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オリンポス十二神の寵愛~神にとってもチートな異能~  作者: 加里川 ソウダ
第二章 トロイア王国編
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12話 冒険者登録と異能解禁

「これから、お前の能力についての話をする」 


 ユノの屋敷の一室にて、俺はこう切り出した。


「僕の能力? 僕らは〈巻き込まれた者〉だよ。特別な能力なんて......」

「お前も薄々気付いているんじゃないか? 俺は〈巻き込まれた者〉なのに、回復魔法やら空間魔法やら、御者までやっただろ?」

「確かにそうだけど......」


 本当はリクの〈ガイア〉についての話だけをしようと思っていた。

 だが、俺が神界に行ったこと。神様に世界を救う為共に戦うよう頼まれたこと。人ならざる力〈異能〉を授かったこと。

 全てを話した。


 なぜ話したか? それは、俺がリクのことを気に入ったからだ。俺と追い出された時、ほんの三日前の出来事だが、その時の卑屈で全てを諦めたような感じがなくなりつつある。リクに本来備わっている「自信」を取り戻させてあげたいと思ったからだ!!


 という理由が三割。残りの七割は「冒険するにあたって仲間が欲しい」という至極簡単な理由だ。奴隷を買うのもいいが、同等っていうか、上下関係のない仲間が欲しいよね。


 それに、さっき〈ヘラ〉を一時的に解禁して使ってみたんだけど、


 《リク→コーキ 信頼度75》


 だそうだ。

 確か70が家族で80が信仰だったかな?

 とにかく、リクが俺を凄く信頼してくれてる事がわかったから、話しちゃっていいかな?みたいな。もうね、リクが弟のように思えてきたよ。え? こんな兄は嫌だ? あっはっは。



「そ、そんな事があったんだ......」

「まぁいきなりこんなこと話されて驚くなっていう方が無理だよな」

「神様とほぼ対等な関係にあるってことでしょ?」

「そうだな」

「僕なんかが話していいの?」

「いや何いってんの? 俺から一緒に行動しようって誘ったんじゃん」


 それに......、


「リクにもクロノスと戦ってもらいたいと思っているんだが、いいか?」

「へ?」

「へ? じゃねーよ。もうガイアの許可は取ってるし。まぁ直ぐに決めろとは言わないけどな」


 俺の仲間も戦争に連れてっていいか?ってガイアに聞いたところ、『そんなピクニック感覚で言われても困るんじゃが......。まぁお主が育てるのであれば大丈夫じゃと思うから良いぞ。妾らの足を引っ張るような輩はくれぐれも連れてくるんでないぞ』と言われた。別にピクニック感覚ではないんだが......。


「戦うよ! 戦わせてよ! 今まで嫌われながら生きてきた。そこに手を差しのべてくれたコーキの役に立ちたいんだ!」

「お、おう。そうか。なら一緒に頑張ろうな」


 さらっと暗い過去出してくるんじゃねーよ。反応に困るわ。


「じゃあそれぞれの異能の能力を伝えとくな。仲間の力は覚えておいた方がいいだろ?」


 それぞれの異能の能力を伝える。


 そして最後は〈ガイア〉だ。ていうか俺もまだしらないな。


 〈ガイア〉...大地を操ることができる。


 シンプル!!

「大地」って、具体的に何を操れるんだろう。


 《土や砂はもちろん、鉱石や鉱物、大地に根をのばす植物まで、様々なものを操れます》


 Oh......やはりいじめられっ子のチートは他のチートとは一線を画すな。


「えー、大地を操れるそうです」

「大地?」

「土や砂はもちろん、鉱石や鉱物、大地に根をのばす植物まで、様々なものを操れるそうです」

「え? えー、え!? それって凄くない!?」

「凄いな。でも加工された木は操れなかったり、いくら鉱物を操れても武器とか細かいものは作れないだろうし、万能って訳でもないからな」


 空中戦や海上だと全くの無能だからな。


「明日ガイア様の神殿にいかなくちゃ! ガイア様の好物って知ってる?? お供えしなきゃ!」


 はしゃぐでない。


『あーあーあー、マイクチェックマイクチェック。ガイアさーん、いらっしゃいますかー』

『要らん』

『まだ何も言ってないんですが』

『この前きまぐれで魔物のスタンピートから街を守ったら供物が届きすぎてな。もうお腹いっぱいじゃ』

『そうすか。あざっした』


「要らないそうです」

「え?」

「今供物が有り余ってるから要らないって言ってた」

「そうですか......」


 リクの頭上に「ガーン」とか「ズーン」とかいう文字が見える。


「まぁ、リクがその力で人を助けたりした方が神様孝行だよ!」

「そうだね」


 良かった。


「よっしゃー! じゃあ! 寝るぞ!」

「あ、うん、寝ようか」



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 おはようございます。コーキでございます。

 早速ですが、わたくしは今、何処にいるでしょーーか?


 3、2、1、


 こっこでーす(どこだよ)!ここ(どこだよ)ここ(どこだよ)!


 正解はですね、冒険者ギルドの前でした!


 うん、文章だけてこのパロディはキツい。


 まぁとにかく、今俺とリクは冒険者ギルドの前に来ている。


 ユノに言ったら馬車出そうと言い出したのでなんとか断ってきた。エーファーが「ユノ様のご厚意を断るなんてなんたるーー」とかなんとか言ってきたので威圧して黙らせた。アンモニア臭がしたがそこに突っ込まないのが紳士というものだろう。え?〈威圧〉使った時点で紳士じゃない?はっはっは。


「いざ行かん!」


 扉を開ける。おー。いかにも「冒険者ギルド」って感じだな。


 酒場が併設してあり、まだ昼前だというのに酔っ払いが沢山いる。賑やかだな。こういう所、嫌いじゃないぞ☆


 受付に並ぶ。もちろん一番空いてるところだ。受付が美人ってだけの理由で態々人が多いところに並ぶラノベの主人公の気持ちがわからない。


 俺らの順番が回ってきた。お、中々美人じゃないか。


「冒険者登録をしたいんだが」

「登録ですか? ではこの用紙に必要事項を記入してください。代筆は銅貨一枚です」


 銅貨一枚か。1000ヘルだったよな。


 名前、年齢、レベル、スキルなど、「必須」と書いてある項目にだけ書く。


「これでいいですか?」

「ありがとうございます。お二人とも16歳ですか? 危険な仕事も沢山ありますが、大丈夫でしょうか」


 受付嬢が心配してくれている。

 その時、如何にも素行の悪そうな輩が3人絡んできた。


「おいおい16歳で冒険者になるのか? 冒険者舐めて貰っちゃこまるなァ。帰ってママのおっp「〈威圧〉」ひっ!」


 〈威圧〉で黙らせる。野郎のお漏らしなんてみたくないからちょっと加減した。


「何か用かな?(いい笑顔)」

「な、なんでもねぇ。い、行くぞ」


 一仕事終えた達成感を感じていると、受付嬢が心配そうに尋ねてきた。


「大丈夫ですか? 今の方はC級冒険者ですけど」

「大丈夫ですよ」


 冒険者にはランクがあり、F~Sまであるようだ。


 F級...新入り E級...初心者

 D級...中級者 C級...中の上級者 

 B級...上級者 A級...超上級者

 S級...英雄


 と、これが目安だそうだ。C級の中の上級者っていうのは、中級者よりは強いけど上級者とまでは行かない、みたいな、微妙なランクってことだな。B級は街に10人居たら多い方で、A級は国に5人ほど。S級は最後の人が引退してから今は居ないそうだ。A級にもなると貴族と同じくらいの権力を得られ、S級だと国王に次ぐ発言力を持てるそうだ。


「では、これがギルドカードになります。無くさないで下さいね。ギルドカードの再発行には銀貨一枚が必要なので」


 一万ヘルも要るのか。


 よし、早速依頼を受けよう!


 依頼の紙が張られているところへ向かう。


 冒険者ランクの一つ上のランクの依頼まで受けられるから、E級を受けるか。


 ・ゴブリンの群れの退治依頼

 ランクE 報酬一万ヘル

 上位種なし 5~10匹ほど 


 これにしよう。


 紙を剥がして受付に持っていく。


「これ受けます」

「かしこまりました」


 群れの大体の位置が印された地図を渡される。


「まずは装備を整える金を貯めて、奴隷を買える金も欲しいし、後は拠点も買いたいな」

「要するに早く沢山お金を稼ぎたいってことだね」

「その通り!」


 門から出て歩くこと20分。ゴブリンの群れが見えてきた。


「リク、俺がやっていいか?」

「いいよ」


 異能を試したいからな。まずは魔法だ!


「〈ヘルメス〉を解禁して、火撃(ファイアーショック)!」


 火魔法レベル1の魔法、火撃を放つ。中々の威力で、二匹をいっぺんに倒した。


 じゃあ次。


 〈ゼウス〉でゴブリンの頭上に雷を落とす。


 ズズドドドドォォォン!!!!


「うるせぇ」


 ゴブリンを一気に倒した。オーバーキルすぎてもう死骸すらないんだが。これで依頼達成したかどうかわかるのかな?


 《ギルドカードに倒した魔物が記録されます》


 そうなのか。なら大丈夫だな。


 もっと色んな魔物を倒したいから奥に見える森を進んでみよう。


 すると、身長2メートルくらいある、角が生えた魔物が見える。


 オーガ 

 レベル5

 〈スキル〉

 咆哮 棒術5


 へぇ。冒険者ランクみたいに魔物の強さを測るランクとかがあったらわかりやすいんだけどな。


 《あります》


 あんの? じゃあなんで鑑定で表示されないの?


 《表示しますか?》


 んじゃよろしく。


 オーガ ランクC

 レベル5

 〈スキル〉

 咆哮 棒術5


 ランクCってなんだ?


 《ランクCの魔物はランクCの冒険者数人で倒せると言われています》


 へぇ。まぁ倒すか。


 〈ポセイドン〉解禁!


「三叉の矛、召喚!」


 すると、右手が光に包まれ、収まったときには三叉の矛が。


 三叉の矛の矛先から海水を出し、同時に〈ゼウス〉により雷を海水に流す。


 すると、


「ギャァァ! グギッ! ギャァグァァ」


 オーガは炭になった。なんかデジャブ。なんだろう。そうだ、ゼウスがヘラとフェニちゃんにお仕置きされてた時だ。


 オーガの死骸をアイテムボックスに入れる。


「よし、俺は大体確認できたから、リクの番だな」



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 さぁ始まりました、不定期開催、ギリシャ神話の豆知識コーナー!!ハ(^▽^*) パチパチ♪

 このコーナーでは、ギリシャ神話に関する豆知識をいくつか紹介します。

 家族や友達、会社の同僚に教えて上げるのもいいでしょう!


 ・水星(=marcury)は、ヘルメス(英名マーキュリー)から名付けられた。


 ・金星(=venus)は、アフロディテ(英名ヴィーナス)から名付けられた。


 ・地球(=earth)は、ガイアから名付けられた。


 ・火星(=mars)は、アレス(英名マルス)から名付けられた。


 今回は以上です!では、また来週!(別に次回は来週ではありません。雰囲気です)

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