虫は嫌い
こんばんわ
今フウタと飯を食べている途中にリオンが慌ただしく叫び知らせてくる。なんだ?なんだ?と、リオンももとへと駆けつけるとソコに誰かが倒れていた。
更に近付いて見ると、黒と赤がベースのバトルスーツを着たユウナが気絶している。
リオンの話を詳しく聞いたところによると、なんでもユウナは物品管理星に潜入してきたようだ。
(気絶しているユウナって可愛い。触りたい!)
周りの虫達の情報とリオンの情報を合わせると、ユウナが商人戦艦を調べているとカモフラージュ虫に触ってしまい泡吹いた。
泡吹いたユウナをリオンが見つけ……なんでも『ユウナの匂いがする』とかで寄ってきたようだ。
本当、焼き肉の匂いだーって店の前で堪能し家に帰ってカップラーメンを食う金欠の人みたいだ。
「リオンそんなに心配するな。ユウナはオブって俺の部屋へ連れていくから、そんな心配そうな顔するなって。」
「ピー」
「確かに。
このバトルスーツ、きつそうだ……脱がすか。」
ということで試行錯誤したのだが無理でした。なので、ハサミで切ることに……切れませんでした。
……
「う、ううん。」
目を覚ますユウナは驚く。
(ふぇ!?なんで裸なのよぉ。って!なんでリオンちゃんが大人の女性で隣に寝ているの?
……まさか!?リオンちゃんがいるって事は、私の背中側にもしかして……)
ユウナには振り向く勇気は無い。だから、ゆっくりと背中から後方へズリズリすり寄って行った。そう!ベッドの際まで行く作戦だ。
(わ!わっ!わー。当たった、当たったっちゃったよぉ。)
(私、頑張れ!振り向くのよ。)
振り返ると、目の開いたサラが感情を持たない気持ちで。というか、むっちゃ!見下しているような目と目が会ってしまった。
『あのぉ』と繰り出したユウナに対して
「イエ。空気読まなくてすいません。ですが、私なりに考えてみました。あなたがイチ様の奥方というのは分かりますが、果たしてそうそう簡単にイチ様の隣を明け渡して良いものか?……と考えてしまいました。」
「それで?」
「私を飛び越えて行ってください。奥方といえ、私から退くなんてことは出来ません。
私、こー見えてイチ様の事が好きですから。」
少し間を空いて『分かった。越えていくわ』そう言うと、全裸である事を忘れてベッドの上に立つ。そして、サラをまたごうとしたら
「んー。久しぶりに立って寝ようかな。」
サラは立ち、ユウナの行く手を阻む。
イラッとしたユウナ。そこへ追い討ちをかけるようにサラから
「そうそう。あのバトルスーツ……打撃も斬撃を全く効果無かったですが、発光虫の唾液で溶かす事が出来ましたよ。」
「?」
「その顔、分からないって顔ですね。奥方様が、気絶した虫ですよ。
因みに、発光虫の第二の胃から出る胃液でバトルスーツは次第に薄くなって行きましたよ。」
「イチからしてみれば、貴女のような方は召し使いと言うべきか。
召し使いなら言っておきますが、私のバトルスーツはスーツであってスーツではいのよ。」
ユウナは少し力むと、バトルスーツを出現させ見せた。『ほらね』という感じで見せつける。それは、本当にスーツであってスーツではない。
更にユウナの説明は続いた。
ユウナが言う、バトルスーツという物は膨大なエネルギーを体に纏っているらしい。
そう、話は続いていると
「ファァァ。ユウナ先に着替えていたのか。……そうだな!まだ夜じゃないし寝たら夜が寝れないよな。」
この時!ユウナは一生の不覚をとってしまう。
「どどどどうして、私のバトルスーツを脱がそうとしたの!?」
「リオンが、バトルスーツの事を窮屈そうだからって脱がせる事に発展したんだ。」
(そっか。リオンちゃんにはもっと間接的に協力して頂きましょう!)
どうやら、イチが起き出すとリオンも起き出していた。
『ピピー』と起きて、早々とユウナにハグをしに行くリオン。ハグ中『ユウ、スキ』とボソッと言って、ユウナは我が子のように喜んでいた。
[我が子]とあるが、もしかしたら犬のようにあやす感じにも似ている。
既に着替えを済ませて、イチは物品管理の細々とした仕事を淡々とこなしていく。ユウナはというと、イチの仕事場を見て
……フト我にかえった。
(待って!話からして、イチは昨日に着たのよ。だったら、あの商人戦艦と海賊二艘は腑に落ちないじゃ無いの。)
明日もよろしくです。




