背水の陣と作戦会議
やることもやらずに朝を迎えた絶望間
あの後私はどうしたんだっけと頭を悩ませても今やあんな贅沢と言うかご馳走にお風呂、お布団に関する記憶がとても曖昧。
全ては夢幻とは言いえて当てはまるほど、ご飯を食べたら本能のままに寝床に入って気がつけば朝って事なわけ。
普段夜更ししかしない自分の身体がたくさんの休息を喜んでいるのか、今朝はスムーズに起きることが出来たが、悲しいかな……その分夜更かししてまで記事を本来製作してるから当然書けなかったノルマは急ピッチで製作してたんだけどね、いやはや……眠気には不可抗力だけど安易にお布団に飛び込んでしまうもんじゃないな、起きたが後の祭り、先伸ばしってするものじゃないと改めて思えるよ。
聖奈いわく21時には私は寝てたと言う、それでも早寝できる私偉いでしょ? でしょ、でしょ? 褒めてくれても構わないからねっ!!
しかしまぁ朝からこんなノルマとも言える記事なんて書きたくもないが、仕方ないんだよなぁ……っと、そろそろミーティングの時間。
各地域の開拓が終わってオフの日は休もうと思っても次に何をするかなど考えなきゃいけない、1つの区切りごとに必ずやるがメンバーはその場その場の寄せ集め。
寄せ鍋かって思えるようなメンバー……あぁいや、闇鍋、というか【全員同じ私同士】の変な鍋。
同じ豆腐でも凍み豆腐に木綿、絹……たくさんの種類や呼び名があっても同じ豆腐には変わりはない。
私は結愛であって冥綾、聖奈でもあるし玄弥でもあるわけで根本的には何1つ同じ。
あはは、私こういうの伝えたり考えたりするの苦手でね、でもこう言うのがしっくり来るのかもしれないのさ。
そして聖奈の書斎の前にて、最後にやって来たのは無論私。
ほぼ天守に相当する高さからの外の眺めは最高でこのあとにミーティングが控えてるなんて思うと急がなきゃならないのに、遠くにそびえる燎煉山や城下町に眼を奪われそうになる。
いや、奪われてしまったから少し遅くなってしまったんだけどみんな寛容だから許してくれる。
ふすまを開けるとここに居るみんながそろった。
結愛の目の前には真っ白な画用紙が置いてあるのだが騙されてはいけない、これはあくまで裏面であり表面にはそれはそれは素敵な風景が描き記されてるのを私は知っている。
「おっし、始めようぜ!! 次なる舞台……時雨をどうするかよ。」
意気揚々と玄弥の仕切りで始まるミーティング。
すると待ってましたと言わんばかりに勿体ぶらず画用紙をクルッとひっくり返してはついにその次の全貌が明らかに……なる?
……何だこれは?
結愛の絵は年相応の子供らしいクレヨンの殴り書きの絵である。
大抵は見ればわかるものの、今回のばかりは何が描いてあるのか私にはさっぱりわからない。
「何だこれ、ヘッタクソだなぁ。」
玄弥のストレートな言葉が結愛の心に突き刺さったのかその手から画用紙がヒラヒラと落下するも、それを軽々とキャッチする。
ヘタクソと呼んだわりには顎に手を当ててマジマジと見つめてはフムフム言いながら頷いている。
彼にはわかるのだろうか、私にはいまだにわからない。
「げ、玄弥様……率直すぎですよ。」
かなりドン引きしてる聖奈だが、私も共感する。
しかしここで我に返った結愛が猛反撃と言わんばかりに源也から画用紙を取り返しては相変わらずビシィっと指を向けては機嫌悪そうに内容を話す。
「これはスキー場よっ!!」
スキー場ときたか、いや……そう言われればそんな気がするしそうとしか思えなくもなる。
言いえて正解だと思うよ、その案件。
あんな年中寒くて何もない場所なんだから思い付かなきゃ私もその意見を言うはずだったし。
「スキーって言ったってよ、時雨には山がねぇ。 あるのは燎煉の噴火で形成された名ごりの丘陵地だぜ? まさかあんな緩やかな坂道でやろうってのかよ。 ははは、コイツは1本取られたぜ。」
「なっ、何よっ!! 悪い?」
玄弥、結愛が一生懸命に考えた案をそんなに煽ったりバカにするのは良くないぞ?
ジョークでも言って良いものと悪いものがなぁ、あぁ、でもデリカシーの無さに関しては彼は一級品なのはわかるがさすがに言いすぎだと思う。
「けどよ、嫌いじゃないぜ? そういう考え。」
玄弥は否定されたのが面白くなかったのかプルプル震える結愛の頭をポンポンって撫でては【よく考えたじゃねぇか】ってきっと誉めてくれてるんだと思うが……これはヤバい、ちょっと撫でられたらならコロッと一転してデレデレな結愛になるのは可愛いし尊い、子供ってチョロいって思ってる顔の玄弥も悪くない。
それにしてもスキーかぁ、私は滑れないからオープンに合わせてちょっと練習でもしておこうかな。
ゲレンデマジックとやらの威力を玄弥に見せて驚かすのも悪くはないと思う。
結愛の絵をバカにした罰は良い意味で利用させてもらうからな。
次は……丘でスキーを考えたのか




