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【まおささ没話供養】2部二話 タイトルなし

タイトルさえ付けられなかった。


 薄暗い牢屋の中、手錠と足枷を付けられ、シマウマみたいな囚人服を着ている男、俺だ。


 あの後ギルド職員に全て剥ぎ取られるも、罰金の金額に足りず、女物の下着を出すと、すぐ牢屋に入れられた。悲しいよな、俺のちゃうのに……



 そしてあれから数日が経ったある日のこと。


『バカじゃな。おぬしほど力を持っとるなら脱獄すればいいじゃろ』


 金髪のじゃロリ剣聖が数回脱獄に失敗した俺を助けに来た。脱獄はすでにやったんよ。しかし毎回ビリビリする鎖のせいですぐ捕まるんよ。その代わり出られたら釈放されるらしい、合法脱獄でした。


『ほれ、出してやるから出るんじゃ』


「はい、出してもらえるので出ます」


『なに二回同じこと言うんじゃ』


 お前や!




 ビリビリ~


「『うぎゃーーー!!』」




『なんとか脱出できたのう』


 剣聖はため息をついた。本当に大変だった。ちっちゃい牢屋の癖して無駄にセキュリティが多かったからだ。そして俺を助けてくれたので剣聖の弟子になることにする。


『わらわは剣聖メガ()じゃ』


 剣聖はぺったんこな胸を張った。というか変な名前だ。剣聖なのか女神なのかはっきりしてほしい。剣聖と呼ぶことにするが。


「ゆうたです。御指南よろしくお願いします」


 俺は剣聖に頭を下げた。剣聖の弟子だからなんかとんでもない修行をさせられる気がする。正直それは嫌だが、話だけ聞くことにする。最悪吹き飛ばせばいいしな。


『いや、おぬしに教えることなんかなかろう』


「へ?」




『おぬしには剣聖の弟子としてグリーンフェアリー学園に入学してもらう』


「えっ? どえらい修行じゃなくて?」


『しようと思ったが、おぬしは十分強いから不要じゃろ』


 確かにそうだ。エア操作に自信がある。剣聖吹き飛ばせるし。


『それでおぬしが学園を卒業したらわらわは剣聖を引退し、おぬしに剣聖引き継いでもらう。そしてわらわは隠居するんじゃ』


 剣聖はそう言ってニコニコしている。俺が剣聖になるんか……


「いや、そもそも剣聖ってなにするんですか?」


『知らんのか? それはな──』




『のじゃーーー!!』


 剣聖は吹き飛んでいった。これでよしっ!

 ボランティア活動なんかするかよそんなもんってな。俺はそんなに善人じゃないからやりません。


 さて、数日なにも食べてないから腹が減ったな。ステータスの板によると現在の俺は飢餓状態という状態異常らしい。こうなれば本来ならHPが減り最終的に死ぬはずみたいなのだが……減らないんよなHPが∞から、まあそりゃそうか、無限やもんね。


 じゃあなにも食べなくていいか、と言われたら……

 パンツしか持ってないし……アイテム倉庫を見てみると


 ん? 食用パンツ……







「変態なのだ」


 逮捕された冒険者ギルドに戻ってきた。釈放された扱いになるから来ても別に問題はない。なにか罠じゃなさそうな依頼を受けてお金を稼がないといけないしな。


「って変態って呼ぶな!」


「これは規則なのだ。軽性犯罪者のことは変態呼びしないといけないのだ」


 そういえば泥棒したやつを泥棒呼びするゲームを思い出した。あれみたいなもんか、でも女物のパンツを持ってただけで変態は……量かな、軽く千枚はあったし……あと食べたし……


「でも一つだけ元に戻す方法があるのだ」


「そんなんがあるんですか!?」


「あるのだ」


 赤髪のギルド職員が真剣そうに話し出した。それを見た俺は唾をゴクリと飲み込んだ。


「グリーンフェアリー学園に入学すればいいのだ」


 また出た。グリーンフェアリー学園、剣聖にも言われたけどギルドでも言われるんか。でも今度のは絶対行かなアカンやつやけど。


「そこへはどうやって行けばいいんですか?」


「乗り合い馬車に乗って一ヶ月なのだ。もちろんそれにはお金が必要なのだ」


 くっ、苦しい、お金、その言葉が俺を刺激する。ってのはちょっと言い過ぎだが、金欠なのは確かだ。


「そこでおすすめがあるのだ! これなのだ!」


 赤髪の職員は一枚の紙をカウンターに、ばしっと叩きつけた。そこには大きく護送依頼と書かれていた。


「これってあれですか? 商人とかを護衛しながら行くやつ」


「そうなのだ。ちょうどグリーンフェアリー学園までの護送依頼があるのだ。ランクはB……だからEランクの変態さんには受けられないのだ……」


「じゃあ意味ないやん」


AGIのところがAHOになってる、ってアホじゃねえ!

依頼を受けられなかったので没。イベント発生させればいくらでもいけたがやめた。気のせいに進行役になってもらい現行のものが完成した。


毎週水曜投稿を予定している。毎日は無理、ギャグ密度が高すぎて作者が疲労するため。

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