5話:協力する決意
【条件を満たしたのでASRスキル〈勘破〉を自動取得しました。】
ここにいる全員を鑑定眼で見終えると数秒後にまたもや女性の声が頭の中て響いた。
「………し?ゆ……し?」
ん?声が聞こえる?
この声は優?
「勇志ぃーっ!」
「おわっ!?いつの間に!」
なんと声の方を見ると俺の目の前に優がいたのだ。
俺はびっくりして少し距離をとる。
「もぅ、ステータスプレートを配られてから今までずーっと、ぼーっとしてたんだよ?また何か考え事でもしてたんでしょ?」
「ま、まぁそんなところだ。」
「それでさ、勇志は協力する?あの教皇さんが言うには『3年以内にはこの世界の誰にも止められない脅威』がやってくるみたいだけど……」
俺はしばらく考え込む。
日本には特に思い入れはなかった。
弟の晴兎は行方不明。
妹の美優は別の家に住んでいる。
大切な友達もだいたいここにいるメンバーが大半だ。
なら俺1人日本に帰っても何の意味もないし、そもそも教皇さんは帰る手段があるとは一言も言ってない。
だったら……
「俺はやるよ。」
「そっか、じゃあボクもやるよ。」
と、俺が決意を固めたところで教皇さんが話し始めた。
「……それでは皆様全員が協力していただけるのですね。ありがとうございます。それでは約束通りこちらで用意する最高装備を1人6つまで差し上げます。ルアさんに宝物庫まで案内していただきますのでついて行ってください。その間に私はこれからの準備をさせていただきます。ルアさん。後は頼みます。」
と、教皇さんは言って奥に見える左側の扉へ入って行った。
そして教皇さんが行ったのを確認したルアさんは「……着いて来てください。」と、言って奥に見える右側よ扉へ向かって行く。
俺たち5人もルアさんの後に続いて右側の扉へ入る。
すると目の前には6列にそれぞれ装備が置いてある棚がある部屋だった。
部屋の奥は見えない程長く、棚を少し眺めているとそれぞれ頭に着ける兜や冠の装備、上下セットの体に着ける鎧や衣類の装備、足に着ける靴の装備、その他の装備、盾を除く武器、盾……と言う順に各棚に置かれていることがわかった。
「……この中から1人6つまで選んでください。……ただし、鎧や衣類などの体装備はその場所に置かれている1セットで一つとカウントさせていただきます。……また、この場所での不正行為や過剰に装備を選択した場合は神罰がくだる仕組みとなっていますのでくれぐれもご注意ください。……それでは来ましましたら各自で私に声を掛けてください。」
と、言いながらルアさんは脱走を防ぐ為なのか扉の前に立ったのだった。
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