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再び病院へ

1週間後、再び病院へ。


「先生」

「では、治療はどの様な方向で進めましょうか?」

「治療はしません・・・」

「それは、何故ですか?」


私は、あの日の家に帰り今ままでに無いくらい考えた事を打ち明け

先生はそれをちゃんと聴いてくれました。


「だから、治療はしません」

「病院としては、その判断はおすすめ致しません」

「………」

「まだお若いのですし、やり残した事とか沢山」


やり残した事? 何かやりたかった事なんて

今までも特になかったし、これからも・・・ 


「なにもありません」

「素敵な人と出逢う未来もあるのでは?」

「それなら、なお更出逢う前に寿命を迎えたいです」

「そうまでお気持ちが固まっているのですね・・・」



素敵な人と・・・?

もし、そんな素敵な人と出逢ってしまったら

お互いが不幸になるだけですので素敵な出逢いは遠慮です。


「治療はしません・・・」

「そうですか。 ですが…」

「?」

「医師として、私の対応は間違っているのかも知れませんが・・・」


そう言うと、先生は先生じゃないみたいな・・・

何と言うか、親戚?家族?兄妹?友達?みたいに私へ話し始めました。


先生の言った「私の対応は間違っているのかも知れません」は

もし、自分が私と同じ病状だったらどうするかについてで

多分、今まで沢山の患者を視てきたから辿り着いた選択なのでしょうか?

先生も治療はしないで、その時を平穏に待つだろうと

そう私に伝えてきました。


「(笑)」

「どうかされましたか?」

「いいえ、この病気を先生に見つけて貰って良かったなって♪」

「ただし、先程の話は一個人の意見で医師としての意見では」

「分かってます。 加賀美カガミ先生のお話の意味は」

「そうですか・・・」


その後、加賀美先生は病院として医師として伝えるべき事を

沢山お話ししてくれましたが、大半は治療の種類や選び方

他にも、これから併発する恐れのある病気や症状など。


そして、前回はハッキリと伝えられなかった

治療しなかった場合に予想される残りの時間・・・

『余命について』


私的には、それだけ分かれば後は別に問題ないのですが。

医師に告げられた私の余命は・・・


「6~12ヶ月ですか・・・」

「もちろん、個人差で大きく変化しますが一般的には・・・」


早ければ半年どころか数か月後? 来月?かもしれないし

遅ければ1年半? 2年? もっと!? かもしれないらしいです。


「なんか、遅ければ遅くなる方が余計に不安かなぁ(笑)」


なんと贅沢な・・・

本当に『寿命のロウソク』があるなら、切り分けたいところです。

なんて事を考えている私はきっと地獄行ですね~



そして今日も、一週間前と同じように病院帰りのコンビニで

アイスを買って真っ直ぐ家に帰りました。


「はぁ~(疲)」


最終的には、生きる物全て例外なく「それ」は確実に訪れるのだし

それが、早かったり遅かったり、もの凄く早かったり??

色々あるけど・・・

人間♪ 期限が決まると!

それも、期限が差し迫ると!

本気を出すのですね♪


まず最初に、私が働いているお店のオーナーへ連絡です。

明日も、お仕事なのでオーナーに会う事は出来るのですが

こう言うのは早い方が良いでしょうから。


後はっ!


「通販でお買い物ぉ!」


早ければ2日以内にお届けの

ちょっと高いけど頑丈そうなシュレッダーを購入です。

写真とか用紙とか印字物の処分ですねっ!

カタログや雑誌・本類は資源回収スペースに持って行けば

ポイントも貯まるし♪

そのポイント、いつ使うんだよっ!

って感じですが(笑)


後は・・・

生活必需品ってどうすれば??


「う~ん(悩)」


いくら余命が分かったと言っても期間の幅が広すぎて・・・

こんな事を言ったら炎上物ですけども・・・


「(嘘)健康と言うのも困りものですね~」


私には、両親が居ない・・・

あっ! でも戸籍とかちゃんと有りますよ??

時期は違いますが物心付いた頃に父親が病気で

そして、7年前にも母親が病気で・・・


って! 私の家系? 病死ばかり!?

親戚とか、親の親?の事はあまり知りませんけど。


今は私1人ですが

このお家も、両親が残したものですので

一応、「もしもの時」でも賃貸の様に

色々面倒な事にはならない? ですよね?

多少の面倒ごとにはなってもごめんなさいっ!


「あぁ、生きるって熟々面倒かも(困)」


とりあえず、他人が処分に困るような物は私が破棄して

その後の事は、法的に処理して貰うしかないですね。

財産とか土地とか? よく分かりませんから。

一応、相談とかして準備はしますけどね。

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