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長屋のチョウスケのはなし  作者: ぽすしち


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15/22

でた





「―― 『何か』って、なんでえ?」

「・・・・だから、『何か』だよ」


「はあ?聞いてねえのか?」

「聞くもなにも・・・。女たちは、 ・・・・ ・声が出てないんだよ」





 競うように大口をあけて何事かを訴える女たちの声は、いくら耳をすましてもチョウスケには聞こえなかった。

 ためしに、自分の指先を耳元でこすってみれば、その小さな音さえしっかりと耳は拾う。




 おそるおそる見た女たちは身振りも加えてなにかをしゃべり続け、驚いたことに、旦那は二人に、うなずきかけ、ときどき相槌をうったり、落ち着くようにと、声をかけている。




 こりゃあ、あれか。声の出ない女たちか・・・?




 チョウスケが、じっくりと三人をみつめていたら、洋間の時計の、低いかねの音がした。




 ひとーつ、ふたーつ・・・



 なんとなく頭の中で数えたそれが、九つ終わったとき、庭の暗闇に、こんどは洋装の女が浮かぶ。






    ――― でた・・・・


 


 今度はそう思った。

 




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