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わがまま女神の開拓誌 ~自分の島を観光地にしちゃおう!!~  作者: 青衣
第3章【火曜の火山《燎煉》】
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焼き飯にヤキソバ、ババババーン

仕事終わり、気持ちよく働けました

 なんとか過酷な重労働じみた灼熱地獄のような1日が終わり、退社の合図のベルが館内に響き渡る。

 8時間しか働いてなく、火曜モードに変化して力が爆発的に増強されたと言っても体の負担は半端なくヤバい……この調子だと明日は全身筋肉痛で動けそうにない、なんとか有給使えないだろうか?

 確か有給使うのには理由要らないから智美に拒否権はないぞ。


 とりあえずそんな下らないことを思いながらみんなご帰宅のお時間。

 作業着から着替えて退社する人がもうあちこちゲートを潜り抜けては帰って行く様子が目立つから、じゃあ私たちも帰りますかぁ!!


「3人とも頑張ったんだもの、私がご褒美に夜ご飯作るから食べてかない?」


「マジ? ラッキーねっ!!」


 今なんと?

 智美の料理ははっきり言うとプロレベルで主に中華料理が得意、そして言わずもがなメチャクチャ美味しい。

 そりゃ莫大な火力で調理するんだから自然と中華系統が得意になるのかもしれないが、こう見ると和食なら聖奈と桃子……中華なら智美、洋食なら天音などなど人それぞれ得意な分野があるって素晴らしいよね。


 そういう私はどうかって?

 自分で言うのはなんだけどエスニック料理が好きでね、いろんな世界の料理が作れるのさ。

 【あちら側】から見たら七刻の料理もエスニックの意味になる……はずだったよね、その郷土独特の料理って意味だったような気がしなくもない。

 間違っていたら本当の意味を教えて欲しい。


「さぁて、何が食べたい? モノによってはお買い物もかねて……ねぇ?」


 智美は車の鍵をチラつかせるも彼女の自宅の冷蔵庫には基本的な食材はほとんど揃ってて、休日に買い出しに行って大量に業者から野菜だの魚だの仕入れることが多々あるため急に出掛けるなんてことはまずない……たぶん気晴らしに皆でドライブでも行きたいんだろうね。

 食材の中には抱えるような大きさの牛肉ブロックもあるらしく、そんなのをしまっておくための業務用の冷蔵庫が地下に完備されているのを聞いたことがある。

 ここまで来ると料理人やれるんじゃないかってほどじゃない?


 そしてなんと言っても極めつけにはダシを取るために風見で生きたままニワトリを仕入れて後で首を跳ねるなりなんなりで命を解き、食べるのだそうだ。

 もちろん牛や豚なんかも一人で解体しろと言われたら出きるらしい。


 こう見ると私とはまた逆に命をいただく死神みたいなもの。

 同類とは思えないけど、やろうと思えば人間そのものもやるんじゃないかな。


「私ヤキソバ食べたーいっ!!」


「そうですね、私はチャーハンが食べたいかな。」


 2人とも安上がりなものをたのむものだ、いや……別にダメって訳じゃないがせっかく作ってくれるなら普段食えなさそうなもの頼んで智美を困らせて見るのも楽しいじゃないか。

 私は遠慮しておくけどね、後が怖いし。


【俺は豚の角煮かな。】


【じゃあ俺は麻婆豆腐で。】


 画面の中の人間にはどう食わせろと言うんだ、理論上無理だろ……パイ投げ見たいにディスプレイにブチ撒けろっていうのか?

 って、どさくさにオーダーしたと思ったらセルフで作りに行くのか……あの時みたいに。

 でもまぁこういうノリ嫌いじゃない、あぁ……私もネット民の心境とジョークがわかってきた辺り末期だな。


「チャーハン作るにもヤキソバ作るにも食材ないからデパ地下に行くわよ? さぁさぁ乗った乗った。」


 けど買い物は楽しいからヨシとしよう。

 ショッピングは女のたしなみだ、楽しむとしようじゃないか。















 どうしてこうなったんだがなぁ……私は段ボールを3箱も積み上げながら智美の車の荷台に詰め込む。

 買い物はそれなりに楽しかったけど買ったものの量が尋常じゃない。

 力が上がってるとは言えこんな量の買い物なんてしたことなどない、そう思うと彼女はこの食材の量を一人で運び込んでるわけか……なんとも規格外なゴリラだと思えるよ。


 私が腕に抱えて持ってるだけでもショウガやらネギやら薬味が箱単位で存在する。

 大人買いって素晴らしいなぁ。


「重いぃ、重すぎっ!!」


 結愛は頭に比較的小さな段ボールを7つも積み重ねて持ち運んでてなんかシュールな絵面になってるのは気のせいじゃないよね。

 腕組みしながらどうやってバランス取ってるんだろ……取り分け私と結愛ペアの買うべき食材リストはコンプリート。


 あとはあの2人を待つだけだ。

 自腹で買ったジュースを飲みながら待ってるとしようか。

たくさん上手に買えました

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