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コミュニケーション・オンライン~コミュ力最強!仮説~  作者: C


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きみたたエンド(ニートは間違いを犯さない・・・・わけがない)



かくれんぼ会場。


アーネはニートの手を素直に借りて立ち上がる。本来ならばニートが大嫌いで、今も嫌い継続中で、ニートが右に行けと言えば左に三回曲がりそうなアーネ。


(差し伸べられた手を跳ね除けるなんて、できるわけないでしょう)

自分に言い聞かせなくても。


「お見事」


アーネは思い出す。


《ネコちゃんは、せんせから10m以上離れられないっす》

※第79部分【決着の前】


ニートの仲間だか何だかわからない、ニンジャの言葉。

かくれんぼ会場を見たときに、気がついた。だから一人で挑んだ。あんな狭い場所に人数を動員すれば壁になる。不意討ちができなくなれば、ニート自身が移動してネコとの距離を調整してしまう。


「もし」


ニートがアーネをのぞき込む。


「あなたが突き飛ばした側にネコが隠れていたら」


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ)


四方のうち三方向に関してはニートを突き飛ばせばネコが距離を詰めるために飛び出してくる。だが、突き飛ばした方向にネコがいれば?

・・・・・・・・喜んで隠れたままだろう。


「ギャンブラーですね」


ニートは皆まで言わせずに、肩をすくめた。確実に勝つ道しかたどらない八百長詐欺師には、まったく理解できないだろう。

そして、ニートは理解できないものが大好きだ。


ピンマイク代わりの中継アイテムをスタッフに返したニートとアーネ。大広場で商品の授与式に向かう。

道々語りかけるニート。


「システムコンソールが見つかりました」


アーネはそれが何だかわからない。

おい。

だが、デスゲーム解決に重要なものではあると見当がついた。

おいおい。


「世界の果ての果てにある魔王城、魔王の部屋の背後」


ヴァーチャルゲーム《スフィア》の世界設定。西から迫る魔族に脅かされるスフィア。世界の果てにいる魔王を倒すのが、ゲーム全体を通したグランドクエスト。


「ゲーム世界の中であり、プレイヤーが近づけない場所」


運営プレイヤーは転移アイテムで移動すればいい。一度来た場所と場所はアイテムでマーキングして、移動可能。

一般プレイヤーが、そこに近づけるのはグランドクエスト後・・・・・・・ゲーム終了、ないし、メインストーリ終了後のサービス延長後。

なるほど、問題ない。


よく隠したものだ。そこならもし仮にゲームシステムに干渉されるようなことになっても、大したことにはならない。

ほとんどサービス終了状態で、そこまでリスクを冒すプレイヤーがいるとも思えないが。


だが、今、デスゲームの最中ならば?

意味を理解するうちに、アーネはニートに詰め寄った。


「どうするんですか」

「俺がやらなきゃ誰かやる」

「そうですよね!!・・・・・・・・・・・・・ん?????????????????????」






システムコンソール。

ヴァーチャルゲーム内部側か世界を構築するゲームシステムにアクセスするツール。


もちろん何も解決しない。

解決の目処さえついていない。


魔王城がそもそもどこにあるのか。

見つかるかどうかすら不明。


システムコンソールはただの道具。

使えるかどうかすらわからない。


見つかって、使えて、それまでにどれだけの犠牲がいるのやら。

時間、労力、命。


そう聞くと、悲観論に聞こえる。

だが、ニートは、どーせ何もかも解決する、と思っている。





何故にニートが余裕しゃくしゃくなのか?




単なる平凡なサイコパス。

リアルでもヴァーチャルでも特殊な技能が有るわけじゃない。無料で使えて、使い方が決まっていて、必ず同じ結果が出る、便利な法律も制度もデスゲームにはない。


それなのに、なぜ?



具体的な方策は?

必要な知識は?

解析する技能は?

試みるべきアイデアは?

失敗成功時のフォローは?

対応の処理能力は?



「誰かがやりますよ」


丸投げかよ!!!!!!!!!!

――――――――――――――――――――――――――――――その通り。



ニートはそれで片付けた。




ヴァーチャルゲーム『スフィア』、参加者数10万人オーバー。

いや、10万はどうでもいい。


肝心なのは、デスゲーム時点におけるログイン数。

ざっと3万オーバー(ニートの推計)。

本来あり得ない数字。


最悪の被害。

それは最善の解決策。



オンラインサービスの利用者は一割越えれば大成功。

5%で普通。

1%でも成り立つ。

それが無課金サービスだとしても、だ。



だがそんなことはどの企業も官庁もいいやしない。


逆に


「登録者○○万人突破!」

「ユーザー○○万達成!!」

「普及率○○%に浸透!!!」


などなど煽り文句をよく聞くだろう。大企業や官庁が大好きなフレーズだ。


その○○万人は金払ってるの?

無料期間の人数を加えてない??

解約を忘れてるだけで利用してないんじゃないかな???

%の基礎数がでたらめだと比率なんてどうにでもなるけど検証してる?????




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と口にしてはいけないお約束。




登録だけで使っていない人数ばかりを注目させるのは、単なる詐欺だ。ハッタリと言い換えてもいいけれど。


要はこういう事。


何も知らないし知る気もないし知る能力もない、資金を出すだけの為に産まれてきた金蔓が世の中には存在している。

金融機関の知識も経験もなく周りに倣うことしかできない担当者。

金融株式証券市場にただ居るだけの個人法人投資家。


そんなカモをカモる為に、みんなが努力する。


みんなって誰か?

資金が欲しいし還元する保証は出来ないサービス事業者。

手数料だけが欲しい格付け会社証券債権企業に取引所運営者。

口は出したいが責任はとらない監督官庁。



みんなの心が一つになった!!!!!


中身がないそれらしき数字を吹聴する。するとあら不思議。思考力に問題を抱えているから肩書きに弱い、無自覚な心の病人が金を貢ぎにくるわけだ。

サービス自体に中身がなくとも、つなぎの資金さえ得られれば事業は回る。


・・・・・・・・・・・・・・・・・そんなベルトコンベアで強者の口に運ばれる弱者の話はさておいて。

ヴァーチャルゲーム《スフィア》の話に戻そう。


新規加入者ピークに連動した記念イベント真っ最中の奇跡的ログイン率。

非実在10万人ではなく、実在プレイヤー数3万オーバーは意味がある。犠牲者の数が希望の数とイコールだ。

ニートなら、駒の数、というかもしれないが。



中には必ずいる。

ってか、いた。

ニートだけではなくデスゲーム対策に走った攻略組がすでに確認しリストアップしている。



ゲーム開発運営に関わった人(他ゲーム運営含む)。

解析中毒の熟練プレイヤー。

思いつきだけで出来ているマニア。

世話好きなギルドマスター。

そして3万オーバーのヴァーチャル環境に慣れている労働力。



「なにもかも揃っているじゃないですか」



技術、知識、ひらめき、アイテム、コイン、スキル、労働力(?)。

何事かをなすために必要な何か。

ニートは何一つもっていない。

何一つ持たなくてもいい。


無いものは、みんな誰かがもっている。



リアルもヴァーチャルも、やるべき事は同じ。

他人さえいれば、自分が何かを持っている必要なんかない。



ニートはそれと覚らせずに借りるだけ。

ニートは耳元で囁くだけ。

ニートは人を組み合わせるだけ。


失敗したら成功するまで別に用意する。

互いに同じリスクを背負っている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・と、そう感じている相手は、ちょろい。


何百回失敗してもいい。

無駄を知るのは実験の目的だし、代わりは山ほどある。


3万人オーバーは無作為な有象無象じゃない。

ヴァーチャル環境に特化した3万人。

多かれ少なかれ使い道がある3万人。


だから

――――――――――――――――――――――――――――――解決出来ない訳がない。



いずれ皆、そろって救われる。

ただ時間の問題だ。


そしてニートたちは、その時に、「そろって」いる側にいればいい。


もっともニートも自覚してはいる。それを他人に理解させるのは簡単でも、共感させるのはむずかしい、と。

だからわざわざ伝えない。

理解も共感も賛同もいらない。

ただ、そのようにさせる、それだけなら、相手の賛否など問題ないのだから。

欲求の方向が見えればたやすい。

ほとんどのプレイヤーがデスゲームからの脱出を望んでいるのだから。


――――――――――ニートのように「リアルのデスゲームの方がヴァーチャルより面白い」と笑っている奴は少ないにしても。





『賞金はギルド《マルタ騎士団》にお任せして日々の食事に困る方々への慈善活動に充てるそうです』


大広場の鬼ごっこ受賞会場。

マイクを自らとりだして、アーネに向けかけたニートはあっさりと宣言。皆が拍手喝采。賞品は換金不可能なレアアイテムではなく、ゲーム内通貨に決定された。


個人つかみ取り範囲となればそもそも大したことはない。

大手ギルドも納得だ。


すでに炊き出しを始めているギルド《マルタ騎士団》は街中に失られている。

元々、評議会構成の大手ギルド内では支援の話が検討されていた。今回の寄付が呼び水になり早期に決定されることは間違いないだろう。


《人はパンのみにて生きるにあらず》


ヴァーチャルゲームの常で別に食事をしなくても死にはしないが、気力を維持する為にバリエーションは重要なのだ。


アーネにしても異存はなかったが・・・・・・・・・・なにかがおかしいような???




「ま、いいか」






翌朝。

ネコカフェ一同はゲートをくくっていった。

彼らは攻略圏に行くらしい。


知恵が回るニート。

最凶プレイヤーのネコ。

まだまだ危険なために身分を書くいしている運営プレイヤーのフミノ。

彼らを支える中堅プレイヤーのセイ&トモ。


中堅プレイヤーが大半なのに、ギルド単位で見ると攻略圏で活躍できる構成だ。


これから魔王城探索と攻略が進むのだろう。アーネは自分のレベルでは及ばないことを知っている。


(中堅レベルでしかない今は、育成圏でできることを頑張ろう)


そう思う。

もちろん、スキルを磨き、いずれはレベルを上げて、エルコレたちのような育成圏にもいる上級者たちとともに肩を並べて見せる。


「がんばってくださいね」


アーネにほほ笑むニート。死地に向かう彼らに感極まってしまうアーネ。ネコカフェ一同はゲートをくぐった。


「なんか感動してたな」

セイ。


「これから大変ですからね、彼らは」

ニート。

まあ、たいへんだろう。

初心者比率が多い育成圏でアイテムや素材を調達し、意欲を生み出し、自他のレベル上げを進めなければならない。

デスゲーム中に皆の社会生活が成り立つようにするのだから。


「わたしたちはラクちんですね」

トモ。

「そうなんですか??」

フミノ。


「ええ」

あっさり答えるニート。




犠牲を払うものだけが成果を勝ち得る。

そもそも、今ここに踏みとどまるだけでも努力が必要なのだ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・なわけがない。



(喰われるために生まれた豚の発想だ)


ニートは笑いながら思う。

そんな奴隷根性の主がいるから、ニートは楽に生きていける。だから、ニートの生き方は他人への感謝で満ちていた。


(私の為に死んでくれてありがとう。みんなのおかげで楽に生きられます。本当に感謝します)


とはいえ、生きるだけではつまらない。

だから、つまらない人たちを優先して消費しようと思うニート。


「だから、大丈夫ですよ」


そこにいる、そこにいない、みんなへ。



はじめてのご挨拶となります。


本作品は今回をもって終了いたします。


これまでのご協力、ありがとうごさいました。

日々の、有無を含めたアクセス数にも考えるところがありました。ユニークアクセスが三桁を越えたり、評価を頂いたり、皆さんのご助力なしに本作品はなりたちません。


初めての作品が曲がりなりにも完結したのは、読んでいただいた皆さんのおかげです。


改めて、申し上げます。


ありがとうごさいました。










追加でお伝えします。

本作品の世界は完結しておりません。回収していない伏線もあります。


この段階での終了をお詫びいたします。


今回、終了させていただきましたのは、私自身の処理能力の限界が原因です。

初作品にて自分の作業能力を初めて知りました。

エンディングまで含めた筋立てはあるのですが、一週間で1万5千文字位が適正値。他に一つ作品を進めておりますが、同時進行は作業量として不可能でした。

そのために作品を整理、キリが良いこちらを一旦完結といたします。


一つのお話として、まとめることは出来たと思いますが、いかがでしょうか。


続編は、私が死なない限りいずれご紹介させていただきます。本編の改稿再整理も考えております。ある程度まとまってからの投稿になりますから、何年もかかりますけれども。


では、最後までご協力ありがとうごさいました。そしてまた、よろしくお願いいたします。



いずれまた、何かの作品にてお会いできますように。




追伸


ご意見ご感想アクセスは、今後も随時募集確認いたします。

「まとまってねーよ!」

「描写が足りない/多い」

や誤字脱字、好き嫌い一言感想他ご遠慮なく。

もちろん、言葉がなくとも、一人で裏の裏の裏を読み続けてはおりますが。

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