剣聖の覚悟(side:剣聖)
戦いは一瞬だった…。
紳士な優男風の男が、木の棒で私を圧倒した…。
私には信じられないことだった。
まず、自慢ではないが今まで生きてきて戦闘に負けたことはない。剣のスキルもたくさん身に付けたし、我が一族に伝わる最強の技「天華百剣」も会得した。
はっきり言って、どんな相手にも負ける気はしなかった。
しかし、あの男は私のすべての攻撃を避けた後、必殺技である「天華百剣」をあえてうけていた。
確実に直撃したはずなのにダメージは僅かなものだった。それに加え、私の必殺技を真似をして、私よりも遥かに高い完成度、威力で「天華百剣」を放ってきた。
直撃を受け自分の飛び散る血の華を見て、正直美しいと思った。
これが剣術の極致かと…。
悔しさはない、実力が違いすぎて悔しの持ちようもない…、あるのは尊敬の念だけだ。
そしてその夜、私は戦い前の「約束」を果たしに、あの優男のもとへ向かっている。
すぐにテントに到着し、話しかける。
「先程の剣聖だ。テントの中に入っていいか?!」
「あぁ。よく来たな。」
そしてテントに入り私から約束を切り出す。
「約束を果たしに来た。このテントじゃ声が漏れて集中できない。場所を移そう。」
「あぁそうだな。森の中に行こうか」
そして森の中に移動する。
「こんなところでいいだろう。」
私は服をすべて脱ぎ優男にこの身を捧げる。
先程の戦闘の際、私の両手は切り落とされたが、前の両手は剣の傷だらけでとても人に見せるものではなかった。
元彼にも「リストカットでもしてんの…?」とか言われてドン引きしされていた。
しかし、今はパーフェクトビールによって両手は復活し、傷一つない綺麗な白い肌となっている。
コンプレックスが解消された件についてはこの男に感謝してもよいだろう。
そして行為が始まると、男はさらに欲情した。
しかし行為の途中で、戦闘時の恐怖を思い出し私が泣き出したせいで途中で終わってしまったが、約束は果たしたといってもいいだろう…。
私よりも強いし真剣に交際するなら、付き合うが、この男はそんなつもりはなさそうだ…。いわゆる一夜限りというやつか。
まぁいい思い出ができた。次はレベルが上限に達したら、また戦いたいものだ。




