表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/30

プロローグ

現在は、残酷な描写は入れないつもりですが、後々入るかもしれません。

学校の校舎の屋上で小さくつぶやく人影があった。

「今回は男か。当たりだな」

 前回は女性だった。しかも清楚可憐な。元々が男だった彼からすれば、立ち居振る舞いは条件反射で慣れているが、終わるころには疲労が溜まりに溜まっている。


『見た感じ、この世界は平和っぽいですよ。元に居た世界に近いんじゃないですか? さあかおる、主人公を探しましょう』

 彼にしか認識できない姿と声、十五センチ程の背丈の少女、それに見合った声と可愛らしさ。それが左肩から聞こえるので横目で確認する。

 そこには妖精を名乗るが悪魔にも等しい存在がいた。


「うるせぇ、黙れ」

(こいつを見てると毎度イライラする)


 事の初めは半年前の日曜日の早朝、突然この【ミル】という妖精が現れて『おめでとうございます立花薫たちばなかおるさん!選ばれました!』と叫んだのだ。

 最初は夢と判断し、無視を決め込んだら一方的に事情を語り出した。


 曰く、薫のいる世界とは別の世界がいくつもあり、そこにはゲームやアニメにおいての主人公的な存在がいる。

 そして問題が起きた。飽和状態なのだ。例えば農業において厄介なものの一つに動物や昆虫の異常発生がある。例年なら十数匹の虫の群れでも、数十匹ともなれば話は別だ。作物は食い荒らされ大打撃になる。


 同じ理屈で、主人公各の人間が爆発的に様々な世界で誕生してしまったがために、その世界のバランスが崩れてしまったのだ。

 

 名探偵が一人いれば、何日か何週間に一度は自分のまわりで人が死ぬ。学校で一人の男子生徒にしか異性の目が向かなければ、当然諍いが起きる。


 それが積み重なれば最終的に世界の滅びに繋がる。


 一時間を費やし語られた内容にドン引きして目が覚めた。


そして最も聞きたく内容が告げられた。


『選ばれた貴方に拒否権は有りません。貴方もまた主人公です。拒否は自分の滅びを招きますからね』

 知った事かと思ったが、そこでふと彼は思う。

(自分が主人公? そんなバカな。今までそんな経験ないわっ!)

 

再び眠りに着いた彼は、次に起きた時に驚愕する。

 身に覚えのない荒れ果てた戦闘地域に居て、ミルから、この戦場における主人公を始末して世界の均整を戻して下さい。と、告げられた。

始末とは主人公の株を落とし、その座から引きずり下ろす事。もしくは直接的な死を与える事と教えられた。


薫が自分の世界に戻る為には、多重世界の主人公たちを百人程間引く事。そうすれば無事バランスが保たれ、薫は解放される。

それ以外にミルは応じない。


選択肢が無い以上、やる事は一つだった。

ミルは異世界に行く為の《転送》ともう一つの力しかない為、誰が主人公でどういう人物なのかもわからない。唯一の救いはその世界の主人公の近くに転送される事。

 なので、薫が地道に調査を繰り返すと、一人の男が浮かび上がってきた。彼は戦場の英雄で、トラブルが次から次に舞い込むが、その都度彼とその仲間が知恵と勇気で切り抜けてきた男がいるらしかった。


戦場で死にそうになりながら、必死にその主人公にコンタクトを取り、仲間に加わってから足を引っ張りまくった。

結果、彼は仲間を失い、自分の居場所も失った。

銃を捨てた彼は、戦闘が行われていない国へ引っ込む事になった。


そして次は、と色々な世界に行った。ミルのもう一つの能力。《容姿変換》は年齢は大して上下しないが、その都度容姿は変わり、男のまま・女・毛むくじゃらの獣人。など様々な容姿に変わった。

ミルに確認すると、容姿を変えないと怪しまれる場合がある。年齢は関係ないからいじらない。と、返事が来た。【一刻も早く自分の世界に帰りたい】その為には仕方が無い、これはコスプレなのだと割り切る事にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ