北の領主、アーノルドの気遣い
家族に貴重な魔石を渡すことが出来て、私は十分満足であった。
きっとあの魔石は彼らが一番良い方法で使ってくれるだろう。
鑑定不能、300年以上も強力な魔力を持つ魔石、魔の森で最近立て続けにとれたと、言っていたが、アーノルド様の力は強力な魔獣より強い、すさまじい物なのだろう。
それにしても、あの魔石に力はすごい、私も少し触っただけだが、魔力があふれ、風魔法で空中を飛んでも、まるで疲れない。 一度触っただけで、どのくらい力が継続できるのであろうか?
それにしても、アーノルド様は素晴らしい。 魔力をもっているものは、体中が魔力で駆け巡るので、老いも緩やかで、あまり年をとらないと言われているが、今のアーノルド様はなんなんだろう。
その美しさは以前よりさらにまし、若々しく、やはり女神の祝福と言うのは、ジェラルド様の言った通り、本当のことなんだろう。
少し暮れかけた街の上空を飛んだ時、この街も最後になるなぁと、少し低く飛んで、懐かしく見ていると、気のせいか、たくさん積まれてあった木材が減っている。 いや、気のせいではない。 明らかに減っている。 ローリーは不思議に思い、静かな町に降り立った。 大きな店から、男が出てきた。 バジル家のリチャード様だった。
目が合ってしまったが、合わせる顔もなく、私はその場を去ろうと思ったが、リチャード様が優しい笑みをうかべ、私に話しかけてくれた。 ああ、彼は昔から優しく、力強い少年だった。
ローリーありがとう。 これからローリーが行く北の領地から、大量の木材の買い付けがあった、
今後も継続的にいつもの売値より3倍の売値で買ってくれるそうだ。
おかげで我が家も一息つけた。 と言った。 北の領から来たそれはそれは美しい少年が、北の子爵領領ファーブル家の使いだといって、大量の木材を買って行った。 すでに次回購入の予約金もいただいた、 北の領土は砂漠が多く、木がないので、そのうち、木も買い付けたいと言っていた。
明日、オリブ家に行って、今後のことを話し合ってくる。 それにしても、あの大量の木材をシールドに入れ一人で軽々と運んでいくなんて、風魔法も極めれば、あんなすごいものなのか?
私は聖剣士様の息子さんは、特別だ。 風神様から、祝福をうけている、と答えた。
はやく、オリブ家に行ってほしい。 きっと、バジル家にとっても、良い話が待っていると思うから、、、
しかし、アーノルド様は私のためにここまでやってくれるのか?
早く砂漠の領地、聖剣士アーノルド様のそばに行き、少しでもお役に立ちたい。
私は、彼と別れ、カルロス様とミッシェル様の待つ、海辺の家に帰るのであった。
翌朝、バジル家がオリブ家に行く前に、オリブ家が大金と膨大な力のある魔石を一つ持ってバジル家を訪れたというのは、また別の話。




