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わがまま女神の開拓誌 ~自分の島を観光地にしちゃおう!!~  作者: 青衣
第1章【日曜の港《陽光》】
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次の課題と悩みの種

一段落したがつかの間の休みはあまりない

 とうとう港を作るという大きな課題は達成し次の地方へ進めると一区切りつけた皆は安堵しながらも、次の場所が一番厄介な場所なんじゃないかと苦笑いしながらミーティングをしている。

 港の他にもいろいろ作る予定はあるが観光地として外見を整えるだけなら後回しにしても充分なものばかりだからまあ問題はないだろう。

 いつもの喫茶店にて次への対策を考えている。


「次はヤオボロよっ!! ……詫び錆びどころか錆び錆びの錆びだらけだから賑やかにしないといけないのよっ!! ヤオボロどころか今はボロボロの汚名よ。」


 結愛は木造建築の絵を描きながら相変わらず気分が高まると人差し指をビシィッと突き立ててアピールする、玄弥よりはユーモラスがある……なかなかだな、いや……つまらんがな。

 しかし私も結愛の端くれなので気分が高まると職場でも滑るのを承知で【ビシィッ】は、よくやってるが……。


 さて、夜朧は荒れ果てた荒野にできた土地で野菜も満足に育たぬ飢えた土地というのだから、七刻の土地面積上では人口も大幅に少なくこのままでは歴史から消滅しかねないほどもうギリギリの段階まで来ているらしい。

 冬を越せぬ貧しい人もまんざら冗談じゃないほど普通に居るのだからな。


「だけどよ、夜朧地方は他所の民を嫌ってて受け付けねぇ。 たとえ各地方の長の俺らが行ったところでお払い箱にされるかも知れねぇぜ?」


 そんなのはわかりきってるが、そこが一番の難所なんだ。

 いくら自分達が貧しくたって他の地域の人間の手を借りたくないという謎のプライドが寄せ付けてくれないのだ。

 いや、こんなのは放っておいて勝手に滅べばいいって思ってるかもしれないが仮にも私達だって七刻の神様だからそんなことはさせたくはない。

 だからこそそこは無理を通してでも理解させ守りながら発展させ豊かにさせないといけないものがある。


 それに観光客が陽光だけで満足すると思えるだろうか?

 ……答えはノーが多いだろうな。

 だって港としての機能も観光地としての魅力も陽光にあるが七刻にとっては単なる入り口と言うか玄関でしかないのだからさらに奥に入ってくれなきゃ意味がないのはわかるだろう?


 陽光の隣は夜朧、そのあとも5つも見所のある地方はあるのに半分以上も見ずに帰るなんて勿体無さ過ぎる……勿体無さ過ぎるのは百も承知の上だがご覧の有り様、ひどく痩せこけた土地なんか見せつけられたらこれ以上楽しむ余地がないと判断され引き返されたらそこまでだ。

 何とかして夜朧地方を開拓しておかなきゃいけない、だからこそ反対を押しきってまでも成し遂げなきゃならない。


「まあでも今いい秘策が思い付いたぜ? かなり効果はありそうだ。」


 おっと、指をパチンとならしては自信満々そうに言うじゃないか。

 期待していいのか?


「あまり深く考えない方が良いわ!! 今から失敗することなんて考えても無駄って話よ。 でも今はその玄弥の秘策に乗らない手はないかも。」


 どんな秘策かは知らないが玄弥はどんなピンチをも今まで切り抜けてきている頼もしいヤツだ、失敗したとしてもそれが良い方に転がらせることもできる実力だってある。




 そうだよ、この計画に元々失敗なんて言葉は無かったのさ。




 そう思うとちょっと気が緩むのはダメだが楽観視したくなるものだ、もう玄弥一人に押し付けたって勝手にプロジェクト成功させちゃいそうな……って、私も結愛も一緒にやらないと今回の主役取られちゃうだろう?

 貸したくはないがこのパソコンで玄弥に実況させなくちゃならないが、それはそれで面白そうだと思ったのは内緒だ。


「んじゃあよ、必要なもの揃えるのに3日はかかるから……そうだな、準備ができ次第こちらでお前たちに連絡入れるからまたその時は喫茶店に集合しようぜ?」


 おっと玄弥がいれば心強い、だからこそ私はだな……こほんっ、いや……何でもない。

 とっ……とにかく私もまだ本調子じゃないから3日間にコンディションは整えておくことにするとしよう。


 こちらもコンディション整えるだけの名目でただ寝るだけじゃ申し訳がたたないから私は書類などの製作にでも励むとするか。

 え? 何の書類かって?

 そうだなぁ……なんかのメモの書類だとは思うがこの言葉は特に後の伏線でもなさそうだから気にするな、いや……ホントに気にするな、私の独り言。


 ってぇ、結愛も玄弥も私を冷たい目で見ないでくれ。

 不可抗力の独り言なんだからぁああっ!!

始まったばかりなのだ、つまずけない

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