23 護衛騎士の試練
書き直す場合があります。ご了承下さい。
一方その頃、皇国の姫を迎えに行くよう命じられたアクシオスは、銀髪に青い瞳の少女を探して人々に聞き回っていた。
だが——
「全く見つからない……。一体どこにいらっしゃるんだ」
姫の姿は影も形もなく、見かけた者さえ現れない。
(このままでは陛下の方が先に馬車へ着いてしまう。あぁ……叱責が目に浮かぶ……)
焦りに項垂れていると、幼い少女の可愛らしい声が耳に届いた。
「あれ?お兄ちゃん、パパの護衛騎士の人じゃないの?」
その瞬間、俯いていた顔が勢いよく上がる。
そして目の前の少女を見て、アクシオスは安堵の息を吐いた。
銀色の髪は美しく編まれ、澄んだ青い瞳は宝石のように輝いている。
可憐な姿に愛らしい声。
まさに、探し求めていた姫——キリア本人だった。
「ひ——」
「ひ?」
「姫様ぁぁぁ!! 今までどこにいらしたのですか!?」
「うわっ、そ、そんなに? もしかして私を探してたの?」
「はい! それなのに全く見つからず……!」
「ご、ごめんなさい。なんだか落ち着かなくて歩き回ってたのよ」
「そうでしたか……」
深く頷くと、アクシオスは片膝をつき恭しく礼を示した。
突然の所作に、キリアはぱちぱちと瞬きをする。
「お迎えに上がりました。馬車へ向かいましょう」
そう促すと、キリアは少し考えたように腕を前へ突き出した。
意味がわからず固まるアクシオスに、彼女は柔らかく微笑んで告げた。
「抱っこして!」
予想外の要求に一瞬目を丸くしたが、アクシオスは従順に小さな体を抱き上げ、馬車へと歩き出した。




