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誓いの果て  作者: のの
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27/77

フレール

 テオグラート達は、ニーナを小さな丘に埋葬し、略奪者、マントの男達もそれぞれの場所に埋葬をして、フレールへ向けて静かに出発した。

 ニーナの死は、コッツウォートの者にとって大きな衝撃を与え、決断を強いられた。


 テオグラートは、気丈に振る舞いはしていたが、馬車に乗ると、ひどく憔悴していた。リリアーナが側に寄り添い、静かにテオグラートの手を握っていた。

 キリウェルは、リリアーナの存在をありがたく思った。


 誰もが言葉少なになり、考えることに没頭した。

 今の状況、これからのこと、分かっているのに何度も自問自答する。

 フレールまでの旅路は、ひどく辛い旅路となった。



 フレールがやっと見えてきても、コッツウォートの者達は、ひどく疲れた顔を見せるだけだった。


「あなたを連れてきて正解だったわ。」

 ロゼが、馬を寄せてキャスに近づく。


「あぁ、ひでぇ有り様だな。」

 キャスは、同情し、深いため息をついた。


 キャスは、軽く馬の腹を蹴り、先頭を行く大将に馬を寄せる。



「なぁ、あのキャスって奴、何者だ?」

 大将とキャスが話し始めたその後ろに、アディとサミーが馬で進みながら、二人を見ていた。

「剣の腕前からいって、隊に所属しているだろうな。」

 アディは、異形との戦いを思い出していた。

「お前も見てたか。綺麗な剣さばきだから、傭兵とは違うだろうな。間者かな?」


「一般市民に上手く溶け込んでいたからな。リメルナの奴じゃなくて良かったよ!しっかりしねぇと、殿下を守れねぇ!」

 アディは、気を引き締めた。


「あと、もう一人、気を引き締めないとダメな奴がいるな!」


 サミーとアディは、テオグラートが乗る馬車の御者台に座るキリウェルを見た。


 キリウェルは、悩み疲れひどい顔をしていた。

 目の前のフレールの門が、まるで処刑台に見えているように。


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