新しくなった洋装店
隣の子爵様とお父様が伯爵家に借金の返済で訪れたことで、難なく婚約話も借金も綺麗になくなった。
魔獣退治の聖剣士、お父様が借金のかた替わりをしたということで、伯爵家は一も二もなく、我が子爵領の街の洋装店から手を引いた。 まさか、こんな間近になり、借金が返済できると思ってなかった、伯爵家にいとこにあたる、姉を言う人もあっさり店から引き上げた。
店は以前に戻ったようにも見えたが、何人かやめた人もいて、まるで嵐が去ったような有様だった。
私は、隣の子爵家のオーナーのカリナ様と一緒に店を訪れた。
ああ、やっぱりそうだ、この違和感。
カリナさんと一緒だったので、店の皆は私に注目したが、幾人かは私に疑問の目、子供の私が何をしに来たのか、という目をしていた。
カリナさんは、店長の女性に私を紹介してくれ恭しく挨拶してくれたが、その目は客を見定めるような目だ。 私は小さいけど客です。 オーナー代理です。
私は店の皆に向かい、ここでは来店してくれる誰もに、爽やかな笑顔と対応をお願いします。
他の領から来ている貴族の令嬢が多くドレスの売り上げに献上してくれているのはありがたいが、
店に来る人を差別するような態度はいただけない。
しかしながらお嬢様、ここは貴族相手の高級ドレス店です。
ここの両領土には、高価なドレスを買ってくれる、お客様はいません。
その言葉は、カリナさんも私の心にも引っかかるものがあった。
(この店は2つの子爵家の領土の真ん中にある唯一の洋装店です。 いつからそんなここの領民に対しての偉そうな態度になったんでしょう)
何人かの貴族令嬢が、店長の意見に賛成するように頷いた。
貴族と平民との差別をしないで、平等に扱うこと、気に入らないなら今すぐこのお店をやめても構いません。 私は女性店長に向かい、はっきり、言い切った。
この店の人はどこか平民と貴族を差別していませんか?
平民でも高い技術を持ったものは、たくさんいます。 採用に関してもそうです。
ここでは、貴族、平民を差別することなく、あくまでも技術で採用すべきです。
そう言われ、店長は思い当たることがあった。 確かに私は明らかに才能、技術があるのに平民だからとシェリーに対してそんな態度で接していた。 ただ、新しい店長とかいう人がここに乗り込んできた時、あまりにも平民シェリーにひどい態度だったので、かばったこともあったが、今まで、貴族の顧客大事が一番だったので、それに気が付かなかった。 店長はうなだれ、それなら私は、この店を一番に辞めなくてはいけませんね、と レイナにいった。
カリナ様は今までの話を静かに聞いていたが、この店は店長さんが、貴族相手に顧客を増やしてくれたという業績があります。 私も店長さんに運営をまかせ、あまり口を出してこなかった、私の責任でもあります。 店長さんも反省していただけたら、私と新しい店づくりに協力してください、と言った。
私もその方針し賛成して、最後に言った。 私たちの今後の店の方針が気に入らない方は、すぐこの店をやめてください。 其れなりの退職金はきちんと出します。
ドレスはそれをどうしても着てみたいと思う婦人がいれば、それが貴族だろうと平民でも関係ありません。
その言葉に公爵家、と伯爵家の令嬢2人が店に辞表をだした。
私達がいなければ、この街のドレスは売れないだろうと、タカを括ったようだ。
良いんです。 この店で美しいお母様のドレスをたくさん作ってもらえれば、、、、
後、質の良い、素晴らしいデザインさえあれば、貴族の夫人は誰もが、欲しがるんです。
その後私はレイナ様と店長を交え3人で今後の店のことを話し合った。
とりあえず、お母様のドレス、3着とわが村の住民たちの、服を作ってもらわないと、、、ね。
カリナ様には、また我が屋敷に来てもらって打ち合わせして、お母様のドレスを作ってもらうことを 、お願いした。
私は庭に出て、マチスさんと、明日にでも息子達の家に行くという話しを、聞いていた。
その前にアニーさんと打ち合わせをするという、 マチスさん、息子さんにたくさん、お土産もっていってね。 手付金、1千万円じゃ足りないなら、もっとお金出してもいいわよ。
職人さんが、来たら、皆さんに給料だすからね。 帰ってきたら、皆に好評だったアップルパイまた作ってもらおう、 ほんと、アンナさんのアップルパイ、お店に出せるほど美味しいんだから、、、
そんなことを話してるうちにカリナさんが、店長を連れ、さっそく我が家を訪ねてくれた。
店長さんは、私の庭を見回して、綺麗な花を館の入り口で見ていた。
私は早速居間に通し、メリーにお茶を持って来てもらい、姉のシェリーさんを連れてくるよう、伝えた。
シェリーさんが居間に来ると店長はいきなり、シェリーさんに頭を下げた。
今まで、すまなかった。 あなたの才能を知っていたのに、下働きみたいなことばかりさせて、、、
店長の言葉にシェリーさんは、驚いていたが、やがて、皆でシェリーさんの仕事部屋に移動した。
私は自分の書いたデザインがをみせた、 バラの花のドレス、オパールのようなオーロラ色のドレス、
青色に星をちらした、イブニングドレスの3点をまず、制作してほしいと頼んだ。
店長は私のデザイン画を見て、どれもまだドレスに取り入れていない画期的なドレスだと褒めてくれた、
何処でこれらのドレスを、お嬢様の頭の中で、ですか? と聞かれたので、母に似合いそうなドレスをデザインしたと答えた。 私は中世の美しいドレスのたくさん出てくる映画をたくさん見てとはいえなかった。 モーツアルトのアマデウスとか、美味しいお菓子が大好きなマリーアントワネットとか(出てくるお菓子が美味しそうなので,2回も映画をみてしまった)、
ディズニー映画のくるみ割り人形、秘密の王国とか、お母様のバラの花のドレスは美女と野獣を参考にしたけど、お母様の場合、美女と魔獣なんだけどね。
カトレアやスズラン、まだまだたくさんのお母様の好きな花をモチーフにしたドレスを作ってもらいたいので、生地、費用の方は惜しみなくだすからね。と皆に頼んだ。
魔石、宝石をちりばめた豪華ドレス、これからも砂を使って、魔石をジャンジャンだすからね。
とりあえず、村の皆の服のオーダーメイドもお願いしたので、人を増やさないとね。
両子爵領から、店で働く人を採用しないとね。 私はゆくゆくは街づくりのほうを手掛けたいので、頼んだよ、店長、シェリーさん、責任者カリナ様、私はカリナ様に店のバトンを渡した。




