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遺灰が芽吹く世界で──神木と腐敗の世界で、海を探して──  作者: ヒトミ


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エピローグ 父の手帳

窓辺に置かれた手帳。


窓の隙間から吹いた風で、ぱらぱらとページが捲(めく)れていく。


最後の一ページが開いた。


『童話に書かれていた海をロランに語った。


ロランは目を輝かせて笑った。


その目の中に海が見えた。


例え世界に海がなくても、ロランの笑顔が俺にとっての海だ。


芽吹くなら、ロランのそばで。


そこが海じゃなくても、俺はきっと芽吹けるだろう。


ロランが笑ってさえいてくれたら、どこででも』


風が収まると手帳のページがそっと閉じた。


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