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わがまま女神の開拓誌 ~自分の島を観光地にしちゃおう!!~  作者: 青衣
第2章【月曜の荒野《夜朧》】
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決定案と旅立ちの前夜

おや、珍しくテレビ電話ですか?

 夜ご飯を3人で食べてしばらくしたのち、私のパソコンにテレビ電話の着信音が鳴り響いた。

 萌え系のアニメソングにしてるのは深い意味があってだな……元よりこのパソコンは主が貸してくれたモノなのだ、設定したのは私じゃないからセーフだろう?

 とりあえず3コール以内に出ないと失礼になるらしいから着信音の件はそこら辺に置いておくとする……決して逃げたとかそういう訳じゃないからよろしく頼むぞ。


「もしもし? あぁ、智美か?」


 写し出された相手はなんと智美。

 次の開拓における目的地の長だからだろうか、何か大切な情報でもいいに来たのか……それともただ単に暇だからテレビ電話を寄越しただけなのか?

 普段電話を全く寄越さないから後者って訳じゃなさそうだけど。


【冥綾? あっ、結愛もいるのね? 考えたんだけど建てられそうな建物の素晴らしい案件が思い付いたのよ。 まぁそっちで考えていた案件があるならこっちも考えざるを得ないけどね?とりあえず明日の10時に来てくれる?】


「むー、こっちはね、あいにく燎煉の見学コースって感じのしか思い付かなくて、そもそも建物って案件にまでたどり着けなかったのよね……。」


 ずいぶんと上機嫌な笑みをしてのけるモニター越しの彼女だが、その自信満々な表情から察するとよっぽどいい案件が思い付いたのだろう?

 しかも本命の建物と来たじゃないか、こっちからしたらモヤモヤを払拭してくれて願ったり叶ったりだよ。


「そうそう、智美にも伝えておくけど今回の助っ人さんだ。 ビシビシコキ使ってくれたまえ。」


「えっ、冥綾さん? スパルタは良くないんじゃないかな……私過労死するかも。」


【あら、いぢり甲斐のある娘ねぇ。 楽しみにしてるわぁ、あと私は智美って言うの。 気軽に所長さんって呼んでね。 んじゃ、明日の10時に会いましょ~。 】


 そう言い残すとにプツッと通話は切れてしまったが腑に落ちない言い分……そう、彼女がフランクな言い方をする時は絶対裏がある、智美に限った話じゃないが皆もいつもと話し方が違う人に話しかけられたら気を付けた方が良いぞ?


 あぁそれにしても、この腹黒い笑みは絶対危ない……とっさに私が危険を察知するもモニター越しからこんな禍禍しいオーラなんて普通発するもんじゃないが何なんだこれ?

 それにご指名のターゲットは瑞穂だけなのにどうしてだ、他人事なのにも関わらずまるで私と結愛の2人にもトバっちりを受けたかのような錯覚、例えるなら前日に死刑宣告受けたような絶望感が重圧として襲いかかってくるじゃないか。


「こんなの見せられたらさすがに怖くて寝れないよ……。 ははは、所長さんっていつもあんな感じなの?」


「月に1回くらい、お腹痛い時とかはわりとあんな感じよっ? 触らぬ女神に祟りなしって言うしっ!!」


「いや待って、触るどころかあっちから一方的に来たのは気のせいじゃないよな?」


 通話が切れて普段の待機画面が写し出されている他はもう何も写っていない。

 あるのは時計とショートカットのアプリケーションのみ、時計に至っては夜の8時を指しており夜朧で慣れてきた体内リズムか睡眠を少しだけ欲している身体。




 ……寝る前に地獄以上の悪夢を見せられたような気分だ。




 でもよく考えれば寝て起きたらすぐにでも燎煉へと出発しなきゃ間に合わないともなれば、逆算から考えれば起床時間は朝6時起きと早い、だったら私は1日くらい記事の更新を後回しにしたって誰も文句は言わないだろう?

 はははっ、それに試聴数だって毎日更新しても1桁しか無いんだからなおさらだって話だよなぁ……全く、嬉しいけど嬉しくないよこんなの。


「さぁっ、早寝だっ!! 結愛も瑞穂も布団を敷くから寝室に移動するぞ!!」


「え~っ、もう寝るの? むぅ、朝早いなら仕方ないわ……。」


「8時に寝るのなんて小学校以来かな、たまには早寝も悪くないかも。」


 そうと決まれば寝室へ行ってみよう。

 あれ、お布団は足りてたかな……無いのであれば私と瑞穂は同じ布団で寝るのだッ!!

 異論は認めない。
















 うかつだ、布団は予備として10セットは押し入れに詰めてあったのを忘れていた。

 別に良いんだけどね、寒いと理由付けておけばなんとか潜り込めるだろうし……ふふっ、似合わない笑みと言うのは私もするものだ。


【リアルタイムでその様子はよ。】


 誰がお前たちに見せるもんか、ここぞとばかりに都合よくなれば試聴しに来てさ。

 少しは七刻の情報の1つでも拡散して私達に貢献してくれ。


【あぁ、ノンになるるるるるるるる。】


 ノン?

 残念ながらじゃぱにぃず語で大丈夫だ……と言うか酔ってるのか中の人は、キーボードグチャグチャにタイピングされてるぞ。


【冥綾さんってガチレ……。】


 私は無言で勢いよくパソコンを強制シャットダウンした、なぜかわからないが手が勝手に動いてな……とりあえず明日起動するのが怖い。

 メモリとか吹っ飛んでなければ良いんだが真似しちゃダメだからね?


 とりあえずお布団も結愛が敷いてくれたことだし寝るとするか。

 おやすみなさい。




 宵闇には結愛と瑞穂の【お休み】の言葉も飛び交う。

 なんと言うか神社に部外者を泊めると言うのは中々ないから緊張で寝付けなくなりそうで寝がえりが……おっと。

 ふふっ、こういうイベントも悪くないのかもしれないさ。

死刑宣告って怖いなー

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