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第一話

シャンデリアが煌々と輝く講堂。

ここは、ユーシア王国の王都にある王立魔法学園の大講堂。その卒業記念パーティーに私はいる。

私の目に移るのは、私の婚約者と妹。

婚約者たる第1王子こと、ネオン・ユーシア殿下と、妹のユーフェミア・アクアマリンは殿下の背中に隠れて対峙する。


「アイナ・アクアマリン!貴様の数々の悪行、この私が知らないと思っているのか!」


私の名が呼ばれた。

アイナ・アクアマリン。

アクアマリン公爵家の長女にして第1王子の婚約者。


「ユーシア殿下、お言葉ですが私はご存知ではありません」


「嘘をつけ!ユフィに対する数々のイジメは証拠や証人はいるぞ!」


殿下は大きな声を上げて追求する。

周りの貴族子息令嬢たちは、私たちを捉えては離さない。

激動する情勢を把握している。


「そうですよ、お姉さま。あなたがユフィに行ったことは逃げも隠れもしません」


そう言って王子の取り巻きとなった弟へ視線を向ける。

次期アクアマリン公爵、サーフェス・アクアマリン。


「ユフィをイジメ、あまつさえ暗殺しようとした貴様を婚約者になど到底無理だ!」


「ゆえに、アイナ・アクアマリンとの婚約を破棄し、国外追放とする!」


殿下の発した言葉に外野がどよめく。


私は、殿下の発した言葉を受け止める。



「わかりました。婚約破棄と国外追放ですね。

速やかに国外退去いたします」


「それでは皆さん、ご機嫌よう」


私はそう言って、殿下に対して最上の礼を持って背中を向けると殿下から声を掛けられた。


「待て、最後にユフィに謝れ!」


「私は、何もやましいことはしてませんので謝る必要はありませんわ」


殿下の言葉を流して講堂を後にする。


私は、前々から用意してあった荷物を取りに空き教室へと向かう。


空き教室には、平民の服と高価な宝飾品、あとはお気に入りの1冊の本があるカバンを手にしてその場を立ち去る。

服を着替え、公爵令嬢からただの平民へと姿を変え学園の外へと向かう。

その広大な敷地から外へと向かう際には、だれにも見つからずそのまま脱出へと成功した。

そして王都の片隅にある質屋へと向かう。


「おやお嬢さん、なかなかに立派なものですな」


「ええそうよ、ただ訳ありだから買い取ってもらう必要はないわ」


「それはそれは、私としても嬉しいですな」

そう言いながら、金額を提示してきた。


「指輪とブレスレット、あわせて70万ハニーですか」

「まあ、訳ありとしては上出来なお値段」


「こちらとしましても、現金一括ですとこれが上限ですね」


「なら問題ないわ、すぐ用意していただける?」


「かしこまりました」

そう言って、宝飾品とともにバックヤードへと下がっていく店主。

私はその背中を見送って懐中時計へと目を向ける。

今はすでに22時を回っている。

隣国行きの馬車はもう出ていない。

それならば、このまま一泊し明日出発しようと思考する。

そうこうしているうちに店主が帰ってきた。


「お待たせいたしました。こちらが70万ハニーです」


「ありがとう」

私はそう言って、そのままカバンへとしまい店を後にする。

向かう先は宿だ。


今日の宿は、安い場末の宿。

素泊まりでカギのかかる部屋にしてもらった。

隣国で考えている生活もよいものではないので、これぐらいなれていかないといけないと身を引き締める。

かたいベッドの感触を背で感じながら眠りにつく。

これからの未来を案じながら。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

これからも頑張って投稿していくのでよろしくお願いします。

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