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 料理をする。

 デルルと、ついでに巨大鮫も食べる。

 鮫は何かわからないが、肉の匂いはそこまで生臭くもないし意外とうまいかもしれない。


 ただ、量が多すぎるので、三人では食べきれない。

 幸い、ビーチにはほかの客も多い。

 この鮫が食べれるものなら、ほかの人にも振舞うか。

 調理道具は持ってきていない。


 まあ、生活魔法を使えば、捌いて焼くくらいのことはいとも簡単にできる。

 調味料がないと流石に味気ないので、近くの市場で塩と胡椒を買ってきた。

 巨大鮫にも使わないといけないので、結構大量に買ってきた。余計な出費だった。


 魔法で肉を捌いて、塩と胡椒をまぶし、それから焼く。

 塩と胡椒をまぶした肉を魔法でふわふわと浮かせる。

 その肉を炎魔法を使用して炙った。

 火力が強くなりすぎないよう神経をとがらせながら焼いていく。


 デルルからはめちゃくちゃいい匂いがした。

 巨大鮫からは……あんまり嗅いだことのない独特なにおいがする。

 ただ、食べられないわけではなさそうだ。

 焼けたので巨大鮫から食べてみる。


「……微妙」


 正直に言った。

 肉が固くてあまり旨くはない。味も独特で微妙。ただ、毒はなさそうだ。

 食えないほどまずいわけではない。焼いた分は全部食べた。

 次にデルルを食べてみる。


「う、うまい!」


 これはガチで美味しかった。

 味はマグロの大トロに近い。

 部位によってはヒラメのえんがわのような味もした。

 めちゃくちゃ美味しい。

 異世界に転生してきて、ここまで美味しい魚は初めて食べた。

 エミルとシーラの分も焼きあがる。


「お、美味しい!! ライズが釣りたがってたわけね!」


 エミルはデルルを食べてそういった。

 味のためではないんだがな……でも、食べられたのはエミルのおかげなので、素直に感謝しておこう。


「こっちもそこそこ美味しいわね」


 エミルは巨大鮫も食べた。

 美味しいのか。まあ、俺の舌が無駄に肥えてるだけかもしれない。


「どっちもおいしい~」


 シーラも食べた。巨大鮫もデルルも食べたようだ。


「特にこっちのお肉美味しい!!」


 と指さしたのは、巨大鮫のほうを指さした。

 こっちの方がうまいのかよ。

 まあ、シーラは魔物である。

 味覚が普通の人間と違うかもしれない。

 周囲の食べていいと言って、巨大鮫も全て平らげた。

 俺が思ったほど食べた人の評判は悪くなかった。

 めっちゃうまいといったのはシーラくらいだったが、そこそこ美味しいという意見が多かった。

 全て平らげてすっかり夜になっていた。


 近くの宿で一泊した後、俺たちは湖に帰った。


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