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17、天使と魔王と勇者
一方、シエルは実家に帰っていた。
シエルの双子のお姉さん、シエラに会いに来ていたのである。
シエラは、魔王に心が囚われていて、話はできるが、相手に情がわかないようになっているのである。
「ねぇ。お姉さま。この国に予言にあったとおり勇者様がいらしたのですよ。」
「この国が救われるといいけど。」
シエラはそっけなく返した。
「お姉さまも魔王を倒したらもとに戻りますよね?昔みたく…。」
「うん…。…う…うあああっ。アア…ヴヴゥ。」
「お姉さまっ!」
シエラには時々魔王が宿ってしまう。周期的に訪れ、その日はいつもシエルが家に帰っているのだ。
これは発作みたいなもので、特別なポーションを投与している。
この国の者で、魔王に気に入られた者は、このようなことになってしまうのだ。
それを完治するには魔王を倒す必要がある。
だからこそ、魔王を倒すため、勇者がいる。
そして、その勇者は…
…部屋で考え事をしていた。
今日もいろいろあったなー。
あー!配達のお姉さんに連絡先聞くの…忘れた。
颯馬は、今日もらった指輪を眺めていた。
金の輪っかで、青の宝石だ。
効果は…
・HP 15%up
・素早さ 20%up(戦闘以外でも適用)
らしい。意外といい感じか?
俺は指輪を握りしめながら眠りについた。




