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土魔法の令嬢  作者: 雪風花


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野菜の庭、花の庭、ファーブル子爵領の庭のお披露目会

アルバイト終了の知らせの代わりに、ガーデンパーティという形で終了をお知らせしたいと言う私の計画に屋敷の皆は、快くのってくれた。 皆忙しかったのに仕事を増やし、申し訳なかったかな?

今回は特別と言うことで、以後こんなことは、しないつもりです。   でもやはり隣の子爵領の皆さまとはなんらかの交流をもたなければね。  お祖父さまにも知らせたけど、体調がよければ、カリス家の馬車で一緒に来てくれるみたい。    明日。体調が良いといいなぁ。  私の庭、土を見てもらいたい。

ガーデンパーティの下準備が終わった頃、店長とカリナ様がお母様のドレスを持って来てくれた。

それはもう素晴らしいできだった。  私の目の色、若草色の色のドレスに金糸、銀糸で豪華なバラの刺繍をほどこし、スカートの部分は、大、小の赤い本物のような赤い薔薇の花、ちいさな可愛い薔薇のつぼみなどがちりばめてある。  よく見ると薔薇の花自体にも金糸、銀糸が刺繍されており、動くたび、揺れて、ほんとうに美しい。 これみんなメリーのお姉さんのシェリーさんの刺繍だという、ほんと、シェリーさんには、感謝しかない。  素敵なバラの花をドレスに咲かせてくれて、、、

ついでに私のドレスもおそろいの生地で作ってくれた。 私のドレスは金糸、銀糸で囲んだシンプルなスミレの花の刺繍がされてあった。  真心のこもったドレス、とても嬉しかった。


カリナ様は明日のパーティにも参加されるけど、店長さんは参加されないので、帰りにパーティで出される軽食とフルーツタルトとワインを持って行ってもらった。  アリガトウ。店長さん。


夕食の時、お母様は嬉しそうに私が送ったドレスを着てきてくれたけど、お父様の呆けた顔と言ったら、、、 美丈夫の呆けた顔も、また趣がある。   

こんな美しいドレス姿、誰にもみせたくないな、と母様に微笑んだけど、お父様、ドレスというのは、見せるものなのです。  そんなこと言っていては、お父様の深い青い目の色の大きく胸のあいたイブニングドレスを見たら、どうおっしゃるのでしょう?   

まあ、我が家は王宮に招かれたり、他の領の方たちと晩餐することはゼロに等しいので、お父様専用のドレスということにしましょう。  私のデザインした、虹色オパールの乳白色の生地とお父様の目の色の深い海のような、ブルーの生地は隣の伯爵領で探してくれたけど、イメージ通りの物が見つからなかったので、今回王都に行ってくれるんだけど、2人が、王都に行くときの用意はほぼ出来たので、ドレスと帽子を2人に見せるのも楽しみ。

とにかく明日は美しいお母様にこのドレスを着てもらって、ベルサイユの薔薇の女王になってもらいましょう。    お父様、お母様に見とれて、お食事がまるですすまない。  

お父様は大きな赤いバラの花を抱えて、お母様にプロポーズしたとおじい様に聞いているので、その時のこと思い出したのかな?   

お父様、お母様は消えてなくならないから、食事に集中しましょうね。


次の日の午前中、村の人たちは、ほとんどの人が私の贈った服を着て、皆ニコニコしながら、庭に集まってくれた、アルバイトで庭園で働いてくれた人、はじめて、庭を訪れた人、皆、興味深そうに、庭を見ていた。   たくさんの食事を見て、皆、目が輝いていた。  父、母、兄、私が庭に登場すると大きな歓声と感嘆のため息をもらしていた。  私たちの姿が眩しかったみたい。

特にお母様のドレス姿は際立っていたみたい。  何せ、薔薇の女王だもの。

お城の皇后様にだって負けはしない。  皇后はまだ見てないけど、、、

お父様が挨拶していると、隣の子爵様の馬車が着いた。  私たちが庭の入り口でお出迎えするとすっかり完成した庭を見て大変褒めてくださった。   美しすぎる母を見て、子爵家の奥方は倒れそうになってカリナ様にささえられるように、庭園を見ていた。

嬉しいことにおじい様が子爵様と一緒に馬車から降りてこられ、私は嬉しくて思わず飛びついてしまった。

おじい様は、車いすではなく、自分の足で馬車をおりて、私の作った庭を見回し歩いた。

これ、みんなおじい様から送られた苗です。 この庭に立派に根付くことが出来ました、と言うと涙をうかべてくれた。 父と母もおじい様に歩み寄ったが、おじい様は2人を見て驚いたようだった。

しばらく会ってない娘が、昔と変わらぬ美しさで、以前より輝いて見えた。

この家族にいったい何が、、と思ったらしい.  何しろ私たち家族とメリーとマークはうっかり女神の祝福を受けて、美の恩恵を授かったからね。 


残念ながら、子爵家の次期領主、アルフレッド様は、魔道具屋の仕事が忙しく来られなかったが、

私は是非、馬車の納入の時いらしてくれて、今後のお話がしたいと、言っておいた。 

私たちは挨拶を終え、ゆっくり、テラスの席に皆さんを案内した。  


おじい様、隣の子爵家、私たちが揃ったところで、メリーがお茶とタルトを出し、皆、今後の子爵領の話で大いに盛り上がった。   しばらくして私はギルバートを誘い、庭に出て、マチスさん達に合わせた。 マチス3兄弟の真ん中のハロルドは相変わらずでハンバーグを両手に持ち、美味しそうに食べていた。  私はセメントの話をギルバートに話した。 それには長兄のミゲルさん、末っ子のビリーさんも参加した。  ビリーさんは色石タイル、レンガのことにすごく興味があるようで、できれば、接着材のセメントづくりにも参加したいと言った。  材料は我が家にほぼあるので、ビリーさんも協力して何とか作ってほしいとお願いした。 馬車の方は4台はほぼ完成して、あとは走り具合を見て調整するだけなようなので、兄とも相談するとギルバートは言ってくれセメント作りを承諾してくれた。  

資金が足りないなら、また父に話して、支援金を出すと言ったら、馬車、3台分のお金はすでに前払いでもらっているので、資金は十分だと言ってくれた。

ブロックを繋ぎ合わせるセメント、他所の領がどんなものを使っているのかわからないけど、風魔法の兄とミゲルさんもいるから、この方法でつくれば、村の石の屋根は大丈夫だと思った。

我が家の庭の倉庫はマチスさんにピラミッド式にしてもらおうかな?   

私はチラッとそんなことを考えた。   

村の皆はさらにお酒がはいり盛りあがり、中には歌を歌い、それにあわせ踊りだす人もいた。  

辺境伯様の援助がなくなり、このような祭りもなくなり久しかったのか、皆とても楽しんでくれた。    参加してくれた子供達には、何かお菓子のお土産をもたそうかな?

数人ではあるが、貴重な我が領の子供達は大切にしないとね。

こうして我が家の庭のお披露目会は、成功のうちにおわるのだった。


おじい様は今日は、カリス子爵家を一緒に帰ってしまうけど、足の調子が良くなったなら、今度はゆっくりと我が家に遊びに来てほしい。  と私はおじいさまに、お願いしました。


おじい様は私たちがとても幸せそうにしているのを見て、とても満足して私たちの屋敷から帰られました。





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