風呂に咲く百合は藍に黒く、そして黄色かった
またしても仲良くお風呂
休日の最終日には夜朧城の地下に湧き出てる例の温泉で疲れを癒しながら最終調整とする。
玄弥いわく【燎煉や時雨よりは仕事の難易度はマシだから気を張らなくてもいい】とは言われてるけど、キチンと切り替えが出来なきゃやっぱりダメだ、気合いを入れて冷水をバシッと顔に浴びせた。
この温泉に入れるとは言えど七曜神クラスほどお風呂好きか、歳寄りじゃないと入れなさそうな激熱な湯船はビリビリと痺れるほど熱く、それでもって心地がいいんだ。
しかしだ……。
「聖奈ちゃんのおっぱいもなかなかふわふわ~ぁっ!!」
「ひゃあっ!?」
後ろから不意に天音が抱きついた瞬間……青白い電流が湯船を包み込むじゃないかッ!!
私は洗面器に張られたお湯の中で湯浴みしているからダメージはないけど、0距離で放電された天音の髪の毛が爆発状態。
「もうっ!! だ……駄目ですよ。」
「女同士だから良いじゃ~ん。 じゃあめ~ちゃんにやってあげよ。」
「ダメだッ、今の私のサイズを考えろ!! 今はミニチュアに合わせて3センチしか身長ないんだぞ? 握り潰されるようなもの……うわわっ!?」
悲しいかな、あいにく洗面器の中じゃ逃げ場などない。
飛んで飛び越えようならば深い海に放り投げられるようなもの、まさに背水の陣と言えるが事実悠長な事を言ってられない。
なすすべもなくソッと摘ままれては手のひらに乗せられてしまう。
「可愛い~。」
指先で頭をナデナデされたが、何か懐かしくて……それでもって温かい。
そうだ、私がスクナミコにやったのと同じことをされてるんだな。
これはこれで悪くない、フッとこんな状況だと言うのに心を許してしまうあたり天音の雰囲気と言うか……そんなペースに飲み込まれてしまうのは心地がいい。
そう思ったとき、天音の優しげな人差し指で私の胸を柔らかくなぞった。
「や、ぁ……だ、だめ……いやぁ、ひぅううっ!?」
甘い電流のようなものが背骨から脳髄に響くのがわかる。
私の華奢な身体を壊さぬようにと、優しく握りながら……逃げ場も身動きもとれぬまま、されるがままに。
……こんなのダメなのに、抗えない。
もう頭が真っ白になって身体をのけ反らせて、それから……どうなったんだ。
わからない、怖い。
目が覚めたと気には布団の上だ。
聖奈が頬を染めながら天音の肩をトントンって叩いては、私が起きたのを知らせたらしい。
「め、め~ちゃん、ごめんね? その、イヤだったよね……。」
もちろん本当なら許されないことだけど寛容な私はただ許す。
それに本当にイヤと言えば否定できないとなると……うむむ、やはり私はあれなのか?
「許す、ただ許すッ!!」
そっぽを向いてプイって腕組みしながら嫌々許すそぶりの1つでもすればさすがの天音も学習して同じ過ちを繰り返すことは……しばらくは無いだろう。
いいか、しばらくだぞッ!!
またすぐに忘れるかもだが、それでもこうやって言えば素直に聞いてくれるからさ。
「さてと……じゃ、目には目を、歯には……歯を。」
そっぽ向いてた首をギギギって仮に表すならきしむような擬音たてて天音の方を見つめる。
しかも無表情で。
「え? め……め~ちゃん? な、何だか目が怖いなぁ。 なんて。」
そりゃそうだな、私や聖奈だけ犠牲になって勝ち逃げは私のプライドが許してくれない、こんなことやるのは不本意なんだけどなぁ。
「聖奈ちゃん、これどう言うこと? め~ちゃん雰囲気変わったよ?」
「いえ、知りません……自分で考えてみたらどうですか?」
聖奈は察したあたり有能だな。
ではでは、その大きなお山が2つあるから登山でもして楽しむとしますかぁ、うへへ……。
私や聖奈よりも立派なそれに、いざゴーイングマイウェイッ!!
これはかなりギリギリです




