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"バレンタイン"数井マリナ目線

今の旦那様と付き合いはじめての数年。

バレンタインは必ず喧嘩してました。

バレンタインは良い思い出がありません。


バレンタインの数日前。

「恋人からもらうチョコって義理チョコだと思う。」

昴君の言葉に私は絶句した。

「だってそうだろ?告白するためにチョコをプレゼントするんだろ?もう、想いが通じた相手には義務的な物でしかないんだから、義理チョコだろ?」

私の恋人は私のチョコを受け取る気が無いようだ。

数日前に今年は義理チョコは受け取らないっていたじゃない!

「義理チョコ………」

私は彼との初めてのバレンタインを蹴っ飛ばすと決めた。




数日後バレンタイン当日。

「マリナチョコ寄越せ!」

「何で?」

「な、何でって………」

私達のやり取りを興味深そうに見ている楓ちゃんに笑顔をむけた。

「今日楓ちゃんから借りたゴールがバレンタインのゲームをやらないとだから帰るね!」

昴君が楓ちゃんを睨んだのがわかる。

「楓ちゃんが悪いんじゃなくて昴君が悪いんでしょ!義理チョコは受け取らないって言ったよね?ああ、それと、彼女からもらうチョコは義理チョコだとかも………女の子はバレンタインも大事なイベントなの………2次元彼氏に甘い言葉をもらうから、3次元彼氏は自分のおこないを反省したら?」

私はそれだけ言うと楓ちゃんに笑顔でバイバイして家に帰った。



数時間後、家の呼び鈴が鳴り京君が玄関に行く音がした。

暫くして、私の部屋がノックされてドアが開いた。

「………マリナ、ごめん。」

入ってきたのは手に花束やら、ケーキやら綺麗にラッピングされたプレゼントやらを持った昴君だった。

「西田に話聞いてもらった………酷いこと言った。許して欲しい。」

尻尾のたれた犬のようにシュンとした昴君が可愛くて少しだけ笑ってしまいそうになった。

「………仕方ないな~。許してあげる。」

私の言葉に昴君は可愛い笑顔を作って喜んだ。

そのあと無理矢理乙女ゲームを付き合わせた。

告白スチルに私が萌え萌えしていたら、昴君が顔を赤らめて私に言った。

「来年はチョコが欲しいです。」

普段俺様の昴君が敬語でお願いしてきた事にイベントスチル以上の萌えに悶えることになってしまった。

若干引かれたのが、げせない。


実話が一部含まれています。


普通そんな平和的な感じにならないよね?


私は………PSP買ってもらうまで許さなかったよ。



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