・・・・・そうだな、この決闘勝者は」
なんか、勝手に負け設定されているんだけど、
魔力を手に集め、魔法を発動する、それは、初めて魔法を使った魔法
【ファイヤーボール】
ドカーーーン!!!!
「な、なんだ」
「なにが、今地面が揺れたぞ」
「あっ、あれ見ろよ」
「きれー」
ギャラリーの冒険者たちが、その爆発が起こった、所を見る。天高々と青い色の火が上っていく。
「はー、重かった」
瓦礫を吹き飛ばし、出られたのはいいけど、また威力を手加減しそこねた。
「拓也様!」
アリスが安心したような顔をしている。大丈夫、そう目で伝えるとアリスは伝わったのか首を上下に振っている。
「さて、第2回戦といこうじゃないか」
「な、なななな君、あの青い火はなんなんだ、それに威力、何者なんだ」
ロンが声を上げているが、関係ない、こっからが、本番だ。
それと、ついでに練習台になってくれよ、ランクBの冒険者!
反撃開始!!




