来週の日曜日
今日、あの日換算だと来週の日曜日こと2月4日。
あの日と言うのは優花からデートに誘われた日のことだ。
今日は来月から入っていた予定、と言うか約束があった。
その約束を果たすために今、小一時間電車に揺られている。
動画を見たり、読書をしたりとどうにかして時間を潰そうとしているのだが、いかんせん時計の針が思っているように動いてくれない。
どうしてもある事が気になって落ち着く事ができない。
そうやって長い長い1時間と少しを過ごして、目的地のある駅に着いた。
そこから目的地まで徒歩で行くのだが、さほど時間は掛からなかった。
目的地に着くと、自分の背より少し高いだろうか、そんな看板に、書かれていた文字、北原総合病院。
入り口は車向けの駐車場の入り口と徒歩で病院の正門まで行ける道と別れていた。
正門に着き、受付を済ませてから、病院内を歩いていく。
すれ違う人たちは皆活気がなく、トボトボと右手に点滴スタンドを持っている人や車椅子で移動している患者さんら。
遠目だが、ストレッチャーで緊急で運ばれてきた危篤の患者さんもいた。
そんな検査棟を歩いて、入院患者がいる病棟へと足を進める。
少し騒がしかった検査棟とは違い、こちらは静寂としていた。
エレベーターのボタンを押して、来たエレベーターに乗り込む。
6階のボタンを押して、少しずつ上昇していく。
チンという音と共に、目的の部屋へと歩き続ける。
602号室目的の部屋番号に着き、部屋のスライド式のドアを開ける。
そこにはひっそりと人が横になっていた。
ドアが開く音が聞こえると視線をこっちに向けた後体を起こして、顔をパァァっと輝かせた。
その人物の正体こそ今となってはゆういつの親族の母方の祖母、そして今胃がんで闘病中で、僕自身の育ての親である佐々木豊子だった。
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