13.
お見合い当日
「初めまして。一応第一王子のルイです」
「初めまして。ジャスミンと申します。一応公爵家です」
一応というのか?思いっきりだろう?
「あー、一人称とか言葉遣い崩していいかな?」
「御意に」
「ジャスミン嬢も言葉遣いとか気にしなくていいよ。えーと、まずなんで俺?」
「私は父に命令されるように来たわけですが……」
「それって婚約者がいたのに俺の方に来たとかじゃないよね?」
「それは大丈夫です!私のようなものに婚約者など畏れ多い」
「ジャスミン嬢は美人だと思うんだけどなぁ……」
「お褒めに頂き光栄です」
「趣味とかは?」
「えーと、何でしょう?今まで言われるがままに生活をしてきたので自分の趣味が何なのかわかりません」
これは困った。通常、見合いの席では互いの趣味とか話すんじゃないのか?で、話が膨らむ……みたいな?
「では、こうしましょう。今後俺と共に互いの趣味を探しましょう。ちなみに俺の趣味は‘異世界でバイト’です」
「ばいと?」
「アルバイトの事で。接客業ですね。この世界で言うところの下々の生活の一部の小料理屋で、ウェイターをしています。楽しいですよ?」
「異世界??」
「詳しくはうちの親父に聞いてください」
「国王など畏れ多い!」
そういえば、国王だった。エロ本を土産に買ってこさせるけど……。
「あー、この世界とは違うんだよな。文化とか文明とか。俺はそこで勉強しがてらみたいな?」
「まぁ博識ですのね」
物はいいようだな……。
「昔は親父も行ってたみたい。時間の流れも違うみたいだ。親父が世話になった小料理屋で俺も世話になれるしな。こんどジャスミン嬢にも土産を買ってくるよ。ビビるよ。ビビらせるの楽しみだなぁ。バイト代に限りがあるから土産も無限には買えないんだけど」
「あら、異世界では王子というのは秘密にしてますの?」
「王子というシステムが存在しないんですよ」
「あらまぁ、なかなか興味深いですね」
「ソフィが突撃してきたりもしたんですよ。あ、これは内密に……」
「うふふ、わかりました」
彼女とは結構うまくやっていけそうだ。そのうち彼女も王室に入れば異世界に行けるのだろう。……多分。
そしたら女将とか大将に紹介しなくてはだな。
前途多難な俺の生活は続きそうだ。はぁ。
読了ありがとうございます‼
感想・評価・下のほうにある☆・いいね などお待ちしております!
お待ちしていた方(いるのかな?)には大変ご迷惑をおかけしました。
今後も拙作ですがよろしくお願いします!!




