あともう一人
こんばんわ。
「これが火計……私達はまさに、背水の陣!天の思し召しか!?」
一人壊れている奴がいる。
イチは『ふん!あんなくらい直ぐに消すわい』と言い出すと水魔法を繰り出す。
「目標を押し流せ!ウォータージェット!
ほらな!?直ぐ消えたぜ。」
ビルの上部の炎が消えて、一人を除いた部員はホッと一安心……だったのだが。
一息して再び爆発する。
「あー。引火したのでしょうね。」
「そんな、[やっぱりネ]みたいな言い方するなよマナミ。爆発したら、また消せば良いだけだろ?!」
……
「フフフフ。火計……フフフ、部に入って良かったぁぁぁ。」
あのあと、消したのだけど再度爆発が起こってしまう。しかも『コレ、本当に引火か?』と思わせる程に他のビルも爆発していくのだ。
そんな光景を見ていたイチは面倒になって行く。そして
「我の声に答えよ!深海に住むマザードラゴン……今お前を再び呼び出す
来い!ルドルサーラ」
それは、直ぐに発動しなかった。リオンの声に反応したのか定かでは無いが、それからのリオンはピーピーと鳴くのにつれ
「なに?リオンちゃんと同質なのかな?」
「んー。少し違うかな……どっちかと言うと、お互い嫌ってる。それだけかな?
ああ、お前らが思ってる事はしない様に仕付けてるから安心してくれ。」
足元には、リオンと同じサイズの水色の球体が。イチが水色の球体にツンツンすると『クゥー』と足?ヒレを伸ばす。
どうやら、ヒレを丸めて球体になっていたようだ。
イチは呼び出した、見た目ハゼで大きさフグ位の水色のプルン!とした奴を両手で掬い上げて
「今から、俺の記憶の一部を見せる」
そう言って、イチの額にルドルサーラの顔をくっつけると少し青い光りが……
「……よし!大体分かったか?コイツ等は敵じゃないし攻撃してもダメ。あと、リオンとも激しく争ってもダメだからな。
あと、急な話だけどアソコの火が燃えている所を消してくれ。」
「キュー……」
「ピ!?ピピー!」
ルドルサーラは、ジト目でリオンを見た。それに対してリオンも何か反応し威嚇しているようだ。
たちまち、大量の海水を都市部へ流し込んだ。
これで消えるハズ!と思ったのだが、再び爆発が!?
「……主殿!お知らせがございます!
あの?そちらの彼女はどちら様でしょうか?」
大量の海水を都市へ流し込みルドルサーラは『どやぁ!?』という感じでリオンを見ると!?『へ!?』という驚きの顔をする。
小さな魚が『なぬ!?』という表情は他の皆も分かったみたいで、イチの側を逃げる様に潮が引いて行った。
それは、リオンが人化していたのは知っていたが、振り向くと御主人様の腰に手を回しているのを発見してしまったからだ。
「ああ。コイツの名前はルドルサーラ。名前はの由来は向こうの地名から来ているから、簡単にサラかサーラでいいぞ。
で、サラはリオンを見て感化したみたいだな。」
(いやー。リオンには御褒美をあげないと……)
フウタは驚いたものの、サラをまともに見ようとはしなかった。
フウタは実に分かりやすい。『フウタ?サラは一応人間と付き合った過去を持ってるから』と言うと『べべべ別に!サラ殿を好きとは言ってはいませぬ!』と慌てる忍者。
というか早く!
「知らせってなんだ?」
突然フラレあたふたしている。
「火の手は別に有り!」
「引火じゃねぇの??」
「違います。火の手は、この街にはびこる悪党共が銀行を襲うついでに街に火を放っているでござる!」
(前々から思っていたけど、似合わねぇなぁ)
このフウタ、どう見てもコスプレしたサイズがハマって無い外人である。背が大きすぎるし、髪の毛がテンパだし……いや!はみ出てるよ!?モサッて出てるよ!って奴である。
「ハッ!……プランターはどうなった!?」
『無事でいてくれ』と思い走る俺達は見てしまった。
丁寧に作ったモノは、テロリスト達に踏み荒らされていた。
「おのれぇ……俺達の汗と努力の結晶をぉ!」
「あの、プランターは最初の爆発……」
「この主想いが!真の影に生きるモノは、口出ししてはいけないぞ!
私も、サラ殿の海水を流し込んだ時は『いえー!水攻め最高!』と叫びたかったよ。
だけどもね、回りの複数の彼女達の緊迫した空気を読むだけで逃げ出しそうになったのは元軍師として失格な事……それだけは口が裂けても言えない。」
言ってんじゃん!めっちゃ詳しく言ってんじゃん!!
(間違っていたということか。)
「主殿!どうやら、背水の陣で築いたプランターが起動した人形兵器で踏み荒らされ燃やされた模様です!」
実はコレ、真っ赤なウソである。
本当は、最初のリオンのレーザー光線でビルが落ちて来てプランターが全滅。テロリストが来るも、銀行前には超大量の瓦礫で人形兵器で清掃・爆破していた。
そんなチマチマしていたテロリスト達が、イライラするのも当たり前。他のビルにも爆破となって行くのだが、洪水とゲリラ豪雨で人形兵器は水没及び感電故障し今は普通に放棄……横たわっている……プランターがあった場所で。
「ハハハハハハハハハハ。全滅してやる。
リオン!天からの最終宣告を発動せよぉ。」
珍しく『ピ』という声も発せず、リオンの体の回りに赤の魔法陣が幾つも形成されていく。
そして発動された
天より降るのは、先程見たレーザー光線。街中に降り注ぐやと思われた。
が!?
「ん?軍の奴等がこんな辺境の星を助けに来ただと?……おい!圧縮シールドを戦艦と銀行回りに展開せよ。
戦艦と銀行だけは破壊させるなよぉ!」
圧縮シールド。他の戦艦から砲撃を守る為に戦艦独自から発するバリア。圧縮なだけあって、広範囲では無いが守りたい所は守れる。
戦艦が大きいと、当然圧縮シールドも大きくなる。
お頭の様な奴が命令を発すると、空から戦艦が突然現れる。イチの攻撃は防がれたかに見えた
「このビーム砲はなんなのだ!?」
なんと!圧縮シールドで防がれるモノとそうで無いモノが存在した。
(成る程、この世界より吸収し発動したマナはこの世界のモノの防がれるが、リオンが吸収しリオンのマナが混じっているマナは貫通するということか!)
「リオン!一閃で良い、空に見え隠れする戦艦に放てぇ。」
明日もよろしく。




