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わがまま女神の開拓誌 ~自分の島を観光地にしちゃおう!!~  作者: 青衣
第1章【日曜の港《陽光》】
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陽昇り心踊る朝の餉

基本は朝ごはんから

 一旦寝てしまえば朝が来るのは一瞬なんじゃないかって言うほどあっという間であるが、良く考えるとそれは憎たらしいと思えても一度も目覚めないというのは理想の睡眠だということを覚えて欲しい。

 健康的なのだから誇ってもいいが、もう少し寝ていたい気もするのは誰だってそう思うだろう?


「う、うむっ……起きたのじゃなっ!! ささっ、今日も労働に励もうではないか。」


「ちょっとーっ、その前に朝ごはんでしょっ!!」


 パソコンにセットした目覚ましよりも早く起こしてくれる二人。

 普段ならイラッと来るかもしれないが、その声は普段快眠できない私にとっての不満からの表れであって今は違う。

 ぐっすり眠れたから心地よく感じられた。

 まあ、快眠できたとは言えどまだ眠いと言えばそこまでなのには代わりはないんだけどね。


 そう言えば昨晩は帰る気力もなかったし、喫茶店のソファーでだらしなく寝ていたんだっけ……なんて思いながら苦笑いし、結愛とスクナミコの笑顔で朝イチのお迎えを迎え入れる。

 喫茶店言えど店主は早起きが苦手なタイプなので朝食が提供されるとなると信用できないが、たまには体を休ませてあげるのも天音の為、あの笑顔は苦手だが疲れきってあれが崩れてしまうのは私は望まないでね。


 だんだんと眠気から解放されてきた身体は嗅覚を目覚めさせ、充満する美味しそうな香りについつい無意識にお腹を押さえる私。

 生きてる上では仕方ない、誰だって腹は減るのだし……は、恥ずかしいことではないのだからな。


「うむうむ、寝起きで腹が減ってるであろう? ささっ……結愛が朝食を作ってくれたのだ。 もちろん、余の分も作ってくれたのでな、ありがたく共にいただこうぞ。」


 スクナミコは机の足をまるでゴキさんよろしくと言う具合によじ登っては机の台面に器用に登るじゃあないか。

 いや、そこはジャンプしたりしないのかよってツッコミ入れたいところだがこんな馬鹿馬鹿しい絵面も可愛らしいだろう?

 昨日の私の頭に飛び乗るほどの跳躍力どこに言ったんだか……。


「私は料理なんてうまくできないけど、それなりのものは作れるわっ!! さあ、コレを食べて今日も頑張るのよ!!」


 寝巻きのままだが後で着替えればなんの問題もないだろう、頭は少しボサボサなのは気にくわないが空腹にはやはり誰も勝てないと言い聞かせれば私のプライドと正当化して認めてくれる。


 今日の朝ごはんのメニューは卵焼きと塩鮭、納豆に……ほうれん草のおひたしとテンプレで普通の和食。

 そう言えば現代人はまともな和食を毎日朝食では食べれてないじゃないか、こういう理想のメニューこそたまに食べれるから喜びを実感できるんだと思う。

 そういう私も昨日はパンとかだったしなぁ。


「いただきまぁす!!」


「うむ、いただきますだぞ。」


 私もいただくとしようかな。

 それに結愛の料理はほとんど食べたことがない、今は良く味わって感謝して食べなきゃいけないものだ。

 なぜって? それを疑問と思うならば失格だな。


 食事と言うのは命をいただくものとしての最大限の礼儀と義務である、たかだかメシの1品とて案外馬鹿にできない儀式で……そうだな、この卵なんていい例だろう。

 命を自らの血肉へとするのだから。


「うむうむ、和食は転生前を思い出すのだ。 リリアス王国は洋食ばかりで米文化がほとんどないのだからな。」


 その点スクナミコは食事に対する何かと言うのをわかっているな。

 こんなに美味しそうに食べる純粋な心を持つ人と言うのはかなり珍しいものだ。


 相変わらず米粒1粒、そして鶏そぼろ1欠片……これを美味しそうに食べているしあわせもの。

 もう私も小人になって良いんじゃないかなって思えるけどどうだろう?

 その方が食費もほぼタダ同然だからな、うん……今度1度試してみる必要があるな。




 ……だが、これだと私には少し少なすぎるか。




 食事は結愛基準の量で来ているのだから当然私は満たされる訳じゃない。

 どう見ても腹6分目くらいしか収まらないとなると、建設場所に行く前にコンビニで1つ何か買って埋め合わせして食べなきゃ昼間で持ちそうにないし。


 結愛とスクナミコを先に送り出してからコッソリとだ。

 そう……バレずにな。


「そうだ、結愛とスクナミコは先に行ってても良い。 せっかくご飯を作ってくれたんだし、洗い物は私に任せてくれないか?」


「あっ、助かるわっ!! よしっ、スクナミコ……私の頭に乗る?」


「うむうむっ、今日は結愛の頭じゃっ!! アホ毛は触らないように慎重に……のう。」


 よし、何の疑いのない目で信じてくれて助かる。

 否、助かってくれないと私のお腹が助からないから勘弁してほしいのだけれどね……。


 さてと、ここまで言い出したのだから食器洗いなどは実際にやっておくとして、あとは頃合いを見てこちらも動くとしますかね。

 それにしても食べる量がだんだん増えたような気がするから少し今日はハードに動いて脂肪を燃やしてみようか。

物足りないって感じですね

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