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その体に出会いと別れの挨拶を ~あの日、憑依した少女にもう一度出会うために~  作者: 炭本 良供
四章「咲きたい花」

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七話『毒を抱えた花』

――――我が桃李と最初に出会った時。

 我は困惑した。

 ここで、彼と関わってしまえば彼も巻き込まれてしまうのではないか。そう懸念した。

 

――――だが。


『う、ああ』


 泣き叫ぶ子供を見捨てることはできなかった。

 少しだけ、話を聞いて離れれば良いと、そう言い訳をして彼に話しかけた。


 しかし、彼の問題は深刻で、我が世話をせねばならんと思った。

 その判断が間違いだったのかもしれん。

 我は、彼らと行動を共にするうちに仲間の強さと暖かさを知ってしまった。


 だから、本気で彼らと共に勝利を掴もうと思っていたんだ。

 

――――我の体の状態を知るまでは。

 もう、限界だった。

 この体はもう持たない。

 むしろ、よく持ったほうだと言ってもよい。

 ()()()()()()()()()()()()()()ほどこの体は治しようもない傷を負っている。


 もし、我がいなくなれば、誰が彼らを守る?

 誰が奴らと戦える?

 また、救えなくなってしまう。

 また、あの悲劇が起きてしまう。


 其の惨状が起こらぬように。

 我が彼らに責任を投げ捨ててしまう前に。

 彼らと、この体に別れを――――――。

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