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冒険者ギルドのチート経営改革 魔神に育てられた事務青年、無自覚支援で大繁盛(書籍化&コミカライズ作)  作者: ハーーナ殿下
第2章

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第64話:親子喧嘩再発の危機

 オレの育ての親である師匠ララエルが、突然職場にやってきた。

 過保護すぎる彼女は、オレの強制帰還が目的だったのだ。


「未熟なオヌシを家に連れ戻しにきたのじゃ!」

「連れ戻しに?」

「ああ、そうじゃ! 今度は実力行使で、どんな手段でも連れてかえるぞ!」


 師匠は指先に魔力を集中し始める。二年前の親子喧嘩の時のように、オレを力ずくで帰還させるつもりなのだろう。


(さて、これは困ったな……)


 今の師匠は幼女化しており、普段よりも戦闘力は制限がかかっている。ここで親子喧嘩をしても、オレは負けない可能性はある。

 だが前回の規模を考えたら、ギルドの中に被害が及ぼす危険性がある。


(それなら話し合いで理解してもらうか?)


 できればと喧嘩ではなく、ここは穏便に話し合いで解決したいもの。

 だがすぐに無理だと思い出す。師匠は基本的にオレの話は聞いてはくれない。未だに未熟な子どもだと思っているのだ。


 そんな時だった。


「ラ、ララエルさん、と、とりあえず落ち着いてください……」


 マリーが震えながら口を開く。


「ララエルさんは、どうしてフィンさんを連れて帰ろうと思っているんですか? まずは話し合いをしてみては? このままでは『間違いなくウチの建物がふき飛んでしまう』う予感がするんです」


 マリーは仲裁してきた。恐怖で足を震わせながらも、やる気まんまんのララエルをなだめようとする。


「『どうしてフィンを連れて帰る』じゃと? そんなのは決まっておる! 我が愛息子フィンはまだ幼く未熟! こんな人が沢山いる危険な人里で暮らすなど危険すぎる! 母親として連れて帰るのは当たり前じゃろうが!」


 師匠の昔からオレに対して過保護が極端すぎる。

 いくらオレが成人をすぎても。家事や生活能力を身につけても。オレのことを一人前だと認めてくれないのだ。


 そのため二年前にオレが『人里にでて働く』と家を出ようとした時に、大喧嘩になってしまったのだ。


「ふう……師匠、今のオレは王都でも一応は生活できている。だから、そんなに心配しなくても……」


「ふん! そんなのは本当かどうか怪しいのじゃ! 何しろ人族は狡猾で裏切り者が多く、猜疑心の塊な連中ばかり……信じられないのじゃ!」


 師匠は顔を真っ赤にして、頬を膨らませている。今は幼女の姿だからどこか可愛らしい。


 だが中身は頑固そのもの。こうなったらオレの話は最早聞く耳はない。こちらが何を言っても子どものように駄々をこねてくるのだ。

 まさにこう着状態。これは本当に困った。どう解決したらいいものか?


「あっ、そうだ。あの……ララエルさん。それだったらフィンさんの王都での仕事の様子を、しばらく見ていったらどうですか?」


 そんな時、マリーが提案を口にする。


「フィンの仕事の様子を見ていく……じゃと?」


「はい。実際にフィンさんが立派に生活をしているのを見たら、ララエルさんも安心するのでは……と思って」


「なるほど、そういうことか。たしかに魔界にも『千聞は一見に如かず』とことわざがあるから……ふむ、分かった! フィンの王都での生活を観察することにするぞ、(わらわ)は!」


 師匠は生まれ故郷の格言を口にして、何か納得していた。

 どうやら強引に連れて帰るのは中止。マリーの提案を受け入れてくれたのだ。


(ふう……オーナーのおかげで、何とか落としどころが見つかったか。だが……)


 安堵しながらも更に大きな問題にオレが気がつくのであった。


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― 新着の感想 ―
[一言] ほとんどのページに作者本人の広告が多く、本文6割と広告4割と、ほぼ半分くらい広告で、非常に読みづらいです。
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