プロローグ
初めて書きました。いたらぬところも多いと思いますが一生懸命書きました。宜しくお願いします。
俺には幼なじみがいる。七瀬彼方言う名前で、特技は弓道。そんで、図書室や教室でよく本を読んでいる文学少女。物静かでシャイな性格でうっかりあいつが書いた話を読んだら叩かれた。ぶっちゃけ幼なじみじゃなかったら、話す機会なんてなかっただろうし、幼なじみで本当に良かった。好きな奴になんの不信感も抱かせずに話しかけることができるし、いつかあいつに告白したいな。勿論玉砕覚悟で。
「どうしたの凛ちゃん、ぼんやりして」
「いやなんでもねぇよってか、ちゃん付すんなっていっつも 言ってんだろ」
あぶねぇ、うっかり口にしてたらアウトじゃねえか
「ごめんね、でもいっつもそう呼んでるからくせになちゃっ て。あっもう家だねバイバイ」
「お、おう」
あいつが家に入っていくのを見届けてから俺も家に入った。
家の入ると母さんが何やら忙しそうにしている。
「何してんの母さん」
「あっ凛お帰り、父さんの転勤が決まったのよ」
「え、本当に?なんで引越し?いつもはしないじゃん」
「それがね、今度は浜通りに赴任することになったの」
「え、そんな」
「ごめんね、中通りまでだったら引っ越さなくてもいいんだ けど」
この言葉を聞いたときはショックだった。そして朝が来た。
「おはよう、凛ちゃん」
「あぁ、おはよ」
いつもなら、カナに会えるから嬉しんだけど今はカウントダウンだからなーちっともうれしくねぇあと何回かなの顔見れんのかな。
「俺引っ越すんだ。」
「そっか...凛ちゃんのお父さん学校の先生だもんね」
「あぁ」
「今日もたくさん雪が降るね」
「あぁ」
いつもは、あんまり話さないカナが積極的に話してるってことは気を使ってくれてるんだろうな。
あれから、数ヶ月がたってみんなソワソワしている。変だなぁ17人しかクラスにはいないから当然1クラスしかない。当然クラス替えも無い。よって来年も同じだ。俺が居なくなるから16人か、転校したくないな、カナと離れたくない 。
そしてある日、俺は招待状をもらった。
凛ちゃんへ
凛ちゃんが、浜通りの学校へ行ってしまうというのを聞いたので、4年生のみんなでお別れ会を開くことにしました。ぜひ来てください。放課後音楽室で待ってます。
彼方より
彼方らしい、丁寧で癖のない綺麗な字で書かれていた。ってかこれ絶対あいつが一枚かんでるな、そうじゃなきゃカナがやるわけねーもん。あの人見知りがね。でもズリーよこれ、
とか思ってるうちに来ちゃったよー
「凛ちゃんなにしてるの入って入って」
「お、おう」
「はいはい、主役はここデース」
「なぁ、招待状って...」
「この俺、潤が彼方ちゃんに頼みましたードャ」
「なんかムカつくな」
「ハハハ、告るならチャンスだぞー、親友からのささやかな プレゼントだ」
「ほんとだよ、いつになったらカナに告るの?」
「うっ琴羽まで」
「カナの親友として言わせてもらうよ、夫婦みたいにいつも いちゃついてるんだから」
「べつに、いちゃついてねぇし」
俺達って夫婦見たく見えてんのかな。カナ俺の事どう思ってるのかな。彼方。そんな風にカナの事ばっか考えてたらあっという間に終わった。ごめん全然内容覚えてねぇわ
明日引っ越すのか、明日なんて来なきゃいいのにな....そして朝が来た。
「なぁ、母さん」
「彼方ちゃんに言いたいことあるならいってきなさい。つい でに、これ引越し先の住所渡したかったら渡しなさい彼方ち ゃん マメだからきっと返事くれるわよ」
「なっなんでそこでカナが出てくるんだよっ」
「付き合ってるんじゃないの?」
「付き合ってねぇし!」
「もう、行ってくる」
「はいはい」
「あれで付き合ってないなんて....誰に似たのかしら〜」
「....」
「なにか言うことないの?あなた?」
「すまん」
なんなんだよ、母さんしかりクラスメイトしかり人をくっつけたがってまったく
「カナー」
「凛ちゃん.....またあえるよね..」
「あぁ、きっとな」
「凛ちゃ...」
「んな顔すんなよカナ、これ引越し先の住所良かったら」
「ありがとう。凛ちゃん」
「お、おぅ。その...なんだカナは笑った顔の方が可愛いし、その方が...俺は好きだ!」
「またな、カナ」
「うん、またね凛ちゃん」
「リーン行くわよー」
「今行くー」
「彼方ちゃんに渡したの?」
「渡したよ」
「そう」
あれからカナと文通をした。携帯を買ってからはメールになったけど、メール良いな毎日カナと連絡取れるしあの日から一度も連絡が途絶え無かった。そして、5年がたち中学を卒業して高校に入学する年。父さんの転勤が決まって俺は会津に戻ってきた。カナどんな顔するかな
どうでしたか。面白かったですか。面白くありませんでしたか。