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第10話:カスミ行きまーす!手加減を覚えました。

カスミが手加減を会得したそうです。

バトルに発展する10分前―――――――――



冒険者ギルドの中は思ったより人数が少なくまばらだ。

キョロキョロしてるとショパンが答えた。


「受付はあっちだよ。」


受付に向かう途中、イスとテーブルに座っている冒険者がやたらこちらを睨んできた。って何見てんだよ!ひげ面のおっさん。僕怒っちゃうよ!あれ?もしかして変なフラグ立った?…はぁ、面倒。


軽く無視すると鼻で笑ったり舌打ちが聞こえた。ぐっ、野郎…。


受付に着くと見た目を裏切らない綺麗な女性が現れた。


身長もショパンと同じく、スリムな容姿、小顔、頭に付いている触角もいい……触角!?、よく見たら背中に羽根があるよ!?あれ?


「御苦労様です。ショパンさん。カチューブの皆さん。」

「ありがとうね、フィーネちゃん。この後私とティータイムはいかがかな?」

「奥さんに言いつけますよ。」

「それは怖い。また今度にするよ。」


おぉ!これが軟派野郎の実力…違う違う!何ナンパしてんの!?

あまりにも完成されたトークに関心しちゃったよ!しかもまたアタックする気ですかショパンさん!


「あら。そちらの方は?」


「冒険者ギルドに登録するために私がここに案内したのだよ。」


さらっと自分の手柄にしたよこの人!


「はじめ…まして。ヨシノ カスミです。」


「初めまして。冒険者ギルドの受付を担当させて頂いてます。名はフィーネ・レインと言います。冒険者ギルドの登録は歓迎します。では早速…「ちょいと待ちな!」」


言葉を遮ったのは先程僕に睨みを効かせていたひげ面のおっさんだ。


「…何か問題でもあるのですか?ゼフ。」


「ああ!ショパンさんよぉ、冒険者の勧誘は納得してる。しかし!そのガキ強えーのか?以前勧誘した冒険者の奴はすぐに魔物に殺されたんだぞ。登録してすぐによぉ!少しは力量を確かめたからでも登録は遅くはないんじゃねぇーのか?」


くっ!おっさんめっ!…確かにわからなくないが…あまり目立ちたくないが、せっかく登録を目の前でいちゃもん付けられたんだ。

よし!言ってやる。どうせランク的には低い連中ぽいし。


「そこまで言うならテストして下さいよ、先輩。」


「あぁん!?それは俺に言ってるのか?ガキが!」


「あなたが言い出した事だろ!」


「威勢がいいじゃねぇーかよぉ!この地下にある闘技場に来い!吠えずらかかしてやる!」


ふん!返り討ちだ!ひげオヤジが。



そして戦いの10分後に戻る――――――――――


「おらおらっ!!どうした?」


ひげオヤジはご自慢の斧を振るいやがる。チッ、こちとら手加減できないんだよ!一撃で死んじゃうだろ!


もはや意図的に感じるアナウンスがカスミの脳内に鳴る。


「スキル:手加減感覚を覚えました。」


うっそ~ん。今ほしいスキル覚えちゃったよ。いいのか!異世界!

使っちゃうよ。でも一応確認。



手加減感覚:相手の力量より少し上乗せしたステータスを演じる。相手が自分より強いと無効。レベルが上がると細かい配分が可能。



素晴らしい。今の僕にはピッタリなスキルだよ。神様!ありがとう!間違ってもあのチャラ神でない神様に。


手加減感覚を唱えると少しダルく感じる…。よし!いける。

カスミは少し距離を取り、カスミ神拳の構えをした。


「ガッハッハッ!もう降参かぁ?んっっ?やる気だなぁ!来やがれ!」


「カスミ行きまーす!はっ!」


ひげオヤジの斧を華麗に避けて顔面に一撃入れる。


「なっ!?」


急な一撃に痛みより驚きが勝り、呆然とする。


「……ショパンさん。もう少し試してぇ。いいか?」


「…許可する。が本気はダメだからね。」


するとひげオヤジ(ゼフ)はカスミの方を向きニタニタと話した。


「おい!もうちょい付き合えや!久しぶりに活きのいい奴だからよぉ。」


おいおい!これテストなんだよね?以外にひげオヤジって強いの?

ショパンさんも何許可してんだよ!早く登録させてよ~。


カスミの脳内の叫びが大きくなっていった。







次回:新たなる称号…やめて!いらないから。無事ギルド登録しました。

予告:おまた~。神でぇーす。ついに手加減を覚えたカスミちゃん。手加減って言ってる自体怪物だけどね~(笑)

次回もよろしくね。

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