驚愕の王、ポカホンス
聖剣士の国軍および国へ対する波紋の衝撃はすぐさま、宰相の耳に入った。
北の領土の魔石が供給されなくなれば、王宮はたいへんなことになる。
このことは、すぐさま、王様の耳にいれなかればと、宰相は王様の執務室に走った。
王は執務室でしばし休息をとっていたが、そとのあわたたしい足音に顔をしかめた。
いったい何ごとじゃ、世の休息をさまたげるではない。 王は宰相をしかりつけた。
王様大変なことになりました。 聖剣士様が、昨日、王家ご用達の店に現れ、今後魔石の供給をことと次第によってはストップするとの話をなされた、とのことです。
王ポカホンスは、何が起きたのか信じられない様子で宰相を見た。
聖剣士が、なぜそんなことを? 宰相は、10年前、王宮軍で起きたことによって、聖剣士様は酷くお怒りのようなのです、と答えた。
10年前というと、、、王は軍から届けられた書類を見ながら、確か嫁いだ娘の公爵家の息子のことか?
と、宰相にたずねた。 あの時は娘に泣きつかれて、子爵家を廃止することに決めたが、何か問題でもあったのか?
王は尋ねた。 確か、軍の上司が横暴で、娘の子供を無理やり軍から追い出したと、軍から報告を受けている。 聖剣士が怒る、何か理由でもあるのか?
それが、、、宰相は重い口を開いた。 店の店主から聞いた話は、いささか話が違うのです。
何が違うというのじゃ、直ちに軍の幹部を呼び、事情を説明させろ、王は宰相に命令した。
軍の幹部たちには、侯爵家より何らかの圧力がかかったようです。
何しろ、王女様の嫁いだ、侯爵家の出来事ですので、、、
そうか、それなら、密かに皇室の影を使うしかあるまい。 このことは時間をかけて、慎重に扱わないとまずいことになる。 魔石の供給がとまれば、他国に狙われる可能性もある。
一体王宮の軍部では、なにがあったんだろう? 王は暗澹たる気持ちになり、執務室をながめた。




