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わがまま女神の開拓誌 ~自分の島を観光地にしちゃおう!!~  作者: 青衣
第2章【月曜の荒野《夜朧》】
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究極の前夜祭に身を委ね

さぁ前夜祭の前仕度

 夜朧の民の男手が玄弥のレクチャーによって木の囲いの一部分を取り壊したのち、それを集落の中央広場に運び込むも今やイキイキとした表情で私は嬉しいぞ。


 始めは囲いを壊すことに躊躇していたが心配しなくても良い、七刻の全土の民はお互い手を取り合う仲間だから……なにも夜朧だけ隔てる壁なんて要らないんだよっていう認識をさせるために取り壊させるのと、あとはこれから始まる前夜祭に使うキャンプファイヤーの薪材として使われる。

 まったく無駄が無いというのは素晴らしいことだな。


 しかしこれだけ大掛かりなことが始まるとなるとまず常にお腹ペコペコの民には腹ごしらえが必要になると思うだろう?

 だが心配は無用、実はあの決起の雄叫びのあとに玄弥は民の全員におにぎりを支給したから前夜祭の準備のための体力もバッチリ、民の表情に笑顔が溢れているのがわかる。

 あのキャンピングトラックにはいろんなものが詰め込まれていて正直驚きが隠せない……というのも、無理にでも開拓を拒否しようものなら米俵100俵をちらつかせ贈り物としてあげてしまえばコロッと警戒心を解くだろうという作戦なんかも考えてたっぽいが同じ七刻に生きるもの、こういう共同作戦は素晴らしいものだとつくづく思うよ。


 あとは玄弥の強引さがなんともなぁ。


「よっしゃあっ、キャンプファイヤーの土台の完成だぜっ!!」


 まだ陽は高く若干傾いた程度だから早く終わりすぎてもやることがないと玄弥は落ち着かなくなる性格なのは言わずもがなだが、疲れ知らずも良いところ……仕事が休みの今日とて休むことなく開拓に協力してくれる。

 そんな彼だから人はついてきてくれるし、これほどまでのカリスマはちょっと羨ましいかも。




 さて、女性陣営はどうなったかと言うと芋煮鍋の下ごしらえとおにぎりの製作に勤しんでいるみたいだ。

 ろくに整備された炊事場もないから難航してるみたいだが力を合わせれば何のその、笑顔も溢れる台所は話で盛り上がり実に結構な事じゃないか。


 ん? 私は何をしてるのかって? 見ての通りお得意のサボり兼用見回りだよ見回り。

 ……ははは、専売特許でいいじゃないか。


「わっせっ、わっせっ……よいしょっ!!」


 結愛が炊き上がったご飯の釜を広場に持っているってるのが確認できるな、抱えるほどに大きな釜には1升も入ってるのだからそりゃ重いだろうが頑張って運ぶんだぞ?


「冥綾も手伝いなさいよっ!! 働かざる者食うべからずなんだからねっ!!」


 ビシィっとされそうだがあいにく手は離せないから強めの口調で言葉を飛ばしてくるも、見飽きたし私も手伝うとするか。

 じゃなきゃ何もしてないのに前夜祭に参加するのも虫がよさ過ぎるって話だろうから、野菜でも台所に搬入する仕事でもやっておくとしますかね。
















 しかしこのキャンピングトラックには見た目とは裏腹に荷台の中の空間面積がおかしいような気がするのだが、まるで巨大な倉庫の中に居るような感覚がしてならない。

 いや、明らかに荷台のコンテナよりも広いのは事実だ。


「これをよいしょっとっ!! くぅー……腰に来るぞコレ。」


 ジャガイモの入った段ボールを抱えるが私はすでにパソコンを抱き抱えている、まあ段ボールの上にパソコンを置けばどうってことないが端から見たら滑稽だろう?

 笑いたければ笑うが良いっ、だかお前たちの芋煮鍋は無いと思え!!


 ……とりわけこんなに野菜があるんだから1つくらい欲しいっておねだりすれば分けてくれるんだろうか?

 べ、別に風見自然開発センターまで買いに行くのが面倒とかそういう訳じゃない。

 ただなんとなくそう思っただけだ。

働かないヤツは何もあげません

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