鹿島三八(3)
で、今回は、使う機会はなさそうだけど、この文体で戦闘シーンを描いてみる? フーン。あっそ。え? 不満そう? そんなことないぞ。ただな、一つだけ、一つだけいいか?
なんであたしはカーキ色の戦闘服に身を包んで、三八式歩兵銃持ってんだよ! おかしいだろ! 戦闘って言ったら、普通は、ファンタジックに魔法で攻撃したり、SFチックに電磁ナイフみたいなのを振り回したりとかだろ! なのに、なんであたしはこれなんだよ! おかしいだろ! え? じゃぁなんか考える? あれ、なんか、やけにあっさりしてるな。ま、まぁいいや。兎に角、やってみるか。
おおう! なんか、急にファンタジックな世界になったな。煉瓦造りの家に石畳の道か。結構いい感じじゃん。ん。向こうからなんか来るけど、早速敵か? ローブ? お、なんだ、魔導士か? しかも一人! て、ことはあたしは魔法使いか剣士でタイマン張るってとこか? ……ってなんであたしだけ相変 わらずの軍人スタイルなんだよ! おい! 無視かよ!
おわ! あいつら早速詠唱始めやがった! クッソ! 隠れるとこ! 隠れるとこ! あそこの路地でいいや! 建物は煉瓦だし、盾になるだろ。
来た! ファイアーボールか!? っ熱おい、煉瓦が溶けたぞ! どんな威力してやがんだよ! しょうがねぇな! 装填! っと、結構重いな、この銃。
さて、このバカみたいに長いライフルでどうやって攻撃すっかな。攻撃するには、路地から上半身を完全に出さないとねらえないけど、そんな事してると上半身を蒸発させられそうだしな。となると、接近戦か? 一応腰に銃剣もあるけど……魔導士は接近戦に弱いってのが定説だしな。よし、行くぞ! フン! バカの一つ覚えみたいにまたファイアーボールかよ。そんなもの食らうかよって、うそだろ! そこからサンダーボルトの連撃とか待てよ!
あっぶね! 髪の毛がちょっと焦げたじゃねぇかよ! クソやろう! でも、ここまで来たらこっちのもんだ! おとなしく銃剣の錆になりやがれ!
うわっぷ! ふ、今更ローブを投げつけて視界をふさいだところで遅いんだよ……は? 忍者!? なんで? え? てか、サイボーグ! は!? おいちょっと待てよ、その手の中で高音出してるナイフは何だよ!
ふん! いい、太刀筋してるじゃねぇか。でも、この通り、銃剣で受け止めて……おいおい、冗談だろ? これは鉄製の銃剣だぞ? なのに何でバターみたいにさっくり切れてくんだよ! ちょっ、マズいマズい! 銃剣が……両断される! や、やめろって! このままじゃあたしの脳味噌までスライスされちゃうだろ! おい、ばかばかばかばかばかばか…………
はい、お疲れさま~。
じゃねぇよ! おかしいだろ! んであたしだけリアル兵士なんだよ! 魔導士がローブを脱いだらサイボーグ忍者とかおかしいだろ! は? いや、確かに言い出したのはあたしだけども。でも、おかしいだろ! 折角お前の希望を気てやったのに、じゃねぇ! はい? 知らん! 付き合いきれん! 寝る! だぁ? それは全部あたしの台詞だ!




