株主優待とストップ高・ストップ安
日本株の株価って、株主優待の発表一つで凄く価格変動してしまいます。
株主優待を新規発表して、ニュースになった翌営業日からは、ストップ高です。
株主優待で受け取れる品物等の種類でもかなり影響されて、受け取れる品物の価値が高ければ、場合によっては連続ストップ高なんてことにもなりますね。
株主優待を中止や廃止の発表した、ニュースになった翌営業日からは、逆にストップ安なんですよ。
株主優待を止める時に、配当を増やすと同時発表すれば、ストップ安にならずに済む、逆に株価上昇なんてこともあったりもします。
株式の配当金は配当所得となるので、配当金の20.315%税金として徴収されてしまいますが、株主優待は貰っても税金徴収されないことも、利点です。
株式を持っていて10万円の配当金を受け取ると、20,315円もの税金を支払うのですから驚きです。
とは言え、株式を取得した額と同じ額を銀行預金した場合の利息を考えれば、配当金から税金を支払ったとしても、ずっとお得って思えてしまいますが・・・
株主優待の価値が20万円を超えるようなことは少ないと思われますし、誰が株主優待でどのくらい経済的利益を受けたかを、税務当局が正確に把握することは困難なことから、株主優待に対して事実上課税されていないようです。
「ギフト券」とか「クオカード」とか「おこめ券」みたいな金券的なものはともかくとして、価値がはっきりしない品物を課税するのは中々難しいですし、上場企業が既に所得税を支払っているため、もしかすると二重課税になるとの判断もあるのかもしれませんね。
ただ、株主優待券5,000円相当を8,000円で転売したような場合には、雑所得5,000円とあわせて譲渡所得として利益3,000円(8,000円-5,000円)を申告しなければならないようなので、ネットオークション等であまり転売しない方が良いみたいですね。
テレビに出演したり株主優待の本を出している『株の人』みたいに、楽しく株主優待を使うのが良いのでしょう。
なお、株価は企業業績や世界情勢、紛争、天災等様々な要因で、常に株価変動するものなので、『必ず儲かるは絶対に無い』ことだけは理解して、株式運用する必要がありますので、ご承知おきを。
上場企業がいきなり倒産、なんてこともあるのですから・・・
なお、私は株主優待で「クオカード」が貰える株式を選んで買って持っています。
コンビニのイベントで、「一つ買うと、翌週にもう一つ貰える」なんてのを定期的に実施しているので、ペットボトル飲料でイベントをしている時に、「クオカード」でペットボトル飲料を買うんですよ。
そうすれば、元々「クオカード」は貰いものなのに、更にもう一本貰えるのだから、凄くお得ですからね。




