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わがまま女神の開拓誌 ~自分の島を観光地にしちゃおう!!~  作者: 青衣
第3章【火曜の火山《燎煉》】
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突然ですが戦闘開始です

穏やかじゃない雰囲気……?

 結愛がどこへ向かっているのかは知らないがそれについて行く私だが、しばらく歩き学校の敷地の広場の中央でピタッと止まると突然空を見上げてはわずかばかりにクスクスと笑い声が漏れ、ニィっとニンマリと笑いながら背中を向けたまま首を捻っては彼女らしくない表情でこちらを見つめてきた。

 ホラー映画よりもホラーなそれは、智美以上の悪寒がする視線でありなぜか熱いを通り越して冷たくて……それでもって、なんなんだコレは!?


 結愛はこんな表情をするようなヤツじゃ決してない……とは言い切れないが、これは何を表しているというんだ?

 私自身だと言うのにもかかわらず、何1つすら意図がわからない。


「ねぇ冥綾、私さぁ……退屈だからちょっと付き合ってよ。」


 どこからともなく手にした御幣を私に向けては、その真っ赤な狂気に飲み込まれた瞳で私の眼を見つめ、返事を待って居るのだろうか?

 そんな目で見つめられたら困ってしまうな……ははは。


 けど返事をする以前に自然と私も鎌をどこからと取り出しては無意識にグルグルと回してその切っ先を彼女に向けていた。

 理由なんてわからない、いや……この火曜の姿だから闘争の衝動に刈られて、それが普通の感情として沸き上がるから特に無いのかもしれない。


 否、欲求不満なんだろう? 煮えたぎるマグマのように熱くたぎる身体に流れる莫大な曜力を持て余してさ。

 暇で暇で退屈だから暴れまわってやろうって話だろうけどここの学校にいるヤツらじゃ相手になら無い、ならば私自身とここでドンパチやろうってね。

 力が全てのこの燎煉では乱闘なんてどこで始まってもウェルカムな無法地帯、この爆発的な殺気を感じ取った生徒たちがワラワラと達を環状に囲みこんでは歓声を上げ始めている。


「私もなぁ、たまには本気出してみようか……。」


「へーっ、でもごたくは良いからさっさとかかってきたら? まー、私のうちの1人じゃ相手になら無いかもだけど。」


 ここで彼女の挑発に乗ったらおしまいだと思った方がいい、よく冷静に考えてみたらわかることだ。

 確かに私は彼女の1つにすぎないが結愛だって体を分割した状態の幼女のままだということだ……つまりは私と戦闘力はほぼ同じということ。


 私の本気はお恥ずかしいが彼女の1割りに過ぎない、それでも今の彼女の全力は本来の姿の1割が限界と言うならあとは言わなくてもわかるよね?

 というか今は火曜の姿、脳筋で行こうじゃないかぁああっ!!
















 ほんの一瞬にして間合いを詰めたが常人にはたぶん何が起こったのか理解も出来る訳がないだろうね。

 鎌の刃と御幣の木の棒がお互いぶつかりつばぜり合いになった瞬間、カン高い音を響かせてはその直後に激しい爆風と砂ぼこりがギャラリーの生徒達を吹き飛ばし歓声はさらにヒートアップ。

 その声援は無意識な信仰心となりて激しく結愛と私のボルテージを高めてくれるのさ。

 これが気持ちいいんだ、またね。


 だが困ったことにだ、ここまで目立つとチラホラと話題が立ってくる。

 あれはどこのクラスのヤツだ? なんて言う声が多々聞こえるがあいにく今日1日だけの乱入、それにこの学校の生徒全員が全クラスの人間を把握できてる訳じゃないと思えば部外者2人が赤い髪に赤い眼をして変装しまえば誰も疑うことなんてしない、何て滑稽なんだろうねぇ。

 ましてや正体とくれば持っての他、片方はこの七刻の地母神で、もう片方は……私はまぁ、結愛の搾りカスってことにしておいても女神そのものだ。

 カミングアウトしたらどんなに驚くことだろうか、いっそのことバラそうか。


「よそ見してるなんて余裕そうじゃない? なんか超ムカつくんだけどー。」


「あらそう? それはごめんねー。」


 智美が他人をイジりたくなる気持ちってこんな感じだったのかーって今ならわかってきた。

 なんと言うか人をおちょくって煽って怒らせるのがここまで楽しく思えるとは私もついにおかしくなったかな?


 楽しくなさそうな表情の彼女は御幣の棒のフサフサした方を卒業証書の筒のような擬音、ポンって感覚で外すと針剣の刃がギラリと顔を覗かせる……ここまでさせる私も大概だがいよいよ本気モードのスイッチに火が入ってきたみたいだがそうじゃなくちゃ楽しくもなんともないじゃない?

 普通結愛は戦闘を好むことなんて無いが今は闘争心バリバリの火曜の姿、そして本気にさせると剥き出す刃……正直私が本気で行って勝てるかなんて確証は得られないままこんな事態にさせたけど、一言でいうと【楽しいッ!!】としか言えないのさ!!


 だって私も火曜の姿だから、しょうがないよね?

 こんなことを考えていた直後、私の脇腹めがけて一文字斬が無慈悲に襲いかかってきたのだ。

女神の戦い勃発、理由は暇だから!!

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