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わがまま女神の開拓誌 ~自分の島を観光地にしちゃおう!!~  作者: 青衣
第3章【火曜の火山《燎煉》】
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風の便りと雨雪の調べ

まずは何事にも許可を

 お昼頃になると聖奈はこの前できた新しい寺子屋での教師としての勤めを果たすべく赴き、結愛も同じくだが聖奈の要望により生徒として授業へ同行されるハメとなった。

 あのイヤイヤと言うか行きたくないって顔はガチだっただろうな、ご愁傷さまな事だが見た目が見た目だから仕方ないよね。


 そんな寺子屋もまた玄弥があの通販みたいなヤツで注文した模型セットの1つを組み立てて巨大化させたヤツで、その他もろもろ城下町をよく見渡せば風呂屋から牛鍋屋……お茶屋といろんな施設が前回より増えてるのは明白。


 そして何よりも城壁の外には作りかけの田園が少量ながらも存在し、もとからあった痩せこけて意味をなさなそうな田園を改良した上でこちらはどんどん面積を大きくしていくのだろう。

 まあ固有の土地と言う概念が新しくなった夜朧で取り払われた以上は武士も農民も関係なく米作りをしては分け合うって感じならしい。

 もちろん姫将軍の聖奈だって例外なく時には自ら泥まみれになる覚悟だと語っていた。


 おっと、そんな外の話は置いておくとしても、何やら玄弥のパソコンにメールが届いたみたいだぞ?

 彼は待ってましたと言わんばかりに開いてみるとそこには、スキー場の案件を恵麻に伝え丘陵地に今回のプロジェクトにおける建築の許可を貰えるかどうかを確認していたらしい。


「あ、スキー場を作る許可は下りたが……そうだな、ロッジとリフトの製作は手間がかかりそうだぜ。 ましてや時雨の民のヤツらは力仕事に不向きだからなぁ、うーむ……時間がかかるかもな。」


 ここの開拓で見せた通り時雨の民は重機が扱えるのは頼もしいがスタミナや筋力面においては七刻では2番目に水準が低いはずだっけ?

 パワフルさに溢れる燎煉の連中とは正反対と言えばしっくり来るかもしれないね。


「揃物のヤローも最近は音沙汰なくて配達依頼も今は受け付けない状態だ。 リフトからロッジもメイドイン七刻製となりそうだな。 かと言ってよ……戦力としては最高な燎煉の民を無理して時雨に連れてくるのもアレだし、うーむ……困った。 3日くらい考える時間が欲しいぜ。」


 後ろに積み重ねた座布団の塔にもたれ掛かっては後ろに手を組んだかと思うとそのまま目を瞑る玄弥。

 案件が出てから数時間しか経過していないのだから今日どうのこうのできるわけでもなし、手詰まり感があって暇なのか玄弥は大きくため息をついたかと思ったら身体の姿勢を崩したらしく、静かに眠りについたみたい。

 私はあいにく玄弥のようにビジネスマンっぽく考えたり他と取引する心得の1つも持ち合わせてないから、こういうのに関してはなにも言えたことじゃないけど戦力に関してはこちらに任せてくれても構わない。

 とびっきりの仲間を1人チョイスしてくるから待っててね。


 まぁ……私が用意する訳じゃないんだけどさ、主の趣味で取り繕った戦力だけど腕はたぶん保証する。

 勇者のスクナミコと言い、普通の女子高生と言い……戦力と言えばどうかと思えど潜在能力で言うならさすが主の目利きと言ったところ。

 だから少しばかり次もお力を借りるべく……ねっ?


「玄弥のパソコンにメールを送っておこ。」


 私は主の家に戻って自分のやるべき事をするため一旦は七刻を離れなきゃいけない。

 勝手に居なくなるのはダメだとわかってても聖奈はおろか結愛に伝言を頼むのも居ないんじゃ仕方ない……かと言って置き手紙も私らしくないから結局はメールと言う形で送信させて貰った。

 しばらくは離席するが心配するな、なぁに……すぐ戻ってくるさ。
















 というわけでこちら側にご帰宅してきては早々だが主にはお土産として燎煉のショップで買ってきたサメの歯の化石を贈ってやった。

 意外と喜んでくれて何よりだがこちらも羽を伸ばす余裕もあまり残っている訳じゃない、せいぜい2日が限度だがつい1ヶ月前に見せてくれた主の不思議な召喚術らしきもので増援はパパッと出してくれるなら安泰だと思う。



 ……と言ってもなぁ、あちら側の出来事はたぶん主には筒抜けだからきっと既に何か準備してそう。




 毎度毎度の事なのだが七刻で起きている事柄は全て主にはどういうわけかお見通しって訳で、十中八九だとは思うがあのミーティングの話も主には届いている。

 けど私が帰ってくるや否や不運かな、買い出しに使わされてしまったからそれは帰ってきてからのお楽しみだけどさ、私は帰ってくるまでの間少し羽伸ばしでもさせてもらうとしますかね。

みんな役割ってあるんです

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