第十六回・くねくね
「はい。今回はくねくねです」
「それではラジオの開演です……」
「はい。という訳で……始まりました。『シロぺん都市伝説ライブ』。それでは……始めましょう!」
さて、いつも通りに天野さんと手を繋いでと。うん。恒例だね
「それでは、シロクロさん。今日の都市伝説とお品書きをお願いします!」
そう言うとシロクロは頷いて黒板を取り出して
「よいしょっと。遠い視線の先になにか動く存在……認識するとそれは……異様な動きをする存在……恐怖のあまり逃げ出したが……次の日に……
……という訳で、今回は
『くねくね』です!。お品書きは……!」
『お品書き
テーマ・『くねくね』
流れ
・『くねくね』とは?
・『くねくね』等
・『くねくね』の対処法等
・感想会』
「今回はこんな感じの流れで進みます!と……さて、早速行きますよ!」
そう言ってノリノリで黒板を取り出して置いていた
「気絶しないやうにしないと……でも気になります……」
天野さんに耐性……いや多分無いかな……握ってる手が強くなってる……うん。痛いけど……良いか……うん。可愛いし……良い
「夏夜さんが達観してますけど始めます!
『くねくね』とは
妖怪か悪霊の類とも思われる『くねくね』です。特徴としては
・くねくねと動く、または踊る
・夏に田舎の田畑や水辺に出現する
・体の色は白であることが多い
・目撃しただけでは害はないが、それが何かを理解すると精神に異常をきたす
・地元民には知られた存在らしい
が、主な特徴になりますね。
『くねくね』が登場したのは意外と最近でネットが一般家庭に普及し始めた2003年頃から広まったと言われていますね。『くねくね』が初登場が『2ちゃんねるのオカルト版』の『洒落にならないくらい怖い話をあつめてみない?』というスレから始まったらしいです
更には『くねくね』には『海』にいるパターンと『市街地』や『田畑』に出るという2つのパターンが存在しまね
で、その姿は基本的には遠くから見ると『人の姿』をしていて『白い色』をしていると言われていますが、本当にまれですが……『亜種』の『黒い』タイプもいるようです。
そして人間では考えられないほど体を奇妙な動きで、身体を『くねくね』させているだけで、相手を連れて行ってしまうと言う……事は無いですね
『市街地』では『田畑』での目撃も多いですが、海にいる、川辺で見たと言うことから水辺の近くに出没することが多く、『夏場に目撃証言が多い』といわれていますね」
うん。また『2ch』……凄いなぁ……
それにしても色んな所に居るのね……
「さて。『くねくね』に会うとどうなること言うと……
『くねくねに出会って、その姿を凝視すると憑りつかれるのか目撃者のほとんどは精神に異状をきたしてしまったり、無気力になってしまいます。
ただ、ほんの少し視界に入るというだけでは、その効力は発揮されず、凝視したり正体が何なのかを悟ると精神に異状をきたすようです。
実は日本のくねくねのような妖怪は海外にも存在します。バリ島やフィリピンなどでは似たような存在がいると言われていますが、こちらはくねくねと人間にできない動きをするだけで、目撃しても精神に異状をきたすことはないと言われています。』と世界にも居る『亜種』タイプも。
会うと、どこかに連れていかれたり、くねくねが憑りついて悪さをする、怪我をさせられるというような話は有りませんね
オカルトサイトで出ている類似の話でも目撃者が精神に異常をきたしたり、無気力になって話が終わりになっているものがほとんどですので……外見は無く精神的攻撃が得意なSCPですね」
おい……別のネタを持ってくるなよ……いや、確かにそう見えるけど……違うから!
「まぁ、これはお巫山戯ですが……こんな感じで精神的攻撃が主な能力ですね
さてさて。会った時の対処方として
・目をそらす
『くねくね』に会ったときに一番簡単な対処法が『目をそらす』です。
くねくねの姿を凝視したり、その正体を知ることで気がふれるとされているので、くねくねに出会ったら目をそらして見ないのが一番の対処法』
・建物の中に避難する
建物の中に避難することで、『くねくね』を視界に入れないというものです。『くねくね』は人家などに押し入ると言うことは伝えられていません。しかし、窓ごしでも『くねくね』を見るのは危険ですので、建物の中に入ったなら、極力外は見ないようにしたほうがよいようです。
後は二次被害を防ぐ為にも周囲に知らせましょう!!」
意外とあっさりしてるね……まぁ、見なければ良いからそんな感じなのか……
「あう……ペーン……大丈夫……まだ大丈夫です……」
天野さんの握る手が強くなった気がする……
「さて。じゃ、目撃談と言うよりかは『くねくね』の話を一気に紹介しますね。大出血サービスで可能な限り紹介します
『くねくね』の初出となった話から
・『投稿者の弟の友達A君の実体験。投稿者は弟からこの話を聞いたらしい。
兄と祖母の家に遊びに行ったところ、窓の外に真っ白な服を着た人間が立っていた。男か女なのかは分からない。しばらく見ていると、ソレは突如くねくねと動き出した。
A君が兄に「あれは何か」と聞くと、兄は分かったようだが答えてくれなかった。兄は「分かった。でも、分からない方がいい」というがその理由も、ソレの正体も教えてくれない。今も分からないままだという。
この話を聞いた投稿者は弟に、A君の兄にもう一度聞いてみたらいいじゃないと言ったが、弟はこう返した。「A君のお兄さん、今、精神的におかしくなっちゃってるんだよ」と。』
『投稿者が秋田にある祖母の家に帰省した時のこと。兄と田んぼの周りを駆け回って遊んでいると、田んぼの先にくねくねと動く白い物体を発見する。兄は双眼鏡を家から持ってきて白い物体を覗いた。
その途端、兄が変貌。みるみる真っ青になり、冷や汗を流し、呂律が回っていない。兄に何だったのか聞いてみるも、「わカらナいホうガいイ……」という答え。その声は、もはや兄のものではなかった。そして、兄はひたひたと家に戻って行った。
投稿者は気になって双眼鏡を覗こうとした瞬間、「あの白い物体を見てはならん!見たのか!?」と祖父に制止される。見ていないと答えると、祖父は安堵してその場に泣き崩れた。
家に戻ったところ、兄が狂ったように笑いながら、くねくねと乱舞していたそうだ。
そして祖母は、こう言った。
「兄はここに置いといた方が暮らしやすいだろう。あっちだと、狭いし、世間の事を考えたら数日も持たん…うちに置いといて、何年か経ってから、田んぼに放してやるのが一番だ」と。以前の兄の姿はなく、もう戻らないと分かり、投稿者は泣き崩れた。
兄を祖父母の家に残して帰ることになり、見送る祖父母と兄。遠ざかる兄の表情を見ようと双眼鏡を覗いたら、兄が笑顔で泣いているように見えた。そして、祖父母の家を後にし、兄との思い出を回想しながら一面に広がる田んぼを双眼鏡で見ていた。そのとき、投稿者は見てはいけない物を、間近で見てしまった…。ここでこの話は終わる。』
『小学校4年生くらいの時に、水泳教室の夏季合宿に参加した投稿者。合宿最終日はあいにく台風が近づき、部屋で過ごすこととなった。
窓の外の荒れ狂う海を見ていると、白いものが謎の動きで移動してくる。男か女かは分からないが、ソレは全身真っ白で、ドジョウ掬いのような動きで、両手を頭の上で高速で動かしていた。
その瞬間、一緒に窓の外を見ていたKちゃんが「ピーーーーー」と異声を放つ。先生たちがKちゃんを病院に連れていったが、そのまま戻ってくることはなかった。
後日、Kちゃんが脳に異常をきたして水泳教室を辞めたと聞いた。彼女はとても目がいいので、浜辺で踊る白いものをはっきりと見てしまったに違いない。ちなみに投稿者は近視だったが合宿のときは眼鏡をかけておらず、ソレがよく見えていなかったのが奇跡である。』
『高校時代に自宅で友人と遊んでいた投稿者。くだらない話で盛り上がっていると、母が玄関を勢いよく開けて帰ってきて、「お願い、お願いだから田んぼには行かないで」と懇願する。田んぼでくねくねと動く黒い物体を見たから絶対に田んぼには行くな、と投稿者らに告げた。
面白半分で田んぼに行った投稿者とその友達。確かに得体の知れない黒い物体がくねくねと手足を動かしていた。しまったと思ったときにはすでに遅く、目からは涙が溢れ、膝が震え、2人は泣きながら家に逃げ帰ったという。』
『投稿者が社会科見学で石切り場に出かけた時の話。見学中に同じ班の1人が「ヒヒヒヒヒ」と声をあげ、泡を吹いて倒れてしまった。バスで休憩することになり班長であった投稿者が具合を尋ねると、踊っている変な白い人影を見た、という。そしてまた「ヒヒヒ」と笑い、再度泡を吹いて気絶してしまった。』
『投稿者は、自宅のベランダから、早朝マラソンをしているランナーたちを見ることを朝の日課としていた。そのランナーのひとりに、汗をかかない、呼吸をしていない、足音がしない男性がいることに気付く。どうも様子がおかしい。
男性の様子が気になり、ある日、外で待ち伏せをすることにした。定刻に男性がやってくる。徐々に近づいてくる男性。丸刈りで健康そうな青年だ。近づいてきたときに、青年の両手首にキラキラと光るものが見えた。やはり彼が通り過ぎる瞬間は何の気配も音もせず、恐怖でパニック状態に陥る投稿者。
その後、しばらくその場にとどまって気を落ち着かせていると、中年の男性が走ってきた。男性を見ると、両手首、両足首、首にキラキラした透明の糸が巻かれている。その男性が走る先には体をくねくねと曲げ、糸をたぐりよせる前述の青年の姿があったという…。』
『修学旅行でA君は海辺の旅館に宿泊することになっていました。しかしその日は運悪く嵐で、外に出ることができず退屈だったB君が外を見ていると、何か白い物体が浜辺をくねくねと身をよじらせながら歩いているのを目撃します。
B君は好奇心で友達にそれを見てもらおうとしたのですが、友達はその白い物体を見た途端に、悲鳴を上げて倒れたそうです。この時、旅館の主人が素早くきちんとした対応で友達は助かったそうです。
B君は目が悪かったため、くねくねの姿がただ「白い物体がくねくねしている」というふうにしか見えなかったのですが、友達は視力が良かったのでその正体を知りそうになり危うく被害者になりかけたとのことでした。』
『Dさんは小学生のころ、秋田県に住んでいたそうです。当時夏休みだったのもあって親戚一家が家に遊び期似たので、ジュンサイ採りに行くことになりました。
Dさんと親戚の子とその母親3人でジュンサイのある沼に向かったそうです。Dさんと親戚の子供が同じ場所で、親戚の子の母親は別の場所でジュンサイを採っていましたが、母親が奇声のような悲鳴を上げたかと思うと急に沼に倒れこんだのを見て、Dさんは家に大人を呼びに行きます。
おじいちゃんと沼に向かったときには母親は沼の中に座り込んで声にならない声を発しており、親戚の子も母親のそばで何もない場所を見つめて立ち尽くしていたそうです。
おじいちゃんは2人を籐でできた乳母車のようなものに乗せ、家に帰るまでずっと泣いていたそうです。
親戚の父親が2人をすぐに連れて帰ったそうですが、この時おじいちゃんは「見てはいけないものを見てしまった」というようなことしか言わなかったそうです。
その後、その親戚の件は家ではタブーとなって親戚一家がどうなったのかは不明となっています。』
と、こんな感じで目撃や『くねくね』の話が多く存在します
今回は私が調べた限りの話なので多分もっとあります……多分……多すぎましたね……」
いや、多いよ!。と言うよりかはどれもやっぱり精神的攻撃の話が多い……
「さて、ほんの少しだけど紹介としてYouTubeに『くねくね』の姿を映したとされる動画投稿されてます。ぜひ調べて見てください
それと映画もありますので『くねくね』はより一層楽しめるかと……」
有るのね……真実かどうかは別として……なるほどね……
「さて、箸休めは一旦。ここからは『くねくね』の正体について……
・『蜃気楼』
『くねくね』が目撃されたという話は夏場に多いため、蜃気楼によってできた幻覚ではないかという説が存在していて
夏の高温で田畑や河川、海などの水から水蒸気が発生してごく限られた場所だけに蜃気楼ができ、その蜃気楼が目撃者や他人の姿を映し出し、ゆらめくことで人間にはできない奇妙なくねくねした動きを伴うという説です
しかしこの説だと、目撃者の精神に異状をきたすのはどう説明するんだと言う話になり仮に、この説の通り夏場にだけ発生して蜃気楼が原因というのなら、目撃者が『熱中症』や『熱射病』で意識もうろうとしていた状態とも考えられますね。
『熱射病』や『熱中症』は症状が重いと言動が不自然になったりふらつき、周囲からの呼びかけなどの反応が鈍くなる、意識障害と言った症状が現れます。熱そのためこの説の可能性がゼロとは言えないですね
・『ドッペルゲンガー』
オカルトに詳しい人なら『ドッペルゲンガー』についての説明は不要でしょう。『ドッペルゲンガー』とは『自己像幻視』と言われることもあります。古くから別の世界の自分ともいわれていますが、現在では幻覚の一種ととらえられている場合も
古くから自分自身の『ドッペルゲンガー』と会うと入れ替わってしまうという迷信があり、くねくねがこのドッペルゲンガーなのではないのかというのがこの説です。
ただ、この説に関しては実証しようがないということ、目撃者が精神に異状をきたす理由がわからないという点から憶測の域を出ないようで、なんとも言え無い説に……
もしも、『くねくね』の正体が『ドッペルゲンガー』なら対処法はあります。対処法は世界各地でさまざまな方法が伝えられていますが、一般的には『ドッペルゲンガーを罵倒する』『心臓を狙って一撃で仕留める』『早く家に帰って眠る』と言われていますね。
医学的には自分の『ドッペルゲンガー』を見ることについて、脳が疲れている状況でストレスなどが原因と言われています。もしただのそっくりさんで実在している人なら殺してしまえば殺人罪になりますし……『くねくね』は家にまで入ってこないので、『家に帰って眠る』というのが理想的ですね
・『地方に伝わる妖怪的な何か』
『くねくね』の正体の一説には、地方に存在する『蛇神』や『幽霊・妖怪』の類ではないかと言われています。代表的なものだと福島県の『あんちょ』、東北地方の『タンモノ様』などです。
福島のほうでは老人たちが子供に『あんちょに気をつけろ』と言うことが良くあるそうです。子どもが年寄りにあんちょに就いて聞くと『白くてうにょうにょしている、かかしのようなもの。見つけたらすぐに帰るように』と言われるみたいです
『タンモノ様』は、老人たちが子どもに『見たらすぐに目をつぶり、その場から離れ井戸の水を頭からかぶる』『見たらぼける・メクラになる』などと言われているそうです。
どちらも共通するのは『見る』ことですので、『くねくね』の正体といわれても納得がいくと言う人は多いと思います
と、長くなりますのでここからは説だけで紹介します
・死体説
・案山子にされた人間説・人柱
・目撃者が精神疾患を患っていた
・ただの作り物説
と、こういった感じで色んな説が有りますね。私的に熱中症とか理想ですかね……」
いや、可能性ね。にしても多いなぁ……
それだけ考えられる可能性が多いのか……
「と、こんな感じで『くねくね』を紹介しました。感想会へ」
うーん……
「説を聞くと納得してしまうけど……やっぱり怖いですね……」
確かにね
「私も同じかな……まぁ、一番は居ないことかな……」
うん。会わない方が気が楽だね
「それでは〆と行きます!。天野さん」
そう言うと黒板を前に置いたまま
「はい。えーと……
今回取り扱った『くねくね』は飽くまで私達の中での感想です。後、このラジオは様々な都市伝説を取り扱っていきますので……ひょっとしたら、知らない都市伝説も出てくるかと思います。それ等も含めて……飽くまで自己責任でお願いします。それでは……今回はここまで。最後までありがとうございます!。最後に……」
黒板を前に置いて
「次の話は『リョウメンスクナ』行きましょう。それでは……」
黒板を真ん中に置くと
「「「おつぺんぎん!!!」」」
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今回の都市伝説
『くねくね』
……姿を見れば引き込まれる
危険度
4
・精神的攻撃はどれでも強い……
「はい。くねくねでした」
「うん。精神的攻撃は物語で強い上に忌み嫌われてますからね……」
「それほど凶悪ですからね……」
「さて、それでは今回はここまで。次のラジオまで……またね……」




