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俺の容量無制限アイテムボックスの中でビッグバンが起こった件  作者: 茶太郎


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新しい拠点を購入した

50pt突破しました。ありがとうございます

 俺たちは不動産屋にやってきた。


「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか?」


「最低でも7-8人は暮らせる物件を探しに来ました」


「この近くとなると数は結構絞られますね。今資料を出します」


 そういうと店主はパソコンっぽいものを操作し始めた。


「あとすいません、このメガネをかけて頂けませんか。仲間達にも話に参加してほしいので」


 ミリスお嬢様に預かっといてと言われてスロウボックスに入れていた意思疎通の魔道具を渡した。

 すると店主は気前よくメガネを装着してくれた。


「部屋数の多い一戸建ての家がミズチで4件ありますね」


 ミズチとはこの地域の名前だ。

 

「このすぐ近くでしょうか」


「3軒はここからでも歩いていける距離です。最後の1軒は歩くと1時間ぐらいかかります」


「それじゃ、その3軒の中から決めましょうか。みんなもそれでいい?」


「とりあえず拠点が手に入るなら何でもいいよー」


 メグは特にこだわりはないようだ。


「3つ巡ってパッとしなかったらもう1個も巡っていかないか」


 カイは選択肢全部を視野に入れている。


「私はハイテクな拠点だったらそれでいいかな」


「それじゃ、拠点を巡りましょう」


 結論からいうと、3軒中1軒だけ飛び抜けて良かったのでそこに決めた。

 4軒目はその他の2軒と大体同じだったそうなので4軒目は巡らなかった。

 1個建て庭付きで、リビングキッチン風呂トイレの他に8部屋ある。

 入り口はオートロックで、来客があれば自動で動画が撮影される。

 空気清浄機能とエアコンがついていてテレビ、冷蔵庫などの必須家電も揃っている。


「ところで、皆様方は今話題の宇宙人でしょうか?」


「はい、そうです」


「私の耳はこの星では珍しいのよね?」


 ミリスお嬢様が問いかけた。


「へ、へえ。作り物じゃあないんですよね?私どもの星には会話できる知能があってネコミミの種族なんておりませんからね」


「へーえ、全くいないのか」


「ミリスお嬢様はあちらの世界では貴族なので、触ろうとしたりなど無礼な態度を取らないようにお願いしますよ」


「お貴族様でしたか!この国には王族以外の身分制度はありませんから皆対等なんですよ。もし失礼があったらすいません」


「いいわよ。私もこの国では1市民でしかないのは理解しているから」


「そういって頂けると助かります」


「ところで、入居はいつから出来ますか?」


「もう今からでも可能ですよ。国民ICカードに家へのカードキー機能を付与しましたので各自それでロックを解除できます」


 カードキーが何か皆わかってないと思うので実演してもらったほうがいいな。


「俺の国民ICカードを一時的に渡すのでカードキーの操作を実演してもらってもいいですか?」


「お任せください」


 店員さんはまず、ドアに鍵がかかっている事を示した後、カードリーダーに国民ICカードを近づけた。

 するとウィーンと音がして鍵が外れる音がして、ドアが開くことを示した。


「このようにします。簡単でしょう?鍵をしめる時は内側から扉に直接鍵をかけるか、内側にあるカードリーダーに通して頂ければ再び鍵がかかります」


「これで4000万スイなら結構お買い得に感じる」


「分割払いも可能ですがどうされますか?」


「一括で払うわ」


 ミリスお嬢様が宣言した。


「確かに入金を確認しました。最後に契約書類をお渡ししますね。これで手続きは完了となります」


「庭に従魔の小屋を設置したいわ。使い慣れてるのがいいと思うから、従魔小屋はアースワンと同じのを購入してここにもってきたい」


「そういえば、この国では、従魔というかペットを連れて歩くのに証みたいなものは必要ですか?今は連れていませんが、連れているときは黄色いスカーフを巻いているのですが」


「この国の法律では、飼ってはいけない動物でなければ特に制限はありません」


「そうですか。それなら多分この国には存在しない生物だと思うので一応法律上は大丈夫だと思います。それに従魔はおとなしいですし」


「危険な生物であったらグレーゾーンですが大人しいなら大丈夫でしょう」


 テイムする前は危険な生物もいるが、テイムされた魔物は大人しくなるので不用意なことは言わないでおこう。


 それから、一旦アースワンの以前従魔の小屋を買った店で従魔の小屋を買い、アースツーの拠点の庭に設置した。

 拠点には電気が通っているので携帯PCの充電器の使い方を教えたりした。

 また、こっちの文化を楽しんでもらおうと思い、ミズチカメラで家庭用ゲーム機2台を買ってきた。

 同時に4人で遊べるので、テレビをもう1台購入してきて、みんなでメリオカートというレースゲームや大乱闘スカッシュブラザーズという対戦ゲームなどで遊んだ。


「こんなに面白いものが世の中にはあったのか!」


 ミリスお嬢様はゲーム機に夢中だ。

 しかも飲み込みが早く、ドリフトのやり方を教えるとすぐにマスターした。

 メリオカートは技術があっても、低順位の人に強力なアイテムがじゃんじゃん出るため逆転が起きやすく、上手な人も下手な人もどちらも楽しめる良いゲームだった。

 

「これはアースワンでも遊べるのかの?」


 お嬢様は自宅でもゲームがしたいようだ。


「いいえ、電気が通ってないと遊べないのでこの拠点じゃないと遊べません。ただ、携帯用ゲーム機ならこちらで充電しておけば電池が切れるまではあちらでも遊べます。あとは、コンセントの代わりになる発電機があればあっちでも遊べるかもしれません」


「よし、携帯用ゲーム機とやらを今すぐ買いにいくぞ!」


「せっかくなので全員分買いにいきますか」


「賛成!」


 メグも欲しいみたい。メグはゲームの腕は普通だったけど楽しかったみたいだ。

 俺たちは電化製品を売っているショップ、カリンカメラに向かうことにした。


 俺は前世ではゲームっ子だったので、みんなでゲームをプレイして楽しむというだけで胸がほんわかしてしまう。

 課金仕様のスマホゲームなんかとは違い、家庭用ゲーム機のゲームは純粋に人を楽しませるために存在するから、人生に辛いことがあったときなんかには、楽しませるということにおいての純粋さにすごく救われたものだ。

 思い出になったゲームはいつも輝いているのだ。

 その思い出がリアルタイムに作られていると思うと嬉しくて泣きそうになってしまう。

 そしてゲーム製作者への感謝の思いが湧き上がってくる。

 カリン国の文字も読めないアリスたちが、父さんたちが、ミリスお嬢様が夢中になれるようなシンプルな、それでいて面白いゲームがあることに感謝した。


 ミズチはカリン国の中でも都市部なので、カリンカメラは近かった。

 家庭用ゲーム機のコーナーを訪れるとみんな目を輝かせていた。


「こっちがソフトウェアでこっちがハードウェア。ハードウェアがないとソフトウェアは遊べない。最新のはどれかわからないから店員さんにきいてみるね。すいません、最新の携帯用ゲーム機ってどれですか?」


「最新のだとこれだね。ジンテンドールーターLite」


 俺たちはジンテンドールーターLiteと文字が読めなくても楽しめそうなおすすめのソフトウェアを聞いて、それを人数分購入した。ミリスお嬢様は家族や家臣の分まで購入していた。

 拠点に戻るまでみんな童心に帰った心持ちでいた。といっても俺アリスメグは15歳、カイが16才なので十分まだ若いのだけどね。

 ミリスお嬢様は年齢を聞くのは失礼にあたりそうなので聞いたことはないが俺とそこまで変わらなさそうな年齢だと思われる。

 拠点も出来たし今度は幼なじみのコーリーも連れてきてあげよう。新しい食材がいっぱいあるだろうから刺激を受けるだろう。

 拠点に戻ると、各自ゲーム機を開封していた。この瞬間にはえも言われぬ幸福感がある。

 とりあえずスイッチ版のメリオカートは買ってあるので、みんなで通信対戦が出来る。

 通信対戦はよくできていて、8人同時対戦も出来るようになっていた。

 せっかくなので全員で対戦してしばらく遊んだ。


「メグ、またサンダーか!」


「えへへー、引いちゃった」


「レッド甲羅3連喰らえ」


「なんの、ブルー甲羅でガード」


「アリスが無敵になったー!」


「父さんには難しいなこれは」


「アイテムを取り逃さないことよあなた」


 楽しい時間はあっという間に過ぎるもので夜になったので解散することになった。

 

「また集まって遊ぼう!」


 ミリスお嬢様はとても楽しんだみたいだった。

 帰ったら家族や家臣に普及させるのだろう。


「お嬢様、この拠点とアースワンのお屋敷をゲートでつないでおこうと思うのですが鍵のかかる余ったお部屋などありますか?」


「もしや、そうするといつでもここにこれるというのか?」


「はい、そうなります。セキュリティには気を遣う必要がありますが」


「それならあそこの部屋を使おう。案内するからついて参れ」


 そうしてお嬢様のお屋敷ともゲートをつないだのだった。

 お屋敷につくとスロウボックスに入れておいた家族や家臣の分のジンテンドールーターLiteを出して置いておいた。



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